1就職活動はいつから始める人が多い?
就職活動の開始時期には、明確な正解があるわけではありません。ただし、25年卒の学生に対してマイナビが実施した調査では、大学2~3年生や大学院1年生の4月~6月頃から就活準備を始める人が多くなっています。
出典:マイナビ「2025年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」
なかには大学1年生の頃から将来のことを考え始める人もいますが、早ければよいというものではありません。ボランティアやアルバイト、ゼミなど、大学生活のなかでさまざまな経験を積み、自分の強みや価値観を知ることも、キャリアを考えるうえでは大切な準備になります。焦らず自分のペースで進めていきましょう。
2「就職活動=内定獲得」ではない?就職活動とキャリアの関係とは
就職活動では内定獲得がゴールと考える人が多いですが、目的はそれだけではありません。どのような人生を送りたいか、何を大切にして生きたいかなど、一人の人としてのキャリアを考えることも重要です。進学や留学、ボランティアなど、学生時代の経験を踏まえ、これからの人生を見据えた選択をすることで、内定後のキャリアデザインが描けるようになります。就職活動は、そのキャリアを描くための準備の一つなのです。
就職活動をすることで初めて気付く自分の価値観や自分らしさもきっとあるはずです。就職活動=内定獲得ではなく、自分に合った道を見つけるプロセスとしてとらえ、企業の規模や知名度だけにとらわれない企業選びをすることで、納得のいくキャリアが実現します。
My CareerStudyでは「将来がまだぼんやりしている……」という人に向けて、キャリア形成の基本や将来のこと、今からできることがわかる講座をご用意しています。ぜひ受講してみてください。
3【大学1~2年生】キャリアを見据えた就活準備のポイント
就職活動は大学3年生の春頃からインターンシップ&キャリアや自己分析を通じて少しずつ動き出し、4年生の夏~秋にかけて内定が決まっていくのが一般的な流れです。一方で、大学1〜2年生は、就職活動のためではなく、自分が描くキャリアを明確にするために人生経験を積む大切な時期です。ここでは、その土台づくりのヒントをご紹介します。
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3.1 しっかりと学業に取り組む
低学年のうちは必修科目が多い傾向にあるため、しっかりと学業に取り組むことが大切です。その際、単に単位を取得するのでなく、目的を持って積極的に学びましょう。
しっかりと学業に取り組むことで、論理的思考力や仮説を立てて考える力、文章で伝える力など、将来どのような仕事に就いても役立つ力が身に付きます。これらはキャリアの土台となる重要なスキルです。
3.2 さまざまな人と出会う
大学時代の人との出会いは将来の自分に大きな影響を与えることがあります。新たな出会いは大切にしましょう。そこでできた仲間との関わりは学生生活をより充実させ、視野を広げるきっかけにもなります。
また、OB・OG訪問や学生と社会人がともに参加できるミートアップなどで先輩のリアルな話を聞くこともおすすめです。自分の理想像が具体的になり、キャリアを考えるヒントになります。
3.3 サークルやアルバイトでの経験を『キャリアの種』に変える
大学生活でのサークル活動やアルバイトは、単なる思い出作りではなく、将来のキャリアを支える「種」になります。主体的に取り組む過程で、自分がどのような役割で力を発揮しやすいのか、どんなことに喜びを感じるのかといった、仕事選びのヒントが見つかるからです。
経験したことをそのままにするのではなく「なぜその行動をとったのか」「そこから何を学んだか」を言語化する習慣をつけましょう。こうした振り返りの積み重ねが、将来のキャリアを自分らしく描くための強力な土台となります。
3.4 小さな成功体験を積み重ねる
大学時代に積む経験は決して特別なものである必要はありません。大切なのは、日常のなかでの小さな成功体験の積み重ねです。「苦手なプレゼンがうまくいった」「アルバイトで業務改善につながる提案ができた」「資格の勉強を最後までやり切った」など、成果の有無に関係なく何かに全力で取り組んだ経験は、それだけで自信につながります。
また、就職活動の面接やエントリーシートでよく聞かれる自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の土台にもなります。
3.5 社会に対してアンテナを張る
将来に備えて、少しでも社会との接点を持てるようにニュースや新聞を読む習慣をつけ、興味の幅を広げてみましょう。どのような業界が注目されているのか、どのような仕事があるのかを知るきっかけにもなります。
また、大学1〜2年生向けのオープン・カンパニー&キャリア教育等(職場見学や企業説明会などのプログラム)に参加するのもおすすめです。実際の仕事の様子や企業の雰囲気を知ることで、社会や働くことへの理解が深まります。
3.6 自己分析を『自分を知るための知的探求』として楽しむ
自己分析は「就活のための対策」と考えがちですが、本来は「自分がどう生きたいか」を探る知的探求です。1・2年生のうちから自分自身を深く知ることで、将来の進路だけでなく、今この瞬間をより充実させるための選択基準を手に入れることができます。
自分の強みや価値観がわかれば日々の選択に迷いにくくなり、やりたいことに対して前向きに取り組めるようになります。強みや価値観がわかってきたら、インターンシップや会社説明会に参加する際も「なんとなく」ではなく「やってみたい」という尺度で選べるようになります。
まずは過去の経験を振り返ったり、友人に自分の長所を聞いたりしてみましょう。自己分析の方法やツールを活用することで取り組みやすくなります。
3.7 低学年からのインターンシップを『社会を知る体験』にする
インターンシップは大学3年生からというイメージが強いかもしれませんが、最近では1・2年生を対象とした「オープン・カンパニー」や「キャリア教育プログラム」が増えています。これらは選考を目的としたものではなく、企業の見学やワークショップを通じて、世の中にどのような仕事があるのかを知るためのものです。
早い時期に実際の働く現場に触れることで、学業で学んでいることがどう社会に役立つのかを実感でき、学びへのモチベーション向上にもつながります。まずは短期間で気軽に参加できるものから探してみましょう。
3.8 好きなことの延長で世界を広げる『業界研究』の第一歩
業界研究を特別なことと捉える必要はありません。例えば、自分が普段使っているアプリや、お気に入りの飲み物がどのような企業で作られ、どのように自分の手元に届いているのかを調べてみる。それだけで立派な業界研究の第一歩になります。
自分の「好き」や「面白い」を入り口にして、その裏側にある社会の仕組みを知ることで、業界や企業への理解が自然と深まります。興味がある分野から関連する業界へと芋づる式に調べていくと、思いもよらなかった職業に出会えるかもしれません。
3.9 早期から動き出すメリットと卒業までのスケジュール感
大学1・2年生からキャリアを意識する最大のメリットは、「選択の幅を広げられること」と「試行錯誤する時間が持てること」です。早い段階で自分に合う・合わないを見極めることができれば、その後の学生生活で足りないスキルを補ったり、より深い経験を積んだりする時間の余裕が生まれます。
卒業までの大まかな流れとしては、1・2年生で「自分と社会を知る」、3年生で「具体的な志望先を絞り込み実践する」、4年生で「納得のいく進路を決定する」というステップになります。このスケジュール感を頭の片隅に置きつつ、今は目の前の経験を楽しみましょう。
4【大学3年生】キャリアを見据えた就活準備のポイント
大学3年生はキャリアを意識して就活準備を本格的に始める時期です。ここでは、就職活動を成功させるための準備のポイントをご紹介します。
4.1 10年後・20年後を想像してやるべきことを計画する
大学3年生になると、就職活動が間近に迫ってきます。しかし、焦る必要はありません。まずは、一度立ち止まり「10年後、20年後にどのような人生を歩んでいたいか」を考えてみてください。
例えば、「こんな暮らしがしたい」「将来はこんな仕事で社会に貢献したい」といったイメージがあると、そこに向けて今やるべきことが自然と見えてきます。1~2年生で経験してきたことや社会との接点を通じて得た気付きを振り返りながら、自分なりの将来像を描いてみましょう。
そうした未来へのイメージは、やがて「この会社で働きたい」「この業界に進みたい」という就職活動の軸にもつながっていきます。目標と必要なステップを簡単に整理しておくと行動が進めやすくなります。
4.2 ガクチカや自己PRの準備を進める
大学1~2年生での経験や現在取り組んでいるゼミ、アルバイトなどを振り返り、自分の強みや特徴を言葉で伝えられる状態にしていくことは、就職活動に備えるうえで重要なステップです。
自分の価値観や得意なことを探ってきた人も、ここからは就職活動を見据え、より具体的なエピソードとして整理していく段階に入ります。単に頑張ったことではなく、どう考えて行動し何を得たのか、という流れで掘り下げていくことがポイントです。
経験を整理する際はメモやツールを活用して過去の出来事を棚卸ししながら、自分のエピソードを形にしていきましょう。
4.3 興味のある職種・業界への理解を深める
就職活動本番に向け、業界・企業・職種研究も進めていきましょう。興味のある分野について、どのような仕事か、どのようなスキルが必要か、自分の性格や強みと合うか、どのような働き方になるのかなどを具体的に知ることで、自分に合った選択がしやすくなります。
業界や企業の情報はインターネットでも調べられますが、実際にその会社で働く社会人の話を直接聞ける機会はとても貴重です。仕事のやりがいや大変さなど、本音を知ることで業界への理解が深まります。
実際、マイナビの調査(2026年卒対象)によると就職活動生の26.8%がOB・OG訪問をおこなっており、訪問した人数は平均でおよそ5人となっています。
出典:マイナビ「2026年卒 大学生キャリア意向調査5月<OB・OG訪問について>」
4.4 インターンシップ&キャリアで働く自分をイメージする
大学3年生の4月頃からインターンシップ&キャリアに関する各種プログラムやイベントの募集が順次始まります。企業によって内容はさまざまで、職場見学に近いものから実務に関わる本格的なものまであります。特にインターンシップは、企業で実務型の就業体験をして自分の力を試しながら、仕事や職場の雰囲気を体験できる貴重な機会です。
選考なしで気軽に参加できるものもあれば、面接やエントリーシートが必要なケースもあるため、参加要項はよく確認しておきましょう。参加前に選考対策や準備をしておくと安心です。
5就職活動に関するよくある質問
どんなに準備を進めていても、いざ就職活動が近づいてくると不安なことが増えていくものです。ここでは、就職活動にまつわるよくある質問にお答えします。
5.1 就職活動のスケジュールは?何から始めればよいの?
就職活動は、大学3年生の春から準備を始めて4年生の秋頃に内定が出るのが一般的なスケジュールです。
1~2年生のうちは、ニュースを見たり新聞を読んだりして社会に関心を持ち、自分の興味や価値観について理解するところから始めましょう。3年生になったら、本格的に自己分析や業界研究などを進めるとともに、実践の場としてインターンシップ&キャリアにも参加して自分に合う業界や職種を考えていきます。
4年生に進級する直前の3月になると採用情報が解禁され、選考が本格化します。情報解禁後にすぐエントリーできるよう、事前に情報整理をしておくとよいでしょう。6月以降は内々定が出始め、10月に正式な内定が通知されます。
5.2 就職活動では特別な経験がないといけないの?
就職活動で大切なのは、特別な経験をしているかどうかではなく、自分がどのようなことに主体的に取り組んできたかです。学業やアルバイト、サークル、留学、部活動などどのような経験でも、自分なりに工夫しながら向き合ってきたことがあれば、それは十分なアピール材料になります。
大事なのは、自分なりに頑張ったと胸を張って言える経験を持つことです。特別な経験ではなく、日常のなかにある自分らしさを見つけていきましょう。
5.3 就職活動は早く始めたほうが有利になる?
就職活動は、早く始めたからといって必ず有利になるわけではありません。キャリアや将来について自分のペースでしっかり考える時間を持つことが重要です。
少しずつ社会に目を向けたり、自分の興味や価値観に気付くきっかけを増やしたりしていけば、結果的に納得のいく選択につながります。何をすればよいかわからないと感じている人こそ、焦らず自分自身と向き合うことから始めてみましょう。
5.4 やりたいことがないと就職活動はスタートできない?
やりたいことがなくても就職活動はスタートできます。最初から明確な目標がなくても心配する必要はありません。
オープン・カンパニーやインターンシップなどに参加することで、やりたいことが見えてくることもあります。自分の関心を広げる第一歩として、さまざまな経験に触れてみましょう。
6まとめ
就職活動は内定を取ることだけが目的ではありません。自分の価値観や将来の働き方を考える大切なプロセスです。大学1〜2年生のうちから学業や課外活動に主体的に取り組んだり、社会に目を向けたりすることが、将来の自分の可能性を広げるきっかけになります。
焦る必要はありませんが、少しずつ進めていくことで、最終的に納得のいく自分なりのキャリアを見つけられる可能性が高まります。自分のペースで「自分や社会を知る」ことから始めていきましょう。自分が何に向いているのか、何をしたいのかで悩んでいる人は、診断や講座を活用してみてください。