留学のメリット・デメリットは?充実した留学生活を送るためのポイントもご紹介

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公開日
2025/02/28

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留学のメリット・デメリットは?充実した留学生活を送るためのポイントもご紹介

留学は、自身の視野を広げたり語学力を磨いたりするうえで大きなメリットがあります。一方、充実した留学生活を送るために押さえておくべきポイントもあります。

この記事では、大学生のうちに経験したいことの一つとして留学を考えている人に向けて、留学のメリットやデメリット、意義のある留学生活を送るためのポイントをご紹介します。

留学を検討している人は、ぜひ以下の講座も併せて参考にしてみてください。

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1.大学生のうちに留学する人は増えている?

大学生のうちに留学する人は増えている?
留学に関する調査

出典:文部科学省 トビタテ!留学JAPAN「データでみる日本の留学 対象別の留学数データ」

上記の表は、2009年から2022年までの大学生の留学者数の推移を表したものです。
2018年までは右肩上がりで増加しており、2009年から2018年までの10年間で3倍近くに増えていることがわかります。ここから、語学力や国際感覚を身に付けて将来に役立てようとする大学生が多いことがうかがえます。

また、留学者数は2020年からのコロナ禍をきっかけに一時的に大きく減少しましたが、3ヵ月以上の留学者数でみれば、2022年度にはコロナ禍以前の水準まで回復しています。

2.大学生に人気の留学、そのメリットとは?

大学生に人気の留学、そのメリットとは?

では、留学には具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しくみていきましょう。

①日本とは異なる文化や価値観に触れられる

日本とは異なる文化や価値観に触れることで視野が広がる点は留学の大きなメリットです。留学先での生活や体験を通じて日本の常識が他の国では当たり前ではないことを知ったり、グローバルな視点で物事をとらえられるようになったりすることは、日本にいるだけでは難しいでしょう。

また、バックグラウンドが異なる人との交流を重ねると、状況を俯瞰し適切な言動が取れるような柔軟性が身につきます。
柔軟性に関しては以下の講座でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

②語学力が磨かれる

留学先では多くの場合、現地の言語で会話をすることになります。

日本語以外の言語を使わざるを得ない環境に身を置くことで語学力が磨かれ、早期の習得につながります。リアルなコミュニケーションの機会を重ねることは、社会に出てからも自信を持って外国語を話すための土台となります。

③自分の意見を発信する力が鍛えられる

ほとんどの場合、留学先では人間関係を新たに構築していくことになります。考えていることや伝えたいことをなんとかして現地の言葉で表現しようとするため、発信力が鍛えられます。

発信力とは、自身の考えを明確に伝え、理解してもらうためのスキルを指します。大学生はもちろん、社会人になってからも非常に大切なスキルであり、経済産業省が提唱している「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力(社会人基礎力)」の一つです。

以下の講座では、社会人基礎力と発信力について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

出典:経済産業省「社会人基礎力」

④人として成長するきっかけになる

留学期間中は日本にいるときのように家族や友人に頼ることができません。自分自身で居心地のよい環境をつくる必要があるため、主体性や行動力が育まれます。

主体性は発信力と同じく社会に出てからも役立つスキルであり、身に付けることで物事に対して責任を持って取り組めるようになり、相手からの信頼を得るうえでも役に立ちます。

主体性について知りたい、身に付けたい場合は、以下の講座をぜひ受講してみてください。

⑤海外にも交友関係が広がる

留学先では現地の人や他の留学生と交流する機会があり、さまざまなバックグラウンドを持った人と接点を持つことができます。

海外に友人がいると、日本に戻ってからも引き続き外国語でのコミュニケーションを図る機会が生まれ、自身の言語力を磨き続けられます。また、さまざまな文化や価値観に触れるなかであなた自身の視野が広がりグローバルな視点が身に付くかもしれません。

⑥今後の就職活動やキャリアに活かせる

文部科学省が留学生を対象におこなった調査によると、留学が就職活動によい影響を与えたと答えた学生は9割にのぼります。また、企業の採用担当者の7割が留学経験者の採用が増えていると回答しています。

出典:文部科学省「【報道発表】『トビタテ!留学JAPAN』が「海外留学に関する意識調査」結果を公表!」

留学を経て変化に対応する力が身に付く学生は多く、企業側も学生のチャレンジ精神や主体性、コミュニケーション力を高く評価していることがわかります。

では、留学経験を活かせるのはどのような業界なのでしょうか。ここでは5つの業界をご紹介します。

旅行・航空

留学を経て得た語学力や自信を活かせる職種の一つに、旅行・航空業界があります。

旅行業界で働く場合、海外旅行先のおすすめスポットなどをリサーチする際には現地の人から情報を引き出すための語学力が必要となります。航空業界であれば、海外の乗客に質の高いサービスを提供するために語学力や柔軟な対応が求められるシーンが多くあります。

旅行業界の仕事に興味のある人は、ぜひ以下の講座も併せてご覧ください。


観光

昨今、日本を訪れる海外の観光客は増え続けています。

観光業界はそうした観光客と会話をする機会が多い業界です。自国とは異なる文化に戸惑う人に寄り添い、どのようなサポートを求めているかを汲み取って柔軟に対応する必要があるため、留学経験で身に付けた対応力を存分に活かせるでしょう。


ホテル

人気の観光地にあるホテルは海外からの宿泊客も多く、日常的に日本語以外でのコミュニケーションが発生します。また、ホテル業界では顧客に対するホスピタリティが求められるため、留学で身につけた柔軟性や対応力が活かせる場面が多いでしょう。


メーカー・商社

メーカーや商社は国内外問わずビジネスをおこなっているケースが多く、世界を舞台に活躍する機会があります。例えば、メーカーであれば海外営業、商社は貿易事務など、外国語を駆使しながら事業を推進していく業務は多々あります。

海外のさまざまな人たちと仕事を進めていくことになるため、留学で異文化を体感した経験は大きなアドバンテージとなるでしょう。


IT

IT企業のなかには、海外展開を計画している企業もあります。
海外展開を進めると、現地の顧客や外国籍の社員と会話する機会も増えるでしょう。その際、語学力を活かして日本語しか話せない社員と現地の顧客や外国籍の社員との橋渡し役を担うことができれば、高く評価されるかもしれません。

また、ITシステムを開発する際には開発過程でエラーが発生したり、複数の部署との連携が求められたりすることもあります。このとき、留学期間で育まれた課題解決力や適応力といったスキルが活かせるでしょう。

IT業界の仕事について、詳しく知りたい人は以下の講座も併せてご覧ください。

3.留学前に確認しておきたいデメリットは?

留学前に確認しておきたいデメリットは?

留学にはメリットだけでなく、事前に知っておきたい注意点やデメリットもあります。どちらもしっかりと理解し、留学先で有意義な時間を過ごせるようにしましょう。

①環境の変化がストレスになる可能性がある

日本と異なる文化や価値観に触れる機会があるのは留学の大きなメリットですが、逆にストレスを強く感じてしまう恐れもあります。うまく馴染めなかったり、周りが何を話しているのかわからなかったり、困ったときに相談する人がおらず孤独感を感じてしまったりするかもしれません。

ストレスを感じる場合は、その原因を把握し、どうすればストレスを軽減できるかを考え実行することが大切です。以下の講座や記事を参考に、ストレスとの向き合い方に対して理解を深めましょう。

②高額な留学費用がかかるケースがある

留学にはある程度の費用がかかります。留学に興味はあるものの、この費用がネックになるケースも多く見られます。

留学時にかかった総費用額に関する日本学生支援機構の調査によると、1年未満の留学でも約半数の人が100万円程度の費用がかかったと回答しています。また、1年以上の留学経験者の場合、「わからない/覚えていない」を除くと「100万円以上200万円未満」という回答が最多で、「500万円以上」「100万円未満」と続いています。

出典:文部科学省「費用を工夫して留学した先輩たちの留学費用削減術」

大学の奨学金制度や公的機関の支援制度を活用して自己負担額を抑える方法もありますが、前提となるのはやはり自己資金です。そのため、留学へ行く場合は日々の貯金も大切になるといえるでしょう。大学生向けの貯金の方法やコツについては以下の講座や記事でご紹介しています。

③留学手続きに時間がかかる

留学は思い立ってすぐに行けるものではなく、大学での手続きや受け入れ先の決定などにある程度の時間がかかります。

具体的には、まず留学の1年半ほど前から留学に向けた情報収集を始め、入学資格を満たしている現地の学校を選定し、出願書類を入手します。その後、留学の約1年前には出願を終え、入学許可書の受領や滞在先の確認を完了します。それと同時に、授業料などの必要経費を送金します。留学の約3ヵ月前からはパスポートやビザの申請、航空券・外貨などを準備するのが大枠のスケジュールです。

参考:海外留学情報サイト(公的機関である日本学生支援機構)「留学までのタイムスケジュール」

留学までのスケジュールは、留学先や留学形態によって対応すべき時期や内容は変わります。不明な点は大学の留学センターなどに問い合わせて余裕をもって手続きを進めていきましょう。

④思った成果が得られないこともある

留学前は、これまでにない環境に身を置くことに期待が高まるはずです。
しかし期待を膨らませすぎた結果、留学先で思ったような生活が送れず消化不良気味になってしまうケースもあります。

留学にあまりに多くの望みを求め過ぎると、結局どの望みも得られず終わってしまうこともあるかもしれません。例えば、語学力だけはしっかり高め、あとは留学先での生活をリラックスして楽しむなど、負担にならない範囲でメインとなる目標やテーマを設定してみましょう。

⑤留学後の学業や生活に影響が出ることもある

留学先の大学での学びが単位として認められるケースもありますが、単位認定されない場合や休学して留学する場合は、帰国後の学業に遅れが生じる恐れがあります。また人によっては、留学先の生活に慣れ過ぎてしまい、帰国後に日本語でのコミュニケーションに違和感を覚えるケースもまれにあります。

こうした影響の有無は留学の期間やその人の個性によって異なりますが、留学を検討するうえで考えておくべき要素となります。
留学は短期留学か長期留学かで得られるメリット・デメリットは大きく異なります。詳しく知りたい場合は、以下の講座をぜひ受講してみてください。

4.どのような人が留学に向いている?

どのような人が留学に向いている?

ここまでの内容を踏まえ、留学に向いている人の傾向を以下にまとめました。

①今の環境を大きく変えたい人

日本での生活と留学先での生活は大きく異なります。

そのため、留学の機会を通じて自身の環境を大きく変化させたい人にとっては魅力的な選択肢といえます。

ただし、前述のとおり人によっては生活に馴染むのが難しく、強いストレスを覚えてしまうかもしれません。

②なぜ留学したいのかが明確になっている人

ただなんとなく留学に行き、自身にとって意味のある学びを得られなかった場合、留学生活が無駄に思えて焦りや不安を感じることもあるかもしれません。

一方、留学の目的が明確になっていれば、それを達成するために主体的に起こした行動が自信にもなります。そのため、留学したいという強い気持ちを裏付ける目標があるかどうかが大切です。

③前向きで楽観的な人

留学先では育った環境や大切にしている価値観が大きく異なる人と交流することになります。相手の何気ない言動が、日本の感覚からすると非常にショックに感じられてしまうようなこともあるかもしれません。

そうした感覚の違いを気にし過ぎてしまうと、主体性を持って行動することが難しくなります。細かいことを気にし過ぎず前向きかつ楽観的に行動できる人なら、留学生活を楽しめるでしょう。

こちらでご紹介した「留学に向いている人」の特徴は一例に過ぎません。
もしこれらの特徴に該当しないと感じても、留学をあきらめる必要はありません。人それぞれに適した方法やペースがあるため、自分の目標や意欲に応じて留学計画を立てることが何よりも重要です。あなたにとって最適な留学の形を見つけることで充実した留学生活を送ることができるでしょう。

5.充実した留学生活を送るためのポイント

充実した留学生活を送るためのポイント

最後に、留学生活を充実させるために押さえておきたいポイントをご紹介します。

①留学で取り組みたいことや目的を洗い出す

まずは、留学で取り組みたいことや目的をしっかり言語化してみましょう。

例えば、「日本語は使わない」「海外の友人を10人以上作る」「行きつけのお店を見つける」などなんでも構いません。

留学期間はあっという間に終わってしまいます。限られた時間を有意義に過ごすためにも、しっかり目的意識を持つようにしましょう。

ただし、あまりに多くの目標を設定し過ぎるとストレスになりかねないので注意してください。

留学の目的や目標を立てる際は、My CareerStudyの「マイロードマップ」を活用してみてはいかがでしょうか。マイロードマップは、目標から逆算したアクションを設定するためのツールです。留学前の準備にも役立つでしょう。

②目的や予算に合ったプログラムを選ぶ

留学のプログラムは、行き先や期間もさまざまです。目的や予算に沿った適切なプログラムを選ぶようにしましょう。

例えば、英語力を高めるのが目的の場合、留学先はアメリカやイギリスだけとは限りません。フィリピンやオーストラリアなども選択肢となります。また、留学費用は留学先によっても異なるため、どのくらいの費用が用意できるかを考慮しながら情報を収集しましょう。

③留学先のルールや法律を把握しておく

留学先のルールや法律を把握し、現地でトラブルにならないよう注意することも大切です。

例えば、飲酒や喫煙が可能な年齢は留学する国によって異なります。日本では20歳以上であれば飲酒が可能ですが、アメリカは21歳まで飲酒が禁止されています。その他、公共の建物で写真撮影をする際のルールなども設けられているケースも見受けられます。

日本では問題ないことでも、留学先ではルールや法律違反となる場合もあるため、留学する国の情報を事前に調べておきましょう。

ホームステイをする場合は、ホストファミリーのルールや現地の文化・習慣を尊重することが大切です。

例えば、日本では毎日浴槽に浸かる習慣がありますが、海外ではシャワーのみで済ませる家庭も多くあります。このような生活習慣の違いを知らずに日本と同じ感覚で生活をしてしまうと、ホストファミリーとトラブルになるかもしれません。

こうしたトラブルを防ぐためにも、事前にホストファミリーとコミュニケーションを取り、家庭のルールや習慣を確認し、現地の生活に適応できるようにしましょう。

④留学後の計画も考えておく

留学の目的を達成することも大切ですが、留学を通じて得た経験をその後の人生でどう活かしていくのかを考えることも大切です。留学から帰ったあとの計画を事前に考えておきましょう。

例えば、留学後にTOEICを受けて語学力がどれくらい向上したのかを可視化する、留学経験を就職活動でアピールできるように学んだことをまとめるなどが挙げられます。

⑤失敗を恐れず何事にも挑戦してみる

留学期間中は失敗を恐れず、興味のあることに対して積極的にチャレンジしてみましょう。「日本にいるときの自分はこんなことできなかっただろうな」と思えるような経験を積み重ねることで、あなた自身の価値観や行動が大きく変わるかもしれません。

思い切って日本語が使えない環境に身を置き、積極的に相手に話しかけるなどして成功体験を積めば、有意義な留学生活が送れるはずです。

6.まとめ

留学を通して日本と異なる文化や価値観に触れる経験は、きっとあなたの人生において大きな糧となるはずです。しかし、明確な目的もなくただ留学へ行くだけでは、時間もお金も無駄にしてしまうかもしれません。留学生活を充実させるためにも、将来のあなたのキャリアに思いを馳せながら、明確な目的を持って臨むようにしましょう。

留学を考えている場合は、ぜひ以下の講座を受講してみてください。留学で何が得られるのか、留学経験をその後のキャリアでどう活かしていけばよいのかを詳しく解説しています。

執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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