
10年後の自分をイメージするには?
My CareerStudyのマイロードマップを使った方法を紹介
- 公開日
- 2024/07/29
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志望動機やガクチカと並び面接でよく聞かれる項目として、「10年後あなたはどうなっていたいですか?」という質問があります。「10年後の自分」を考えることは単に面接通過率を高めるためだけでなく、あなた自身の将来的なキャリアを有意義なものにするうえでも大切です。
この記事では、企業が「10年後の自分」を聞く理由やMy CareerStudyのマイロードマップを使った考え方、回答する際におさえるべきポイントを解説します。
目次
1.企業が面接で「10年後の自分」を聞くのはなぜ?
まずは、企業が面接の場で「10年後の自分」のイメージを聞く理由から見ていきましょう。
1企業とのマッチングを確認するため
面接は、志望者のキャリア観と企業がマッチしているかを確認する場です。そのマッチングの精度を見極めることは、企業にとって採用における大切な判断ポイントとなります。
マッチングの精度が高い場合、企業はあなたを「中長期的に活躍してくれる可能性が高い」と評価するでしょう。一方、マッチングの精度が低い場合は「短期間で離職してしまうかもしれない」と評価するかもしれません。
例えば、あなたが「10年後にはビジネスパーソンとしてグローバルに活躍していたい」と考えているのに対し、企業に海外ビジネスの基盤がなく、将来的にも国内でビジネスをおこなっていく計画であったとしたら、双方にとってミスマッチが生じてしまいます。
つまり、将来あなたがどうなっていたいかを質問するのは、ミスマッチを防ぎ双方が納得感を持って働くためであるといえます。
2自社への志望度合いを確認するため
企業が「10年後の自分」を質問するのには、あなたの志望度を確認する意味合いも込められています。
採用活動にはお金の面でも人的な面でもさまざまなコストがかかるため、企業としてはできるだけ長く、意欲的に働いてくれる人材を採用したいと考えています。そこで「10年後の自分」を質問して、自社に対する興味度や将来何がしたいのかを確認するのです。
そのため、「他の企業ではなくなぜ自社なのか」を将来像とあわせて明確に伝えられれば、企業はあなたが活躍するイメージを具体的に持てるようになり、中長期で一緒に仕事ができそうだと評価するかもしれません。
3自己分析ができているか確認するため
あなたがこれまでの経験から自分自身を理解し、現実的な将来像を描けているかを確認するために将来のビジョンを質問することもあります。
自己分析がしっかりとできていれば、あなた自身のパーソナリティや将来に向けて何に取り組むべきかについて説得力のある話ができるでしょう。それにより、企業も自社で活躍するイメージを持てるようになり、ミスマッチの防止にもつながります。
2. 「10年後の自分」を考えるのにおすすめツールは?
「10年後なんて想像できない」と考えている学生も多いと思います。たしかに、これから社会へ出ていく皆さんにとって10年先を考えるのは難しいことかもしれません。
My CareerStudyでは、皆さんが「10年後の自分」を考えるうえで役に立つ「マイロードマップ」を提供しています。マイロードマップを使うことで、あなた自身の理想を実現するまでのロードマップを簡単に作成でき、何をおこなうかが明確になります。
3. マイロードマップで10年後の自分を考えてみよう!
マイロードマップを活用すると、10年後のあなた自身をより具体的に考えられるようになります。ここからは、実際にマイロードマップを使って10年後の自分を考えてみましょう。
1自己分析で現在の自分を知る
10年後の自分を考える前に、まずは現在の自分を知ることから始めましょう。これまでの経験を振り返り、自分にはどのような行動傾向があるのか、何が得意で何が不得意なのかを、可能な限り具体的に書き出します。
My CareerStudyの「社会人基礎力診断MATCH plus Action」を受験すれば、質問に回答するだけであなたがどのような志向を持った人間なのか、向いている仕事は何かを、データに基づいた客観的な事実から把握できます。
過去の経験を振り返る際には、「経験メモ」を活用することで学生時代にあなたが何をしてきたのかを体系的に整理できます。ぜひ試してみましょう。
210年後の自分をイメージする
現在の自分が把握できたら、次は10年後の自分をイメージしていきます。具体的な方法を3つ解説します。
自分のキャリア・アンカーを考える
1つ目は、あなた自身のキャリア・アンカーを考えてみるという方法です。
キャリア・アンカーとはアメリカの組織心理学者エドガー・シャインが提唱した概念で、自身のキャリアを考え選択する際に大切にしたい価値観を明確にするものです。
キャリア・アンカーは以下の8つの軸に分類されます
キャリア・アンカーの軸 | 概要説明 |
---|---|
専門・職能的コンピタンス | 自分が得意としている専門分野や職能分野での能力発 |
全般管理コンピタンス | 組織内の責任ある地位に立ち、自分の努力によって組織の成功に貢献し、その結果、高い収入を得ることに喜びを感じる |
自律・独立 | 組織の規則や手順、規範に束縛されない。自分のやり方、自分のペース、自分の納得する仕事の標準を優先する |
保障・安定 | 安全で確実、将来を予測でき、ゆったりとした気持ちで仕事をしたいという欲求を優先する |
起業家的創造性 | 自身で新しい組織、製品、サービスを生みだして新しい事業を起こし、存続させ、経済的に成功させたいと強く意識する |
奉仕・社会貢献 | 何らかの形で世の中をもっとよくしたいという欲求でキャリアを選択する |
純粋な挑戦 | 不可能と思われる障害を克服する、解決不能と思われる課題を解決する、手ごわい相手に立ち向かうことに喜びを感じる |
ライフスタイル | 個人、家族、キャリアのニーズをうまく統合したいという欲求が強い |
引用:厚生労働省「厚生労働省委託事業 ジョブ・カード講習テキスト~ジョブ・カードを活用したキャリア支援~ 44ページ『キャリア・アンカー(8つの価値観)』」
8つの分類のなかで自分がどれに分類されるかを考えてみると、就職・転職時の企業選びや結婚などのライフイベント時の意思決定の軸になります。
社会人から話を聞く
家族やOB・OG、大学のキャリアセンターなど実際に働いている社会人から話を聞いてみて、あなたにとってのロールモデルを見つけるのも有効です。
社会人といきなり話すのはハードルが高いという人もいるでしょう。そのような場合は、My CareerStudyが開催しているミートアップに参加すると、社会人との接点を増やすきっかけになります。
以下の講座でミートアップ活用のポイントを解説しているので参考にしてみてください。
ミートアップについて詳しく知りたい場合は以下の記事も併せてご覧ください。ミートアップとはどのようなものかといった基礎から、参加するメリットや探し方のコツまでわかりやすくご紹介しています。
理想の将来像から逆算する
あなたが考える理想の将来像を明確にし、そこから逆算するのも有効です。
例えば、「大企業に就職して多くの部下を持ち、大きな仕事を任せられる立場に就きたい」「新規ビジネスの責任者として新しいサービスや商品を生み出したい」など、あなたがわくわくするような将来像を考えてみましょう。ビジネスのみならず、「戸建てを買いたい」「海外で生活がしたい」など、プライベートに関する将来像を描くのも問題ありません。
そして、描いた将来像を実現するためには、何をすべきなのかを逆算して考えていきます。
3マイロードマップでキャリアを実現するStepを考える
現在の自分を把握し、10年後にどうなっていたいかをイメージできれば、あとは実現するための道筋を明確にするだけです。My CareerStudyのマイロードマップを活用しながら具体化していきましょう。
方法として、「モデルプランから考える」「自身でロードマップを考える」の2パターンがあります。初めてマイロードマップを活用する場合や、目標がまだしっかりと描ききれていない場合は、モデルプランから考えてみましょう。
目標を設定する


まずはマイロードマップ上で目標を設定しましょう。前述のとおり、まだ目標が明確になっていない場合は、上の左の図のようにモデルプランからあなたの目標に近いものを選択します。
マイロードマップは最大5つ作成できますので、在学中の目標(語学学習や資格取得、留学など)に合わせたロードマップ・就職活動中のマイロードマップ・入社後のマイロードマップのように段階ごとに複数のマイロードマップを作成してもよいでしょう。
また、「社会人基礎力診断MATCH plus Action」を受講している場合は、受講結果に基づいたモデルを選択することも可能です。設定した目標はあとから修正もできるので、あなたが近いと思うものをまずは選んでみましょう。
目標までのStepを埋める

目標が設定できたら、道筋を具体化していきましょう。
例えば、モデルプランから「コンサルタントになる」を選択した場合、Stepとして取るべきアクションがデフォルトで記載されていますが、自身で修正することも可能です。また、Stepは自身で追加できるので、段階に分けて目標にたどり着けるようアクションを整理してみましょう。
アクションを整理する以下の項目をそれぞれ入力していきます。
項目1Step
「Step」の項目では、どのようなアクションを取るか入力します。
例えば、自分自身でStepを考える場合は以下のように考えていきます。
具体例 | |
---|---|
Step1 | コンサルティングの業界、企業、仕事内容を自身で調べてみる |
Step2 | 知人やOB・OG、ミートアップの場などを活用し現役コンサルタントの人から話を聞く |
Step3 | コンサルタントとして必要なスキルを書き出し、自身の志向性や得意領域と比較してみる。そして、なぜコンサルタントになりたいのか、どのような自身の強みが活かせそうかを書き出してみる |
Step4 | コンサルティング業界のなかで自身が志望する企業を明確にする |
Step5 | コンサルティング会社の面接を想定して志望動機やガクチカを作成する |
Step6 | 友人やキャリアセンターの職員に志望動機・ガクチカをみてもらう |
項目2日付
「日付」の項目では、設定したStepをいつまでに達成するか入力します。
例えば、「Step」の項目で紹介した例であれば、就職活動のスケジュールから逆算して、何をいつまでに実行すべきか、スケジュールを明確にしましょう。
コンサルティング企業の場合、外資系であればインターンシップ・仕事体験など、早い段階から選考が始まっているケースもあります。
コンサルタントになるために必要なアクションを期日までに遂行できるよう、綿密にスケジュールを立ててみましょう。
項目3メモ
「メモ」の項目では、Stepの達成に向けて必要事項などを自由に入力します。
例えば、各Stepで収集した情報を自分なりにまとめてメモに残しておくなど、今後の活動の参考になる大切な内容を記載します。
項目4学ぶ/身につけること
「学ぶ/身につけること」の項目では、Stepの達成に必要なスキルや学びを最大4つ選択できます。
Stepに応じて、自己分析・企業研究・面接・プレゼンテーションなど、学ぶべきだと感じる内容にはすべてチェックをつけましょう。
4実際に行動してみよう
マイロードマップでアクションプランを可視化できたら、実際に行動し、Stepを着実にクリアしていきましょう。
My CareerStudyの講座で学習する

マイロードマップの各Stepに「学ぶ/身につけること」を入力すると、そのスキルを取得するために役立つMy CareerStudyの講座が表示されます。
興味のあるものから講座を受講し、必要なスキルを身につけていきましょう。
他の人にロードマップを話してみる
他の人の考えや意見を取り入れると、あなたのロードマップの内容をさらにブラッシュアップできるかもしれません。家族や友人、OB・OG訪問でお世話になった社会人など、なるべく多くの人にあなたが作成したロードマップを話してみましょう。
相手にわかりやすく伝えることは面接対策にもなりますし、他の人に自身の目標と道筋を宣言すると、達成に向けたモチベーション醸成にもつながります。
4.面接などで「10年後の自分」を答える際のポイント
実際の面接の場で「10年後の自分」を答える際は、おさえておきたいポイントが5つあります。それぞれ具体的に見ていきましょう。
1最初に、「10年後どうなりたいか」を簡潔に述べる
まずは「10年後どうなりたいか」を簡潔に述べましょう。限られた時間で相手に考えを伝えるには、結論から話すことが大切です。
その際、漠然と「頑張りたい」「昇進したい」と答えるのではなく、例えば「コンサルタントになる」ことが目標であれば「10年後にはメーカーに対する専門性を持ったコンサルタントになり、多くのクライアントの企業価値向上に貢献したい」など、具体的な内容を述べるよう心がけましょう。
2背景を具体的に説明する
10年後の自分について簡潔に説明したら、次は「なぜそうなっていたいのか」筋道を立てて具体的に説明しましょう。あなたの強みや志向性を活かしながら、企業に「たしかにそれなら実現できそうだ」「なりたい像ともつながりがある」と思ってもらえるような内容を話すことが重要です。
前述のとおり、すでに社会人として活躍している先輩社員にインタビューし、話の内容に厚みを持たせられればなおよいでしょう。
3入社後の具体的なキャリアプランを説明する
10年後にイメージどおりの自分になるために、企業でどのようなキャリアプランを歩んでいきたいかを具体的に説明することも大切です。「10年後までに〇人規模のチームをまとめるマネージャーになっていたい」など、数字に基づく定量的な内容もあわせて話せれば、より説得力が増します。
企業によってはWebサイト上で先輩社員のキャリアパスを紹介していることもあるので、事前に必要な情報を収集しておくとよいでしょう。
4回答を丸暗記しようとしない
面接時は無理に回答を暗記せず、自分の言葉で話すよう意識しましょう。丸暗記の状態で話すと、どこかぎこちなく、あなたの熱意が正しく伝わらない可能性があります。
大切なポイントのみ箇条書きなどで整理し、他はあなた自身の言葉で話すだけでも、企業に与える印象は大きく変わります。多少言葉に詰まったりしても気にする必要はありません。あなた自身の言葉で将来のプランを語れるようにしましょう。
面接で自分のことを自然に伝えるためには、ほかにもさまざまなポイントがあります。面接対策のポイントを詳しく知りたい方は下記の講座も併せてご覧ください。
5無理に企業の求める人物像に寄せない
企業が求める人物像に無理に寄せる必要はありません。企業はあなたが考える「10年後の自分」と自社がマッチしているかを確認していますが、求める人物像を意識しすぎると、あなたの良さを十分に伝えられない可能性があります。
また、求める人物像に寄せすぎた結果、入社してもミスマッチにつながるリスクもあります。
企業が求める人物像を理解しておくことは大切ですが、そればかりを意識しすぎず、あなた自身が将来どうなりたいのかを率直に伝えるようにしましょう。
5.「10年後の自分」の回答例
「10年後の自分」の具体的な回答例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
▼結論
私は、10年後にメーカーの課題解決に対して高い専門性を持つコンサルタントとして、多くのクライアントの企業価値向上に貢献したいです。
▼背景
日本の製品は海外でも高く評価されていますが、この評価はメーカーの力によるところが大きいと考えています。一方、昨今はIT化への対応の遅れや人材不足、製造過程におけるリードタイムの長さなど多くの課題を抱えています。さらに、安価な製品を大量に展開できる新興国の企業の台頭もあり、その地位は盤石なものではなくなっています。
そこで、私は1社でも多くの日本のメーカーが抱える課題を解決して、日本の製品を世界により広く届けるとともに、国際的な地位を回復させたいと考えております。
私は学生の頃から「こんなものがあれば生活が便利になるのではないか」とアイデアを練ることが好きです。とある企業主催の発表会で、独特の発想が評価されて賞をいただいた経験もあります。こうした私の発想力や強みを活かせるのは、メーカー向けに幅広いソリューションを展開し、コンサルティングをおこなっている貴社だと感じ、このたび志望いたしました。
▼入社後のキャリア
入社後は、私の強みである発想力を活かしてさまざまなメーカーのコンサルティング案件を経験し、クライントが抱える課題を解決できるよう尽力したいです。そして、20代のうちにコンサルタントとして社内外から頼りにされるような存在になりたいです。さらに入社10年後には、得意とする領域でクライアントの企業価値向上を実現し、私が担当した日本のメーカーがグローバルの時価総額ランキングで上位に名を連ねるような結果を出せる人材になりたいです。
6. マイロードマップに関するよくある質問
最後に、マイロードマップに関するよくある質問とその回答をまとめましたので、ぜひご覧ください。
マイロードマップは修正できますか?
はい、修正可能です。
記載済みの内容を修正し、上書きするかたちで保存すれば反映されます。
また、「2. ゴールにたどり着くまでの道のりを設定しよう!」では、登録済みのStepの横にあるゴミ箱ボタンを押すことで過去の内容が削除できます。
「社会人基礎力診断MATCH plus Action」の受験は必須ですか?
受験は必須ではありません。
ただし、受験することによって結果に基づいたプランが立てられます。「社会人基礎力診断MATCH plus Action」でクリアになったあなたの人物像をもとにプランを組み立てられるので、ぜひ受験してみてください。
7. まとめ
自身の将来に対して明確な考えを持っておくと、面接対策になるのはもちろん、社会人となったあとにさまざまな局面に置かれた際に明確な価値観をもとに判断できるようになります。一方で自分の将来に対するイメージがあいまいな場合、行きあたりばったりの判断をしてしまい、「こんなはずじゃなかったのに」と後悔するかもしれません。
何から始めればよいかわからない場合は、以下の講座も参考にしてみましょう。なぜ学生のうちから社会人としてのキャリアを考えなければならないのか、どのようにキャリアを考えていけばよいのかを詳細に解説しています。
10年後の自分の姿を明確にするためにも、まずは自分自身と向き合い、これから始まるあなたのキャリアが有意義なものになるよう前向きに行動してみましょう。

執筆:My CareerStudy編集部
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