論理的思考(ロジカルシンキング)とは?重要性や身に付ける方法を解説

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公開日
2023/12/15

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論理的思考(ロジカルシンキング)とは?重要性や身に付ける方法を解説

論理的思考は、あらゆるビジネスシーンにおいてベースとなるスキルです。
そのため社会に出て働く人々にとって重要であることはもちろん、これから就職活動をおこなう学生にとっても、多くの場面で求められることが予想されます。
この記事では、論理思考の思考法や身に付けるメリット、身に付ける方法について解説します。

1.論理的思考(ロジカルシンキング)とは?

論理的思考(ロジカルシンキング)とは?

論理的思考(ロジカルシンキング)とは、物事を体系的に整理し、そこに矛盾が発生しないよう筋道を立てる思考法を指します。
論理的思考は、実は日々の生活を送るなかで多くの人が無意識のうちにおこなっています。
例えば9時開始の授業がある場合、「学校への移動時間」や「準備にかかる時間」を考慮した結果、朝何時に起きれば間に合うかなどを決めるのではないでしょうか。これも論理的思考の一つです。
仕事ではもう少し抽象度合いの高い出来事や不確定要素があるため、情報を整理するのに時間がかかることが多いですが、基本的な考え方は同じであるといえるでしょう。

1-1 クリティカルシンキングとの違い

論理的思考(ロジカルシンキング)と混同されがちな言葉に、「クリティカルシンキング」と呼ばれるものがあります。
クリティカルシンキングは日本語では「批判的思考」と表現される思考法で、出来事をさまざまな角度から検討・分析し理解することを意味します。
例えば論理的思考の例に挙げた「何時に起きれば間に合うか」を例に考えると、クリティカルシンキングでは、「学校への移動時間が本当にその想定で大丈夫なのか」「もし雨が降れば予定以上に時間がかかるのではないか」といったように出来事を見直します。
与えられた情報のなかで自身の思考に偏っている部分はないかを見直すために用いられるのがクリティカルシンキングです。
論理的思考では問に対して根拠となる情報を分解・整理して筋道立てて考えるという過程が重要ですが、クリティカルシンキングでは問いを複数の観点で見直し「本当にこの解決策でよいか」を見極めることが重視されるという点が両者の違いです。

1-2 論理的思考の基本的な思考法

論理的思考の基本的な思考法には、帰納法・演繹法・弁証法の3つがあります。それぞれ順に解説します。

帰納法

帰納法とは、実体験など個々の事象に共通するルールを見出し結論付ける考え方です。事実の中から共通するルールを見出すことは、ビジネスパーソンとして有効なスキルとなります。
例えば、以下5点の事象があるとします。

  • 数学の点数が90点
  • 化学の点数が95点
  • 物理の点数が88点
  • 歴史の点数が65点
  • 国語の点数が50点

比較的点数が高い科目がいずれも理系科目であることから、「理系科目が得意である」と結論付けることができます。

演繹法

演繹法は、一般的なルールや前提と観察事項と呼ばれる情報をかけ合わせ、結論付ける考え方です。
例えば、多くの人が健康に関心を持っており、健康的な食事を摂ることが重要だと認識している前提があったとしましょう。しかし、実際は日々の家事や仕事が忙しいため偏った食生活となっている事象(観察事項)が起きています。
この場合、栄養士が監修したミールキットなど「簡単に作れて栄養価の高い食事が摂れる食品に需要がある」という結論を導き出せるでしょう。

弁証法

弁証法は、1つのテーマとそれに相反するテーマを合体させ、新しいテーマを見出す考え方です。具体的には以下のような例が挙げられます。

  • テーマ:働き方を原則出社にすることで会話が生まれ、組織の活性化に寄与する
  • 相反するテーマ:働き方の多様化によって、リモートワークを希望する人材が増えている
  • 新しいテーマ:出社・リモートいずれも可能なハイブリッド式を導入し、チャットなどのコミュニケーションツールを整備する

テーマのなかで対立・矛盾する要素を機会ととらえ、そこから新しいテーマを生み出すアプローチです。これまで考えもしなかったアイデアに出会うきっかけが得られる可能性があります。
論理的思考にはここで紹介したもの以外にも、PAC思考、メタ思考などさまざまな思考法があります。
思考法について詳しく知りたい人や、思考法の使い方を実践的に学びたい人はMy CareerStudyの「論理的思考トレーニング講座ー思考編ー」をご利用ください。


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2.なぜ論理的思考が評価されるのか?重要性とメリット

なぜ論理的思考が評価されるのか?重要性とメリット

論理的思考ができるとなぜ評価されるのか。その理由や重要性、メリットを解説します。

2-1 自分の考えを正確に伝えることができる

論理的思考を身につけると、自分の考えを正確に相手に伝えることができるようになります。数字のような定量的なデータを用いつつ、話の筋道に矛盾や飛躍がなく論理的に話すことができれば、相手はあなたの話に納得してくれるでしょう。これは会話だけではなく、メールなど文面のやり取りでも効果的です。
将来、社内で新しい企画を立ち上げる際、または自社のサービスを顧客に提案する際などに論理的にメリットを説明できれば、それは大きな武器になります。
また、論理的思考で「結論」「理由」「理由の根拠」などを整理して、相手に分かりやすく伝えるというプロセスは「要約力」や「言い換え力」の向上にもつながります。
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2-2 意見や主張の説得力が高まる

物事を論理立てて説明・説得するスキルは、ビジネスのシーンでは特に重要です。家族や友人のような親しい間柄でも論理立てて分かりやすく説明することが求められますが、多少感情的な意見や主張であっても納得してもらえる可能性はあるでしょう。
しかしビジネスとなると契約や報酬が関係し利害関係が発生するケースが多くなるため、家族や友人と接するようにはいきません。論理的思考がいっそう求められます。
例えばあなたが営業社員だった場合、顧客はあなたが提案するサービスを購入することでどのようなメリットがあるのかを知りたがっています。
もしここで筋道の通らない説明をしてしまうと、サービスの魅力が伝わらず、購入に至らない可能性があります。しかし、なぜ購入すべきなのかを論理立てて説明すればあなたの主張の説得力は高まり、顧客が納得してくれる可能性も高まります。
つまり、論理的思考とは「相手の立場に立って物事を考えるための力」ともいえます。

2-3 問題解決能力が高まる

論理的思考が身についている状態は、原因と結果の関係性を矛盾なく整理できる状態とも言い換えられます。そのため論理的思考が身につくと問題解決能力が高まります。
例えば何かトラブルが発生したときに、どうなれば解決できるのか、そのためにはどこを改善すべきなのかを素早く導き出せます。逆に、論理的思考が身についていないと、解決につながらない対応をしてしまい解決に時間がかかるケースもあります。
ミスやトラブルはどうしても発生してしまいます。そのときに適切に問題解決を遂行できるかどうかは、論理的思考と深い関係があります。

2-4 初めての出来事でも適切に対応できる

論理的思考が身についていると、解決までの筋道を矛盾なく立て実行できるため、あわてることなく適切に対処できます。
ビジネスでもプライベートでも、これまで経験したことがない初めての出来事に遭遇することは多々あります。
初めての出来事が起こると、解決するための筋道を考えるなかで矛盾や飛躍が発生してしまうケースも多いでしょう。それに気付かず手を打ってしまうと、ミスやトラブルにつながる可能性もあります。
しかし、論理的思考が身についていれば、物事を体系的に分析して解決するための筋道に矛盾や飛躍があることに気付き、ギャップをどう埋めるかを考え直すことができます。

2-5 誤った情報や根拠のない噂に振り回されなくなる

得た情報や噂に対して違和感を覚えた場合、それは論理的思考が働いている証拠かもしれません。
スマートフォンの普及やそれにともなうSNSの広がりにより、私たちが情報に触れる機会は飛躍的に増えました。しかし、なかには誤った情報や根拠のない噂が紛れているケースも多々あります。
論理的思考が身についていると、なぜそうなのか、それは誰が言っているのかと情報を分析・整理できるため、情報や噂をすべて真に受けてしまうのではなく、取捨選択できるようになります。

3.論理的思考の鍛え方と物事を考える際のポイント

論理的思考の鍛え方と物事を考える際のポイント

論理的思考は日々の積み重ねで習得できるものです。その鍛え方、考え方のポイントをみていきましょう。

3-1 物事を分解して考える

物事を分解して考えることは、抽象度の高いテーマに対するアプローチとして有効です。
例えば、アルバイト先の店長から「売上を上げたいから手伝ってくれ」といわれたとします。しかし、この言葉は抽象度が高く、何から手をつければよいかイメージが湧きません。そこで、物事を分解して考える必要が生じます。
売上は一般的に客単価×客数で計算されるので、1組あたりで提供するサービス金額を増やすか、1組でも多く客数を増やすか、もしくはいずれも実現するかがポイントとなります。どの施策を実行するかによって、その後の行動も変わります。
このように、抽象度の高いテーマに直面した際には、一度その要素を分解してみましょう。そうすることでゴールにたどり着くイメージを持つことができます。そのうえで、論理的思考に基づきその筋道に矛盾がなければ、分解した要素を実行に移してみましょう。
物事を分解して考える際は、論理的思考のフレームワークの一つである「MECE」を活用してみてもよいでしょう。MECEについては後ほど解説します。

3-2 言葉や数字を正しく扱う

論理的思考では考えの筋道に矛盾がないことが重要なため、日頃の会話でも言葉や数字を正しく扱う癖をつけておくことは有効です。また、定量的に物事を説明できれば説得力も増します。
物事を表現する際に、よく「多い・少ない」「近い・遠い」という形容詞が使われます。しかしこれらはいずれも主観的な評価であり、受け取る人によって感じ方が変わってしまう場合があります。
こうした食い違いを避けて情報を正しく相手に伝えるためにも、普段から「去年よりも10人多い」「駅から徒歩3分」といったように具体的な数字を用いて表現するよう習慣付けるとよいでしょう。

3-3 バイアスにとらわれず、因果関係を正しく把握する

論理立てて物事を考える際に先入観や偏った主観的な意見が入ってしまうと、その考えが本質から逸れてしてしまう可能性があります。
自分の考えを整理する際は物事の因果関係を正しくとらえられているか、バイアスにとらわれていないかどうかを確認しましょう。広い視野で全体をとらえることが重要です。

3-4 主張は合理的か、筋道が通っているか考える

論理的思考を身に付けるうえでは、自分の意見や主張に合理性があるか、筋道が通っているかを考えることが重要です。
合理的とは物事の重要性をはっきりさせ、意思決定の際に感情に左右されずに客観的な根拠をもとに判断することです。
まずは日々のやり取りのなかで、あなたの主張に合理性があるか、筋道が通っているかを冷静に考える癖をつけましょう。
例えば友人や家族と意見が合わないときなどは、やりとりを振り返り、あなたの主張が本当に正しものかどうかを考えてみましょう。その際は、「自分の主張は間違っているかもしれない」という前提に立つことが重要です。

4.論理的思考の代表的なフレームワーク

論理的思考の代表的なフレームワーク

論理的思考をおこなううえで代表的なフレームワークがいくつかあります。ビジネスパーソンになってからも使うことができる汎用的なフレームワークを4つご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

4-1 MECE

MECEは「Mulutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った名前で、「ミーシー」と読みます。問題解決をおこなう際、その事象を構成している要素を漏れなく、かつダブりなく洗い出すための論理的思考法の1つです。
MECEのアプローチには大きく2つのパターンがあります。

トップダウンアプローチ

大きな課題やテーマが明確なときは、このトップダウンアプローチが有効です。事象を細かく分解し、それらが漏れなくダブりなく整理されているかを確認したうえで、実行策の検討に移ります。それにより、体系的・俯瞰的に事象を考えることができます。

ボトムアップアプローチ

ホワイトボードに付箋などで要素を貼り付けグルーピングし、全体像を描いていく方法です。
まだ全体像が明確でないときや分類方法のイメージが湧かないときに効果を発揮します。複数名で意見や考えを出し合うことで精度が高まるアプローチで、チームビルディングの研修などに用いられる手法です。
MECEは、あくまで課題解決の通過点で用いられる手法です。MECEが目的になってしまわないように気をつけましょう。

4-2 ロジックツリー

ロジックツリーは、問題の原因や解決策を論理的に明らかにしていくために用いられる論理的思考法の1つです。そのプロセスを図式化した場合にまるで樹木が枝分かれしていくように見える姿から、この名が付けられました。
ロジックツリーには以下の3種類があります。



ロジックツリーの種類 概要説明
Whatツリー 網羅的に要素を分解して、何が問題や要点であるかを整理するためのロジックツリー
Whyツリー なぜその出来事や問題が発生したのか原因を突き止めるためのロジックツリー
Howツリー 目標や結果を達成するための方法や優先順位を明確にするためのロジックツリー


例えば、売上を上げたいという課題の解決策を検討する際には、下記のようなHOWツリーを活用していきます。



ロジックツリー


三層目に並んだアクション内容のどれをどの順番で実施するかを考えるためには、売上が上がらない理由をさらに分析する必要があります。
このように、ロジックツリーはあなたの思考を可視化するアプローチです。自分自身の頭の整理ができ、また他の人にあなたの思考プロセスを共有できるため、アドバイスを得やすくなります。

4-3 ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーはロジックツリーと混同されがちな論理的思考法の一つです。しかし、ピラミッドストラクチャーは話の流れを論理的に筋道立てて整理することに重きを置いています。プレゼンテーションの場などで、あなたの主張を正しく聞き手に伝えるための事前準備として使われるケースが多くあります。

ピラミッドストラクチャー


結論に対する根拠、その根拠というかたちで下へ続いていくためロジックが明確で「どうしてそう考えられるのか」が伝わりやすくなります。
例えば、「論理的思考を身に付けるべきである」という結論をピラミッドストラクチャーを活用して説明する場合は以下のようになります。



  • ●結論: 論理的思考を身に付けるべきである
  •   ○根拠1: 問題解決力が向上する
  •     ■根拠1-1: 問題を論理的に分析でき解決策を見つけられる
  •     ■根拠1-2: 問題の原因を特定できる
  •   ○根拠2: 意見や主張の説得力が高まる
  •     ■根拠2-1: 筋道立てて根拠を提示・説明できる
  •     ■根拠2-2: 証拠を適切に活用できる


なお、今回は「問題解決力が向上する」「意見や主張の説得力が高まる」という2つの根拠を挙げていますが、必ずしも2つに絞り込む必要はありません。
この記事の内容も踏まえて、自分ならどう根拠を挙げるか考えてみましょう。

4-4 緊急度/重要度マトリクス

緊急度/重要度マトリクスは、『7つの習慣』を執筆したスティーブン・コヴィー氏によって提唱されたタスク管理方法です。
まず、以下のような4象限のグラフを作成します。

緊急度/重要度マトリクス


区分 重要度・緊急度 具体例
A 重要度・緊急度ともに高い=最も優先度の高いタスク クレーム対応、期日が間近のタスクなど
B 重要度が高く、緊急度が低い=2番目に優先されるタスク 制度・ルールの改訂、研修・勉強など将来的に影響を及ぼす行動など
C 重要度が低く、緊急度が高い=3番目に優先されるタスク 日次・週次での営業報告など
D 重要度・緊急度ともに低い=最も優先度の低いタスク メインスピーカーではない会議や、社内イベントへの参加など


整理する際には、特にBの領域に注目しましょう。今すぐにしなければならないことではありませんが、中長期で手をつけておくべきタスクだからです。つい緊急度が高いタスクに目がいきがちですが、B領域にあるタスクを効果的に遂行するとあなた自身の実力がつき、A領域に入るタスクを減らすことにもつながります。
ここまで論理的思考の代表的なフレームワークを紹介してきましたが、実際のビジネスでは他にも様々なフレームワークを活用することになります。
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5.学生のうちに論理的思考を習慣づけるべき理由

学生のうちに論理的思考を習慣づけるべき理由

論理的思考は学生のうちに習慣づけることをおすすめします。その理由には以下の3点が挙げられます。

5-1 社会人になってからも求められるスキルだから

冒頭でも説明しましたが、論理的思考は社会人として必須のスキルです。企業に入社してからの長い人生のなかで納得のいくキャリアを積み、ビジネスパーソンとして多くの成功体験を積める人材になるためにも、論理的思考力を身につけ、鍛えておく必要があります。

5-2 積み重ねによって得られるスキルだから

論理的思考は日々の積み重ねによって鍛えられ、その精度が高まります。社会人になってからも鍛えることは可能ですが、自由に使える時間が多い学生のうちから論理的思考力を意識しておきましょう。

5-3 さまざまな価値観を持った人がいるから

学生生活を送っていると、全国からさまざまな価値観を持った人と出会います。これまで自分が思いもしなかった発想を持っている人や、留学などで日本国外のカルチャーを経験した人もいるでしょう。そのような人たちとの会話を重ねると、あなたのなかにあるバイアスが取り除かれ、あなた自身も多様な考えを持つことができます。

6.学生のうちからできる論理的思考の鍛え方

学生のうちからできる論理的思考の鍛え方

最後に、日々のなかで取り組める論理的思考の鍛え方を具体的に解説します。まずはできるところから始め、慣れてきたタイミングでフレームワークに当てはめてみるなど、徐々にレベルを上げていきましょう。

6-1 なぜなぜ分析を習慣づける

さまざまなことに対して「なぜ?」と自分なりの疑問を持つような癖をつけましょう。
何かの出来事が起こるとき、そこには原因があります。その原因が何か、自分なりに仮説を立て、その仮説と事実の答え合わせをすると、足りていなかった視点が見えてきます。次の機会では、その視点を見落とさないように取り組むなど、トライアンドエラーを繰り返すことで、論理的思考力の精度は徐々に高まっていきます。
また仮説を立てる際は、思い込みや前提知識に左右されないようにゼロベース思考で考えることも大切です。

6-2 結論から話すことを意識づける

普段の会話を思い返してみると、おそらくほとんどの人は結論を最後に話しているのではないでしょうか。それは多くの場合、話しながら頭の中を整理している状態だからです。
結論から話すことは、物事が頭のなかで体系立てて整理できている状態でなければ難しいでしょう。頭の中が整理された状態を意識的につくり、結論から話す癖をつけることも、論理的思考を鍛えることに役立ちます。
初めのうちは、前述した「ピラミッドストラクチャー」のように図化してみてもよいでしょう。

6-3 ディベートをおこなう

ディベートをおこなうことは、論理的思考を鍛えるうえで非常に役立ちます。なぜなら、自身のチームの主張を矛盾がないように作成しつつ、相手チームから投げかけられる問いに対し適切な回答を用意するなど、すべてを筋道立てて準備を進める必要があるからです。
また、ディベートには勝ち負けがつきます。勝因・敗因のフィードバックを得ることで、新たな気付きが得られるでしょう。

7.まとめ

論理的思考を身につけると、物事を体系立てて考えられるようになり、一見難しく感じられる課題や問題をスムーズに解決できる可能性が高まります。
論理的思考は、語学のように日々勉強するなかで上達するスキルですが、まずはこの記事で紹介したポイントを意識してみることから始めてみましょう。

My CareerStudyでは、論理的思考法を身につけ鍛えるための方法をご紹介しています。就職活動の成功、そしてその先にある社会人としての飛躍につながる論理的思考を、My CareerStudyを通じてあなた自身のものにしましょう。

執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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