やりたいことがない…就職や仕事をどう考える?原因や今すべきことを解説

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公開日
2023/10/30

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やりたいことがない…就職や仕事をどう考える?原因や今すべきことを解説

将来のことや就職活動について真剣に考えようと思ってはいても、やりたいことが思い浮かばず、具体的なイメージやアクションにつながらないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そもそも「やりたいこと」とは何なのかという考え方や、やりたいことが見つからない原因と見つける方法を解説します。

1.まずは「やりたいこと」の定義を考えよう

まずは「やりたいこと」の定義を考えよう

「やりたいこと」というと、自分が好きなことや長い期間続けていても苦でないことをイメージする人も多いと思います。たしかに、自分が純粋に楽しいと思って取り組めるものは大事です。それは、自分がどういったものに興味関心を持つのか、自分がどういった価値観を持っているのかという発見につながります。
しかし、これからどう生きていくか、どういった仕事がしたいか、どのようなキャリアを築きたいかなどの長期的なプランがあれば、その実現に向けて身に付けるべきこともまた、「やりたいこと」と定義できるはずです。
例えば以下のように考えるとよいでしょう。

【例】工学系の大学生の場合

  • 長期的な目標/理想の生き方:人にものを教えるのが好きで教育に関わるようなことがしたい
    →スキルを活かしてプログラミング教室などを展開したい。
  • やりたいこと:企業でエンジニアとして働き、能力を積みたい
    →そのためにプログラミングのスキルを強化したい。

2.そもそも「やりたいこと」は必要?

そもそも「やりたいこと」は必要?

「そもそも仕事にやりたい、やりたくないは関係ない」
「キャリアや就職をやりたいかどうかで考える必要があるのか」
という意見を持っている人もいるかもしれません。
実際、身の回りで働いている人を見たときに、やりたいことをしているように見えないこともあると思います。

しかし、同じ仕事をしている人でも、自分がやりたいことだと思っている人とそうでない人では成長の度合いがまったく異なります。

人が行動を起こして目標を達成しようとするには、動機付け(モチベーション)が必要です。そして動機付けには、他人から影響を受けて発生する「外発的動機付け」と、自分自身がやるべきだと認識することで生まれる「内発的動機付け」があります。
内発的動機付けは、やるべきことを「やりたい」と思って取り組むモチベーションです。自発的な動機付けによって取り組む人は、モチベーションが下がりづらかったり、前向きに取り組むことで成長しやすかったりします。

また、やりたいことを掘り下げていくと「将来どうなっていれば自分は幸せなのか」という価値観が見えてきます。これを実際の行動に落とし込んでいくことは、自分なりの生き方を実現することにつながります。

3.「やりたいことがない」と思うのはなぜ?

「やりたいことがない」と思うのはなぜ?

やりたいことが見つからないことで不安を感じる人もいるでしょう。
しかし、やりたいことがないと感じるのは珍しいことではありません。特に学生のうちは、次のようなことが要因でやりたいことが見つからない場合があります。

3-1 「やりたいこと」を難しく考えすぎているため

「一度始めたら一生続けないといけないのではないか」「人に評価されるようなものでなければいけないのではないか」など、「やりたいこと」を難しく考えすぎてしまってはいないでしょうか。
やりたいことを考えるうえで大切なのは、自分の素直な考えや価値観です。他人から見たとき、他人と比べたときといった観点にとらわれず、自由に考えてみましょう。

3-2 経験がまだあまり多くないため

自分の経験以外からやりたいことを想像するのは難しいものです。
学生のうちは人生経験が少なく、その経験のなかで将来やりたいことを探そうとした結果、やりたいことがまだ見つからない可能性があります。

3-3 生活が忙しく、考える時間がとれていないため

サークル活動や学業、部活動、インターンシップ・仕事体験への参加などで多忙なために、落ち着いて考える時間が取れていないケースもあります。
落ち着いて考える時間を取るのが難しい場合は、通学時間や授業後から部活動までの時間など短い時間でもよいので、将来のことを考える時間にあててみましょう。

3-4 興味関心がわかないため

「好奇心が動かず興味が持てない」「関心を持ってもすぐに冷めてしまう」という人もいるでしょう。子どもの頃のように純粋に楽しんだり夢を思い描いたりできない自分にネガティブな感情を抱いてしまう人もいます。
また、年齢を重ね経験が増えると、物事がなんとなく予測できてしまい、新鮮に思えなくなることも増えます。過去の成功や失敗から、熱中せずに引いてしまったり冷めてしまったりすることもあるでしょう。
そういった場合は、何をしているときに楽しいと感じるか、自分が生き生きとしているかなど自分の心をあらためて観察してみると、興味関心が見えてくることがあります。

3-5 リスクを恐れているため

過去に大きな失敗をして周りから責められたり𠮟られたりすると「失敗したらどうしよう」と過度にリスクを考えてしまっているケースもあります。
その結果、新しいことにチャレンジできず、可能性を狭めてしまっているケースもあります。

3-6 やる前に諦めてしまっているため

実際には挑戦できる能力や機会があるにも関わらず、周囲の意見に流されたり、大変さばかりに目が向いたりしてしまい、始める前から「できない」「無駄」と判断してしまっている場合もあります。
例えば、就職活動中に「○○業は給料が安いからやめたほうがいいよ」と他人から言われたことで、悪い面ばかりを見てしまい興味をなくしてしまうというケースが考えられます。

3-7 社会問題に紐づけなければと思い込んでいるため

せっかく興味や関心がある物事があるのに、「社会に貢献できるものでなければいけない」「思いついたけれど社会問題に紐づかない」などと考え、その道に進むことをやめてしまうケースもあります。
特に、就職活動で好印象を得るためにやりたいことを考えるような場合、SDGsや環境問題など社会問題と関係があることでなければいけないと誤解している人も多いようですが、大切なのは相手の印象よりも自分の気持ちであるということを忘れないようにしましょう。

4.自分なりの「やりたいこと」を見つける方法とは?

自分なりの「やりたいこと」を見つける方法とは?

自分なりの「やりたいこと」を見つけるにはどうしたらよいのでしょう。ここでは、具体的な方法をご紹介します。

4-1 一つに絞らず「なんとなく」を書き出してみる

最初から一つに絞る必要はありません。なんとなくでもよいので意欲が湧くものや得意なこと、好きなこと、自然と目がいくことなどを挙げてみましょう。自分の将来に結びつかなそうなことであっても、意外な方向性からヒントが得られる場合があります。
例えば、ノートなどに「やりたいことリスト」をまとめるという方法があります。思いつく限り書き出し、それぞれ「なぜやりたいのか」を自分と対話しながら整理していきます。

4-2 興味のあるキーワードから考えてみる

興味のあるキーワードから考えていくという方法もあります。深い興味や高い関心がきっかけとなり、芋づる式にやりたいことを掘り下げられるかもしれません。
例えば、以下のように考えていきます。

  • 本……昔から本を読むことが好き
    →出版社の編集や販促など
  • 人とのやりとり……人とやりとりするのが好き
    →営業などの職種、イベント企画や広報の仕事など

4-3 自己理解を深める

今の自分のあり方や過去の経験を掘り下げ、自分を客観的に知ることは重要です。自己分析などをおこない自分を棚卸ししてみると、気付いていなかった一面を発見できる場合があります。
実際に自己分析をして自己理解をしっかり深めるなら、My CareerStudyの「社会人基礎力診断MATCH plus Action」がおすすめです。
Web診断で自分を深く掘り下げられ、パーソナリティの特徴や社会人基礎力の評価、向いている業種・職種を把握できます。
また、過去の受験結果も確認できるため、定期的に受けることで自己成長を感じられるでしょう。
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4-4 周りの人に意見を聞いてみる

自分だけではやりたいことが思いつかない場合は、第三者の目線から見た自分への理解を深めてみるのもよいでしょう。自分の思いがけない長所や得意なことが見つかり、やりたいことにつながる可能性があります。
また、My CareerStudyの「他己・自己比較~周りから見たあなた~」では、他の人の目線からみた自分を知ることができます。「社会人基礎力診断MATCH plus Action」の診断結果との比較もできるので、より深く分析したい人におすすめです。
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4-5 幅広く職種や業種を知り、理解を深める

自身の専攻や経験で業界や職種を絞って考えることが多いですが、やりたいことを見つけるのに難航する場合は特定のことに絞らず、幅広い分野に目を向けることをおすすめします。今まで注目してこなかったやりたいことに気付けるかもしれません。
例えば、新聞やテレビ、SNSなどで知らない単語が出てきた場合、自分で検索してどういう意味なのか、どういう仕事に関係しているのかなどを調べてみると結果的に自分の視野を広げることにつながります。

4-6 逆に「絶対にやりたくないこと」を考えてみる

逆に「これだけはやりたくない」ことを洗い出して考えるのも有効です。「絶対やりたくない」と思うこともまた、あなたが大事にしたい価値観と紐づいており、大事にしていることがはっきりと見えてくる可能性があります。

4-7 いったんリスクを度外視してみる

「やりたいけれど自分にはできない」「やりたいけれどこの仕事では生活できない」などリスクばかり考えてしまう場合は、いったんリスクを度外視し、「やりたい」という思いに注目してみましょう。
実際にその仕事をしている人に話を聞いてみたり、一部分でも携われるようなアルバイトやインターンシップ・仕事体験をしてみたりして行動に起こすと、悩んでいたときにはわからなかったことが見えてくるかもしれません。

4-8 学生生活ならではの経験をする

たくさんの経験をすることで、自分自身が得意なこと・不得意なこと、やりたいこと・やりたくないことが見えてくる可能性があります。
例えば、交換留学や大学でのボランティア活動など学生生活ではさまざまなことに挑戦する機会があります。気になることには積極的に挑戦してみましょう。

4-9 やったことがないことを片っ端から体験してみる

「やろうと思ってできていなかったこと」「一度もやったことがないこと」「自分には無縁だと思っていたこと」など、新しいことに挑戦してみることも大事です。新たな挑戦は、そのまますべて自分の経験として蓄積され、多くの気付きが期待できます。

5.まとめ

やりたいことを見つけるのは簡単そうで意外と難しいことであり、多くの人が悩んでいることでもあります。自分自身を一つひとつ読み解くような気持ちで、些細なことからでもいいので取り組んでみてください。あなたが大事にする価値観を失わずに前向きな人生を送るためのヒントになるはずです。
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執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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