文系に向いてる仕事は?おすすめの職業や業界、自分に合う仕事の見つけ方を解説

文系に向いてる仕事は?おすすめの職業や業界、自分に合う仕事の見つけ方を解説

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公開日
2025/06/06

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文系に向いてる仕事は?おすすめの職業や業界、自分に合う仕事の見つけ方を解説

文系に向いている仕事にはどのようなものがあるのか、今後の就職活動やキャリアを考えるうえで気になっている人は多いのではないでしょうか。

文系での学びを活かせる仕事は数多くあります。

この記事では、文系におすすめの仕事や業界をご紹介します。自分に合った仕事の見つけ方も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

My CareerStudyの動画講座ではアカウント登録をすることで誰でも無料で社会で役立つ知識やスキルを身につけることができます。

1.今後のキャリア・就職活動で役立つ文系の強みは?

今後のキャリア・就職活動で役立つ文系の強みは?

まずは、今後の就職活動やキャリアで活かせる文系学生ならではの強みを解説します。

1-1 コミュニケーション能力

文系学生ならではの強みとして「コミュニケーション能力」が挙げられます。

文系学部では講義内でディスカッションをおこなうケースが多く、自分の意見を発信する機会もあるでしょう。こうしたディスカッションの機会を経験することで、物事を相手にわかりやすく説明する力が向上します。

相手の話に耳を傾け、意図を汲み取ったうえで自身の考えを伝える力は、今後のキャリアのなかでも重宝されます。

例えば、就職活動の面接やグループディスカッション、社会に出て営業として顧客に商品を提案する場合、会社内で同期や先輩とやり取りする場合などに役立つでしょう。

My CareerStudyでは、コミュニケーション能力を身に付けるうえで大切なポイントを講座で解説しています。ぜひ参考にしてください。

1-2 プレゼンテーション能力

プレゼンテーション能力も文系学生ならではの強みとして考えられます。

文系学部は、レポート作成や発表を通じたプレゼンテーションの機会が多い傾向にあります。また、言葉の使い方や表現力を学ぶ講義も多いことから、言語化する力を身に付けやすい環境が整っています。

社会に出ると、プレゼン資料を作成したり、実際にプレゼンテーションをおこなう場面もあるかもしれません。相手に自身の考えや意図を伝えるための資料作成や言葉選びといったプレゼンテーション能力を学生のうちに身に付けておくと、社会人として活躍の幅を広げられるでしょう。

もちろん、文系学部に在籍しているからといって、すべての人がプレゼンテーションが得意というわけではありません。人によって得手不得手はあって当然です。プレゼンテーション能力にあまり自信がない場合は、以下のMy CareerStudyの講座や記事を参考にしてみてください。

1-3 幅広いキャリアの選択肢

文系学部では、専門分野にしばられることなく、さまざまな業界・職種を選択しやすい点も強みになります。

理系の場合は専攻している分野の研究内容やスキル・知見をベースにして就職先を探すケースが多々ありますが、文系はポテンシャルや成長性が評価される傾向があります。

イメージがしやすい営業職や企画職以外にも、法律や教育、クリエイティブ系職種など、幅広いキャリアの選択肢があります。

2.文系が活躍できる!おすすめの仕事

文系が活躍できる!おすすめの仕事

続いて、文系学生におすすめの仕事をより具体的にご紹介します。

2-1 営業

営業職は、企業の売り上げ向上を担うポジションです。

顧客と直接やり取りするなかで、悩みや課題を聞き出して適切なソリューションを提供するなど、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が必要とされる職種です。

営業の種類としては、新しい顧客の獲得を目指す新規開拓営業、すでに取引のある顧客に対してさらなるサービス提案をおこなうルート営業、見込み客に対しメールや電話などで営業をおこなうインサイドセールスなどが挙げられます。


    営業職に向いている人の特徴

  • 人と話すのが好き
  • 目標に向かって根気強く挑戦できる
  • 相手に合わせて柔軟に対応するのが得意

営業職の仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

2-2 企画マーケティング

企画マーケティング職は、商品やサービスを広めるための施策を検討・実行するポジションです。論理的思考と発想力を活かし、顧客のニーズを細かく汲み取りながら、自社の売り上げ向上に貢献します。

消費者の購買行動をデータに基づいて予測しマーケティング戦略を立案するマーケティングアナリストや、実際に商品開発を手がける商品企画なども、企画マーケティング職に含まれます。


企画マーケティング職に向いている人の特徴

  • アイデアを形にすることが好き
  • 流行りに敏感で数値分析などに興味がある
  • 仮説を立てて検証することが得意

企画マーケティング職の仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

また、企画マーケティングに求められるアイデアの発想力については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はこちらもぜひ併せてご覧ください。

2-3 事務

事務職は、社内のデータ管理や手続きといった縁の下の力持ち的な役割を担います。

例えば、企業の経費や受発注の管理をおこなう経理事務、商談のスケジュール調整や資料作成などを担う営業事務、患者の受付や会計などをおこなう医療事務などが事務職の例として挙げられます。

正確さが求められる職種のため、細かい作業が得意な人や小さな違和感に気付ける慎重な性格の人に向いているといえます。


事務職に向いている人の特徴

  • 正確かつ丁寧な作業が得意
  • 物事の優先順位をつけるなど、効率的な業務が得意

事務職の仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

2-4 経理・財務

経理・財務職は、事業運営が健全におこなわれるようお金の面からサポートする仕事です。収入や支出の管理、今後の売り上げ予測など、継続的に組織が利益を生み続けられる状態かどうかを可視化し、経営の意思決定に大きく関与する情報を整理します。

「日本商工会議所簿記検定(簿記)」や「公認会計士」などの資格を取得していると、身に付けた知識やスキルを発揮できるでしょう。


経理・財務職に向いている人の特徴

  • 数字に強く、正確な処理ができる
  • 責任感が強く、取り扱う情報の秘匿性が認識できる
  • 地道な作業を続けられる

2-5 広報

広報職は、企業情報を外部に向けて発信し、認知度の向上やブランドイメージの醸成を担うポジションです。プレスリリースの作成や記者会見のセッティングなどを手がけます。近年は広報活動の一環としてSNSの運用に力を入れている企業も増えています。

自社のどのような魅力をアピールするかをまとめるにあたっては、経営層や現場社員などさまざまな関係者と連携する必要があります。一方、情報を発信するにあたって外部のメディアと連携することも多いため、高いコミュニケーション能力が求められます。


広報職に向いている人の特徴

  • 自社や扱っている商品・サービスの魅力を伝えることに情熱が持てる
  • さまざまな関係者との調整や交渉が苦にならない
  • 文章作成や情報発信が好き

広報の仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

2-6 人事

人事職の業務は、組織の成長をうながすために必要な採用、教育、労務管理など、多岐にわたります。社員のキャリアの軸となる評価制度の設計や運用も担うなど、組織を成長させていくうえで必要なルールを制定する仕事です。

昨今の働き方改革に関連する勤怠管理も基本的には人事が担当し、社員の働くモチベーションを向上させ、生産性を高める役割を担います。


人事職に向いている人の特徴

  • 人と関わることに対して興味・関心が高い
  • 公平かつ冷静な判断ができる
  • 経営視点で組織をつくることに興味がある

人事の仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

2-7 エンジニア・プログラマー

エンジニア・プログラマー職には、インターネット上のWebサイトやアプリケーションなどを設計・開発するWebエンジニア、システムが作動するうえで不可欠なネットワーク環境などを整備するインフラエンジニア、ソフトウェアの設計・開発を手がけるシステムエンジニアなど、幅広い職種があります。

自分が書いたコードをもとにプログラムを構築する際には、どうすればプログラムが思い通りに動くかを論理的に考える必要があります。

文系出身者で未経験からIT業界に就職する人も多く、独学やプログラミングスクールなどでスキルを身に付ければ、エンジニアとして活躍する道も十分に考えられます。


エンジニア・プログラマー職に向いている人の特徴

  • 論理的に物事を考えるのが好き・得意
  • 新しい技術、テクノロジーに対して興味関心がある

エンジニア・プログラマー職は、イメージがしづらい職種の一つかもしれません。仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

2-8 コンサルタント

コンサルタント職は、企業や組織の課題を可視化・分析し、必要な施策を立案・実行して解決に導く職種です。金融コンサルタントや人事コンサルタント、ITコンサルタントなど種類も多岐にわたります。

昨今、多くの企業でIT化を進めているため、豊富なITに関する知識をもとに顧客に事業の生産性を高める提案をするITコンサルタントのニーズが高まっています。

必ず資格が必要というわけではないですが、中小企業診断士の資格などで企業の経営状況を紐解くうえで必要な基礎知識を習得できれば、より厚みのあるコンサルティングサービスを提供できるでしょう。


コンサルタント職に向いている人の特徴

  • 課題を見つけ、解決することに強いやりがいを感じる
  • 論理的に物事を考えるのが得意

コンサルタントの仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

2-9 販売員

販売員職は、目の前のお客様と直接的なやり取りを通じて商品やサービスを提案して、購入をうながす仕事です。豊富な商品知識や接客スキルが必要で、「お客様が本当に求めているものは何か」といった潜在的なニーズに応えようとする姿勢が大切です。


販売員に向いている人の特徴

  • 接客が好きで、人と話すのが楽しい
  • 商品やサービスに愛着がある
  • 臨機応変な対応ができる

2-10 記者・編集者

記者・編集者は、ニュース記事の取材や雑誌のコンテンツ作成など、リサーチ力・文章力・発信力が求められる仕事です。

現場へ行きインタビューをおこなうなどの行動力も必要で、相手から必要な情報を聞き出すコミュニケーション能力も高いレベルで求められます。

ただし、自分の努力を記事などで世の中に発信できることは、何にも代えがたい大きなやりがいとなるでしょう。


記者・編集者に向いている人の特徴

  • 行動力とコミュニケーション能力に自信がある
  • 好奇心が旺盛で情報収集が得意
  • 文章を書くことが好き

記者・編集者の仕事内容については以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

2-11 教育者

教育者には、中学・高校などの教員、塾講師、幼稚園教諭など、さまざまな種類があります。

特に学校教員を目指す場合は教員免許が必要になることが多く、大学で教育課程を履修する必要があります。また、教科によっては教員採用の倍率が高いこともあります。

しかし、子どもの成長や努力を身近で見守ることができるなど、大きな魅力のある職業でもあります。


教育者に向いている人の特徴

  • 人に物事を教えることに楽しみややりがいを感じる
  • 子どもと接するのが好き
  • 子どもの成長を信じて寄り添える人

教師の仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

2-12 学芸員

学芸員とは、博物館や美術館などで働く人を指し、専門的な知識と深い探究心が求められる仕事です。建造物や工芸品、歴史など、後世に語り継ぐべき重要なテーマを取り扱います。


学芸員に向いている人の特徴

  • 文化や歴史、芸術に対して興味がある
  • 調査・研究に高い熱量が持てる
  • 展示品の整理など、細やかな配慮ができる

2-13 弁護士

弁護士は、法律のプロとして社会の公正を守り、法律の知見をもとに依頼人の利益を守る仕事です。

国家資格である弁護士資格の取得が必須で、高い専門性と倫理観が求められます。また、法律は定期的に改正されるため、常に自身の知識を更新し続ける努力も必要となるでしょう。


弁護士に向いている人の特徴

  • 正義感が強い人
  • 論理的な思考が得意で、言語化力が高い
  • 学ぶ姿勢を持ち続けられる

2-14 司法書士

司法書士は、不動産や会社の登記、法務局や裁判所に提出する資料の作成など司法や法律に関する手続きを専門におこないます。豊富な法律の知見を活かした仕事で、「身近な暮らしのなかの法律家」とも表現されます。

司法書士になるためには、司法書士試験に合格し、日本司法書士会連合会へ登録することが必要です。


司法書士に向いている人の特徴

  • 法律の知識を活かした仕事に携わりたい
  • 正確で丁寧な資料作成が得意・好き

3.視野を広げよう!文系向きの業界とは

視野を広げよう!文系向きの業界とは

続いて、文系学部に在籍している学生が活躍しやすい業界をご紹介します。就職先を決める際の参考にしてみましょう。

3-1 IT・通信業界

IT・通信業界は、日々の生活や企業活動のあらゆる場面で欠かせない存在となっている業界です。ネットワークを通じて人やモノをつなぎ、社会全体の効率化や利便性の向上に大きく貢献しています。

例えば、クラウド(インターネットを通じたさまざまなサービスの利用)やAI(人工知能)、IoT(モノとインターネットをつなぐ技術)といった、最先端技術を活用して、企業の業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援しています。

移り変わりが早い業界のため、常に最新の情報を収集し学び続ける姿勢が重要です。

IT・通信業界の仕事内容については以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

3-2 金融業界

金融業界は、個人・企業を問わず資金の循環(融通)を担う産業で、銀行・証券・リースなどを手がける多くの企業が金融業界に該当します。

具体的には、預金・融資・株式や債券といった投資運用などさまざまなお金にまつわるサービスを提供しています。資産形成・運用などのアドバイスをする場合や、顧客との関係性を深めていくためにコミュニケーションスキルが活かせるでしょう。

3-3 保険業界

保険業界は、事故・病気・災害・死亡など万が一のリスクに備えた商品を提供している業界です。リスクマネジメントの観点から個人・企業の活動を支援しています。

例えば、個人向けには生命保険や医療保険、自動車保険、企業向けには労災保険や賠償責任保険などの商品があります。顧客がまだ気付いていないリスクを正しく伝え、そのリスクに備えてもらうためのコミュニケーション能力と信頼関係の構築が求められます。

3-4 出版・広告業界

出版・広告業界は、本・雑誌・電子書籍などのコンテンツを制作し、世の中に流通させる業界です。

出版業界ではビジネス書・小説・漫画などの書籍を市場に提供し、広告業界ではCMやWeb広告などを活用して企業のブランドや商品・サービスの認知向上を支援します。自分の発想力や文章力を活かし、新しい価値や情報を正しく伝えるスキルが活かせる業界です。

3-5 不動産・建設業界

不動産業界では、主に土地や建物の売買・賃貸・仲介・管理をおこないます。建設業界は、住宅やオフィスビル、商業施設といった建物のほか、道路や橋などの交通インフラの建設や修繕を手がけています。

不動産や建設に関する税金や法律などの専門知識が求められるほか、多くの関係者とやり取りしながら、スケジュール管理や細かい調整をおこなう力も必要とされる業界です。

3-6 人材・教育業界

人材業界は、求職者と企業を結びつける仲介サービスや、採用代行を中心に個人に対するキャリア機会の創出と企業に対する組織・採用力強化などのサービスを提供します。
人材業界では、企業が求める人材像や求職者が求める条件などを正しく把握し、双方を結び付けるためのヒアリング能力が重要になります。

教育業界では、学校運営をはじめ、企業向けの研修プログラム、資格取得支援、学習塾・予備校など、子どもから大人まで幅広い層を対象に「学び」の機会を提供しています。こうした学習支援を通じて、知識やスキルの習得をサポートするだけでなく、一人ひとりの可能性を引き出す役割も担っています。

そのため、教育業界では相手の考えや課題を汲み取る質問力や傾聴力、悩みや課題に対する適切なアドバイスをおこなう課題解決力、目標達成をサポートするためのコーチングなどが求められます。

3-7 メーカー業界

メーカーには、自動車・食品・家電・化粧品などさまざまなジャンルがあります。自社の商品やサービスを扱っている点で共通しており、個人向け・企業向けを問わず幅広い商品やサービスを提供しています。

商品やサービスの企画・開発から製造、販売、アフターサポートまで、一貫して自社でおこなうことができるのがメーカーの特徴です。そのため、製品に関する専門知識はもちろん、チームでの連携力や課題解決力なども欠かせません。

例えば「どのような商品がユーザーに求められているか」「競合企業がどのような商品を扱っているか」といった市場の動向を調査する場面では、分析力や情報収集力が必要です。

また、新商品を企画する際には、アイデア力や発想力が求められます。

さらに、開発から販売までの長い工程のなかで多くの関係者と連携や交渉をする機会も多いため、コミュニケーション能力も重要です。

3-8 ホテル・旅行・観光業界

ホテル業界は宿泊を中心とした快適なサービスを提供し、旅行業界は国内外の旅行プランの企画・提案・手配をおこないます。観光業界は観光施設の運営や地域の魅力を発信し、国内外からの観光客を呼び込む役割を担います。いずれも人々に思い出や体験を提供することを目的とした業界です。

特に近年はインバウンド需要が高まっており、海外からの観光客も増えています。

そのため、英語や中国語など複数の言語に対応できる語学力や、年齢・国籍の異なるさまざまな人とスムーズにやり取りするためのコミュニケーション能力が求められます。

旅行業界の仕事内容については、以下の講座でも詳しくご紹介しています。興味のある人はぜひ併せてご覧ください。

4.自分に合った仕事を見つけるには?

自分に合った仕事を見つけるには?

ここまで、文系の学生に向いているさまざまな仕事をご紹介してきましたが、自分自身に適した仕事を見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。
ここからは、自分に合った仕事を見つけるためのコツをご紹介します。

4-1 自分の強みや弱みを見つける

業界や職種によって活かせる強みはさまざまです。

例えば、人と話すことが得意であれば営業や接客などが向いているかもしれません。一方で、人と話すことはあまり得意でなくても、コツコツと作業することや細かい作業が得意な場合は事務職やエンジニア・プログラマーなどで自身の強みを活かせる可能性があります。

こうした「自分に合った仕事」を見つけるためにも、まずは自己分析をしっかりおこない、自身の強み・弱みを可視化することから始めましょう。自己分析の方法はワークシートを使うものからツールを使うものまでさまざまですが、自分が「面白そう」と感じたものを試してみるのがおすすめです。

自己分析の進め方については、以下の講座や記事で解説しています。ぜひご覧ください。

また、My CareerStudyでは今の自分のパーソナリティや向いている業界・職種などがわかるツール「社会人基礎力診断 MATCH plus Action」や自分にぴったりの働き方がわかる診断ツール「シゴトスタイル診断」を提供しています。ツールを活用して自己分析をおこなってみたい人はぜひご利用ください。

4-2 やりがいに感じるポイントを見つける

過去の体験を振り返り、何に喜びややりがいを感じたか、何をしているときが辛かったかなどを明確にするのもおすすめです。もしアルバイトで接客を経験し、そのなかでやりがいを感じたのであれば、販売員などの接客業や人に関わることが多い人事職や営業職などもやりがいを感じられる仕事かもしれません。

さらに、もう一段深掘りして、なぜ接客に喜びを感じるのかまで考えられるとベストです。

相手に「感謝された」「喜んでもらった」ことがうれしかったり、対話を通じて目の前の相手との距離を縮めていくプロセスが楽しかったりする場合は、人との関わりがあなたのやりがいを満たす要素かもしれません。

このように、これまでの経験を振り返りながら何にやりがいを感じるか、自分自身を深く見つめ直してみましょう。

4-3 興味のある資格を取得してみる

大学生活の時間を有効活用して資格の勉強をすると、その学びをもっと深めたいと感じ、将来の仕事につながる可能性があります。以下に、文系でも取得可能な資格の一例を記載しました。

資格名 概要説明
TOEIC グローバルに通用する英語力を証明できる資格
ITパスポート ITの基礎知識が学べる国家試験。文系学部でも取得可能
商工会議所簿記検定(簿記) 企業の会計基礎を学び、経理・財務職での業務に直結する資格
教員免許 学校教員になるうえで必須の国家資格
FP技能検定(ファイナンシャルプランナー) 顧客のライフプラン設計、資産運用などを豊富な金融知識で支援するための学びが深められる資格
宅地建物取引士 不動産の売買や仲介をおこなううえで必要で、不動産業界で活躍したい人におすすめの資格

大学生におすすめの資格については、以下の記事でもご紹介しています。

4-4 選択肢を広く持つ

就職や今後のキャリアを考える際は、なるべく固定観念にとらわれず、聞いたことのない職種や普段接点がない業界であっても積極的にリサーチしてみましょう。調べていくなかで面白さに触れられたり、逆に興味があると思っていた職種・業界への関心が低くなったりするかもしれません。

今後のキャリアを考える段階であまりに選り好みしすぎると、機会損失にもつながりかねません。選択肢を広く持ち、できる限りさまざまな情報を集めるのがおすすめです。

4-5 同じ学部の先輩やOBに話を聞く

同じ学部の先輩やOBに話を聞くと、自身の大学での学びがどう活かせるのか、仕事のどのような部分にやりがいが感じられそうかなど、具体的なイメージを持つきっかけが得られます。ミートアップなどの機会を活用して情報を収集してみましょう。

My CareerStudyでは「学生がカジュアルに社会で働く人の話を聞くことができ、交流できる場」としてさまざまなミートアップを開催しています。ミートアップの登壇者の職種・出身学部・行動傾向などから、自分自身と合いそうなミートアップを検索してみましょう。

4-6 インターンシップ&キャリアに参加する

インターンシップ&キャリアとは、就業体験や社員交流会、会社見学などを通じて具体的な働くイメージを育むことができるプログラムです。就職活動をしている学生だけでなく、大学1年生から参加可能なものもあり、企業や仕事内容の理解を深めるうえで有効な機会となります。

インターンシップ&キャリアのプログラムには大きく以下の3種類があります。

プログラム名 概要説明
インターンシップ 企業で「実務型」の就業体験を5日間以上おこなうプログラム。主に大学3年生、修士1年生以上のみ参加可能。
仕事体験 企業で「実務型」または「疑似体験型」の就業体験をおこなうプログラム。原則、学年問わず参加可能。
オープン・カンパニー&キャリア教育等 企業や業界、職種に関する理解の促進、キャリアを考える機会の提供を目的としたプログラム。原則、学年問わず参加可能。

インターンシップに興味がある人は、以下の講座も併せてご覧ください。

5.まとめ

文系の強みとして、プレゼンテーションやグループワークなどを通じて汎用的なスキルを身に付けられる点が挙げられます。理系学部のように特定の専門分野に特化しないため、将来の選択肢を幅広く検討することも可能です。

一方、自身が今後何に挑戦したいかを見定めるのが難しい面も文系にはあり、自己分析や業界・職種研究をおこなって実現したいキャリアを描く必要があります。

この記事でご紹介したおすすめの仕事は、文系の学生が目指せる仕事のほんの一例に過ぎません。

My CareerStudyの講座では、世の中にどのような業界や職種があるのか幅広く知ることができます。自分に合う仕事を探してみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

My CareerStudyは学生に向けた社会で役立つ知識やスキルを提供するキャリア学習サービスです。
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