【学生・社会人】プレゼンを成功させる話し方のコツは?意識すべきポイントをご紹介
- 公開日
- 2024/10/11
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プレゼン(プレゼンテーション)の際に緊張してしまい、うまく話せる自信がないという人は多いのではないでしょうか。特に、プレゼンに不慣れな学生や社会人の場合は大きなプレッシャーを感じやすいかもしれません。
この記事では、プレゼンの話し方で気をつけるポイントや、聞き手を惹きつけるコツをご紹介します。これからはじめてプレゼンをおこなう人だけでなく、何度かプレゼン経験がある人にも参考になる情報をまとめていますのでぜひご覧ください。
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1.プレゼンは「話し方」が重要?
プレゼンとは、あなたが伝えたいこと(企画や提案など)を相手にわかりやすく伝えることです。
プレゼンでは事前に準備した資料をもとに説明することが多いですが、あくまでも資料は説明を補足するためのものであり、それをもとに自分自身が説明することになります。
そのため、たとえプレゼン資料そのものはわかりやすく作成できていたとしても、話し手が暗い表情だったり、自信なさげに話したりすると、内容が相手に伝わらないかもしれません。
このように、相手にわかりやすく説明するうえで資料の内容はもちろん大事になりますが、それ以上に話し方が重要になるといえるでしょう。
2.プレゼン本番、落ち着いて話すためにできることは?
プレゼンの本番は一定の緊張をともないます。ここでは、そのようななかで落ち着いてうまく話すためにできることをご紹介します。
①プレゼンのストーリーとゴールを確認する
まずは、あなたがプレゼンを通じて伝えたいストーリーと最終的なゴールを確認しておきましょう。
例えばプレゼンの最中に相手から質問があって話が広がり、予定していた流れに沿って進められないケースも起こりえます。そのようなときに、あなたのなかで最終的に伝えたい内容が明確になっていれば、多少話が脱線しても自然なかたちで軌道修正しやすくなります。
ただし、相手から質問が出るということはあなたのプレゼンを聞いてくれている証拠です。そのため予定していた流れに戻すことにこだわりすぎず、質問に対して誠意をもって回答しましょう。
②各資料の要点をメモしておく
各資料の要点をメモし、伝えるべき内容を整理しておくのもおすすめです。
プレゼンに慣れており、話す内容が頭に入っている状態であれば必ずしもメモを用意する必要はありません。ですが、少しでも不安がある場合は試してみるとよいでしょう。
ここでいう「話す内容が頭に入っている状態」とは、話す内容をすべて暗記している状態ではありません。プレゼン全体のストーリーと伝えたい内容が明確な状態を指します。
暗記した内容を思い出しながら話してしまうと、何かを読み上げている印象を与えてしまうため、あなた自身の言葉で話し、伝えることが大切です。
要点のみをメモしておき、他はあなたの言葉で自由に話せるように練習しておきましょう。
資料の要点をわかりやすくまとめる際に必要な要約力については、以下の講座で詳しく解説しています。ぜひ併せて受講してみてください。
③想定質問と回答をまとめておく
プレゼンでの質疑応答に苦手意識を持っている場合は、想定される質問と回答をあらかじめまとめておきましょう。相手からの質問に対してしどろもどろになってしまったり、回答できなかったりするとよいプレゼンをしてもその効果は薄まってしまいます。
前述したとおり相手から質問が出るのは、あなたのプレゼンを聞いてくれている証拠です。相手の疑問や気になる点に堂々と的確に回答できれば、あなたのプレゼンの説得力が増します。
とはいえ、すべての想定質問を網羅することは難しいものです。
仮に想定外の質問をされてしまいその場で回答が難しい場合は、無理して答えずプレゼン後に調査・確認をしたうえで回答すれば問題ありません。その際は、「この件については確認してのちほどお伝えします」と伝えましょう。
④本番を想定して練習する
本番を想定した練習を重ねて自信を付けることも大切です。
練習する際には「他人に聞いてもらう」、「一人で練習する」という2つのパターンがあります。他人に聞いてもらう際には、気になる部分やわかりづらかった箇所を教えてもらい、何か工夫できることはないか、資料の内容や話し方を見直しましょう。
一人で練習する際には、録音・録画するなどして自身の発表を客観的に確認し、話し方の癖や目線、ジェスチャーなど気になる部分がないかを確認します。
どちらの場合にも共通するのは、声に出して発表してみることです。頭のなかでイメージするだけでは気付けない課題がきっとみつかるでしょう。
⑤発声練習をしておく
プレゼン前に発声練習をして、声を出しやすい状態にしておくのもよいでしょう。緊張すると声が小さくなったり、早口になってしまったりすることはよくあります。そうなってしまうと、相手からは自信がないようにみえてしまう可能性があります。
「アエイウエオアオ」と口を大きく開けて発声したり、息を吸うときにお腹をしっかり膨らませ、吐き出すときにお腹をへこませる腹式呼吸を意識したりすると、声が出やすくなります。しっかりと声が出せると、自然と早口ではなく聞きやすいペースで話せるようになります。
3.聴き手を惹きつける!プレゼンで使える話し方のコツ
続いて、プレゼンで使える話し方のコツを紹介します。練習のタイミングから取り入れ、プレゼン本番では自然にできるようにしておきましょう。
➀自己紹介から始める
プレゼンを始める前に、まずはあなた自身を知ってもらいましょう。
特にビジネスの場では、プレゼンの中身だけではなく、あなたの人柄も成功の大切な要素となります。親しみを持って聞いてもらえる、話しやすい環境を作りやすくなるなどのメリットがあるので、自己紹介を冒頭におこなうことをおすすめします。
自己紹介では出身地や趣味など、雑談的な内容を加えておくと話が盛り上がり、より話しやすい雰囲気の醸成につながるかもしれません。
②最初に結論から話す
プレゼンで説明する際は、最初に結論から話すことを意識しましょう。
話を端的にまとめることは、相手に伝わりやすいプレゼンをするうえで非常に重要です。
例えば、プレゼンの最初であれば「はじめに◯◯、次に△△、最後に××の流れで説明します」と話すと、相手はこれからあなたが話すストーリーの流れを理解でき、聞く体制を整えやすくなります。
また、資料を投影しながらプレゼンする場合は、「ここで重要なポイントは3つです。1つ目は○○、2つ目は△△……」などと結論から話すと、相手はあなたの話を聞きながら情報を整理しやすくなります。
③聞き手の顔を見ながら笑顔で話す
プレゼン中は相手の顔をみながら笑顔で話すよう心がけましょう。
緊張してしまうと、自身が投影しているスライドばかりを見てしまい、相手の反応を見ないまま進めてしまうケースも多々あります。
可能な限り相手の顔をみながら自然な笑顔で話すと、相手に与える印象が良くなりより話に惹き込めるでしょう。
④聞き取りやすい速さ・大きさで話す
聞き取りやすい速さ・大きさで話すことも大切です。
話し方が速すぎると聞き取りづらく感じてしまいますし、遅すぎるとストレスに感じるかもしれません。
また、声が大きすぎてもプレゼンに集中しづらくなり、小さすぎるとそもそも声が聞こえずプレゼンを聞くどころではなくなってしまいます。
プレゼンする場所の広さや参加人数、音響設備などに応じ、適切な速さと大きさで発表するよう意識しましょう。
⑤声にメリハリをつけて話す
声にメリハリをつけて話すと、相手の印象に残りやすくなります。例えば、特に重要な内容を話す際には少し間を置いて、相手の意識をあなたに集中させたうえで話し始めると、より伝わりやすくなります。
また、「~だと思います」など曖昧な表現を多用すると自信がないように思われてしまいます。強調したい箇所や、プレゼンのなかで大切な部分は「~です」と言い切るように心がけます。
⑥身振り手振りをつけて話す
身振り手振りなどの視覚情報をつけて話すと、より相手に内容が伝わりやすくなります。
例えば、「私が伝えたいのは3点です」と話す際に3本指を立てる、重要箇所を話す際に指で指し示すなど、動きをつけて話すとより相手の印象に残りやすくなるでしょう。
実際、心理学の法則に「メラビアンの法則」というものがあります。メラビアンの法則によると、人がコミュニケーションを取る際には、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で影響を与えるとされています。
話す際に身振り手振りを取り入れることで、言葉だけでは伝わりにくい感情や意図をより明確に相手に伝えることができるでしょう。
⑦「えっと」「あー」などを減らす
「えっと」「あー」などはドッグワードといわれ、一度気になってしまうとプレゼンに集中できずストレスを感じてしまう可能性があります。
ドッグワードは無意識に出てしまっているケースがほとんどなので、本番を想定して練習する際にドッグワードを発していないかチェックしましょう。もし発してしまっている場合は、意識的になくすようにし、癖を直せるように繰り返し練習することが大切です。
⑧聞き手に応じて言葉を選ぶ
聞き手に応じて適切な言葉を選択するのも、プレゼンの話し手側が配慮すべきことです。
例えば資料内に専門用語を記載する場合は、相手の理解度に合わせて口頭で補足したり、資料に追記したりするなどの工夫が必要です。
聞き手が専門用語の意味を理解していないと、その先の発表に対する相手の理解度や興味の度合いが下がってしまうおそれがあります。
聞き手にわかりやすく説明するためのコツについては、以下の講座で詳しく解説しています。ぜひ併せて受講してみてください。
⑨相手への投げかけを挟む
プレゼンで聞き手を惹き付けるためには、相手への投げかけを挟み、双方向のコミュニケーションを心がけましょう。
一方的にあなたばかりが話し続けてしまうと、どうしても相手の集中力は落ちてしまいます。投げかけを挟むと、相手もプレゼンに参加することになり、高い集中力を維持して話を聞いてくれるでしょう。
必要に応じて投げかけをおこない、相手を巻き込みながら集中して話を聞いてもらえる環境を作り出しましょう。
4.ここで差がつく!プレゼンの心構え
最後に、プレゼンの心構えとして意識しておきたいポイントをご紹介します。
①自信をもって話す
緊張していたり自信がなかったりしても、自信があるように振る舞いましょう。言い切れる箇所は「~です」と伝え、ハキハキした声で話せば自信があるように見えてプレゼンする内容にも説得力が増します。
②資料を読むことが目的にならないようにする
資料を読み上げることが目的にならないよう注意しましょう。
相手にとっては抑揚のない話を淡々と聞かされているように感じてしまい、集中力が続かなくなってしまいます。
書いてあることを読み上げたり内容を丸暗記したりするのは避け、要点だけを暗記しましょう。他はすべてあなたの言葉でしっかり話すと、相手はよりあなたの話に耳を傾けてくれるようになります。
③最初から完璧を目指さない
プレゼンは回数を重ねて徐々に上達していくものです。最初から完璧を目指す必要はありません。
最初からうまくプレゼンするのは誰であっても難しいものです。
仮に、うまく話せなかったとしても次回以降に同じ失敗を繰り返さないように意識することが大切です。流暢でなくても、あなたの言葉で伝えたい内容を誠実に話すよう心がけましょう。
5.まとめ
プレゼンで大切なのは、相手にあなたの考えや意見を伝えようとする意識です。
事前に丸暗記した言葉ではなく、あなたから発せられる自然な言葉に相手は惹かれます。可能な限りの準備を整え、自信を持ってプレゼンに臨めば、あなたが伝えたい内容はきっと相手に伝わるでしょう。
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執筆:My CareerStudy編集部
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