文系・理系別!大学生の後悔しない第二外国語の選び方

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公開日
2025/08/25

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文系・理系別!大学生の後悔しない第二外国語の選び方

大学生活での「第二外国語選び」、なんとなくで決めていませんか?
実はこの選択、将来のキャリアや専門分野の学びに大きく影響する重要なポイントなんです。文系・理系それぞれに適した言語があり、選び方次第で大学生活の充実度も、就職活動でのアピール力も大きく変わります。
この記事では、文系・理系の違いを踏まえた第二外国語の選び方を徹底解説。学部ごとのおすすめ言語や、就職・研究での活用例、選ぶ際の注意点まで、後悔しないためのヒントをたっぷりご紹介します。
「どの言語を選べばいいか分からない」「将来に役立つ言語を知りたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

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1.第二外国語選びが大学生活に与える影響

第二外国語選びが大学生活に与える影響

1-1 第二外国語の履修が学部や学科の専門性に与える影響

第二外国語の履修は、単位取得以上の価値があります。
文系では、国際関係や哲学などの分野で原典を読む機会があり、言語を通じて文化や社会を深く理解できます。
例:
・ドイツ語を学ぶことで哲学の原典に触れる機会が増える
・フランス語で美術史をより深く学べる可能性がある
※ただし、大学の授業では翻訳を用いることも多く、原典読解は専攻や研究テーマによって異なります

理系分野においても、特定の国の研究論文を直接読んだり、国際共同研究に参加したりする際に、その国の言語能力が大きく役立つことがあります。
例:
・ドイツ語は精密機械や医療分野の専門書を読む上で有用
・中国語は最新のIT技術や製造業の動向を追う上で有利

1-2 文系学部と理系学部での第二外国語の重要性の違い

文系学部では、第二外国語は「専門性を深めるための手段」として、重要性を持つことが多いです。異文化理解、文献読解、国際コミュニケーションといった側面が重視されます。国際系の学部では、英語以外の外国語が必修であったり、特定の言語圏の専門家を育成するカリキュラムが組まれていることもあります。

一方、理系学部では、第二外国語は「研究活動やキャリアを広げるための補助ツール」としての位置づけが強い傾向にあります。英語が学術分野の共通語であるため、第二外国語の必要性は文系ほど高くないと見られがちですが、特定の技術分野や企業との連携、海外の研究者との交流においては、その国の言語を話せることで得られるメリットは大きいです。


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1-3 第二外国語が就職活動や就職先で役立つ理由

第二外国語は就職活動でのアピールポイントになります。英語に加えてもう一つの言語を習得していることで、国際展開を目指す企業にとって魅力的な人材となります。
ただし、語学力だけで採用が決まるわけではなく、専門性と語学力の組み合わせが評価される傾向があります。

特に、海外駐在、国際営業、通訳・翻訳、研究開発といった職種では語学力が求められることが多く、語学学習を通じて培われる論理的思考力、問題解決能力、異文化理解力、コミュニケーション能力といった汎用スキルも高く評価されます。

1-4 学生生活での第二外国語の活用例

第二外国語は、学業だけでなく、学生生活を豊かにするためにも大いに役立ちます。
例えば、交換留学プログラムに参加して現地の学生と交流したり、留学生のチューターとしてサポートしたりする際に、共通の言語があることでより深い関係性を築けます。また、その言語圏の映画やドラマ、音楽、文学に直接触れることで、文化的な視野が広がり、教養が深まります。大学によっては、第二外国語を使ったスピーチコンテストやディベート大会、国際交流イベントなどが開催されており、実践的なスキルを磨く場としても活用できます。アルバイトにおいても、外国人観光客が多い場所や、海外との取引がある企業で働く際に、第二外国語が役立つケースも少なくありません。

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2.文系学生におすすめの第二外国語

文系学生におすすめの第二外国語

2-1 文系就職に強い外国語とは?

文系学生の就職において、英語に加えて特定の第二外国語を習得していることは大きな強みになります。特に、以下の言語は国際ビジネス、貿易、観光、メディア、外交、国際的な影響力の観点から高い需要があります。

中国語:世界第2位の経済大国であり、多くの日系企業が進出しているため、ビジネスにおいて非常に需要が高い

スペイン語:中南米の広大な市場と文化圏をカバーし、米国でも話者が多いため、国際的な広がりがある。

フランス語:国際機関やアフリカ市場で影響力が大きく、英語に次ぐ公用語として多くの国で使われる。

ドイツ語:欧州経済の中心。哲学・芸術・歴史分野でも重要な言語。

2-2 法学部・経済学部・教育学部の学生に適した第二外国語

学部ごとに、専門性に直結する言語選びが重要です。

法学部:国際法や国際ビジネスに関わる際に役立つ中国語やドイツ語がおすすめです。ドイツは大陸法の源流であり、その法体系を理解する上でドイツ語は非常に有用。

経済学部:中国経済の動向を直接追うために中国語、EU経済や国際金融を学ぶ上でドイツ語やフランス語、中南米市場に関心があればスペイン語が適しています。

教育学部:将来の教育現場で多様な背景を持つ生徒と接することを考えると、英語に加え、地域に多い外国籍の生徒の母語(中国語、韓国語、ポルトガル語など)を学ぶことが役立つ場合があります。また、国際教育に関心があれば、国際機関の公用語であるフランス語やスペイン語も選択肢になります。

文学部:特定の地域の文学作品を原語で読むことを目指し、その言語を深く学ぶことができます。

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2-3 文系学部での専門性を活かせる外国語の選び方

文系学部での専門性を最大限に活かすためには、自身の研究テーマや将来のキャリアパスに直結する言語を選ぶことが重要です。

西洋史や哲学:ドイツ語やフランス語

東洋史・現代中国経済:中国語

ラテンアメリカ文化・社会:スペイン語

国際関係論:国連の公用語(英語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語)

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2-4 外国語学部の学生が選ぶべき第二外国語

外国語学部の学生は、既に一つの言語を深く学んでいるため、第二外国語の選択は、専門性をさらに高めるか、あるいは視野を広げるかのどちらかの目的を持つことが多いです。

専門性を高める場合は、専攻言語と関連性の高い言語(例:英語専攻ならドイツ語やフランス語、中国語専攻なら韓国語など)を選ぶことで、言語学的、文化的な比較研究が可能になります。

視野を広げる場合は、全く異なる語族の言語や、国際的な影響力が大きいが学習者が比較的少ない言語(例:アラビア語、ロシア語)を選ぶことで、希少価値の高い人材になることができます。

将来のキャリアパスを具体的に描き、それに合わせて戦略的に選択することが重要です。

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2-5 文系学生が第二外国語を選ぶ際の注意点

文系学生が第二外国語を選ぶ際には、流行や周囲の意見に流されすぎないことが重要です。確かに就職に有利な言語はありますが、自身の興味や学習への意欲がなければ、継続して習得することは困難です。

また、難易度が高すぎる言語を安易に選ぶと、学業全体の負担になる可能性もあります。大学のカリキュラムや教員の体制も確認し、サポート体制が充実しているかどうかも重要な判断材料です。漠然と「国際的な仕事がしたい」という理由だけでなく、具体的に「どの地域で、どのような分野で活躍したいか」を考えることで、より後悔のない選択ができるでしょう。

3.理系学生におすすめの第二外国語

理系学生におすすめの第二外国語

3-1 理系就職で有利になる外国語とは?

理系学生の就職において、英語は必須の共通語ですが、特定の第二外国語は専門分野での競争力を補完する役割を果たします。

ドイツ語:工学、物理学、医学などの分野で伝統的に重要。専門書や研究論文の読解に役立つ。

中国語:AI、IT、宇宙開発などの分野で急成長。共同研究やビジネス展開に有利。

韓国語:半導体やIT分野で世界をリードする韓国企業との連携に活用可能。

これらの言語は、特定の技術文献へのアクセスや、国際的な共同プロジェクトへの参加、海外での就職に繋がる可能性があります。

3-2 工学部・理工学部・医学部の学生に適した第二外国語

学部ごとに、専門分野との親和性が高い言語を選ぶことが重要です。

工学部・理工学部

ドイツ語:機械工学・自動車産業・精密機器分野で有用
中国語:IT・製造業・AI分野での情報収集や交流に強み
韓国語:半導体・通信技術分野での企業連携に役立つ

医学部

ドイツ語:医学文献や医療機器関連の情報にアクセスしやすい
フランス語・中国語:国際医療協力や研究交流に活用可能

3-3 技術分野での活用が期待される外国語の選び方

特定の技術分野での活用を期待して第二外国語を選ぶ際は、その分野で先行している国や、関連企業が多数存在する国の言語を選ぶのが賢明です。

AIやビッグデータ、量子コンピューティング:中国語

ロボット工学や自動車産業:ドイツ語

宇宙工学:フランス語、ロシア語

再生可能エネルギーや環境技術:ドイツ語、北欧言語

常に最新の技術トレンドと世界の動きを注視し、自身の専門分野と深く結びつく言語を選ぶことが成功の鍵です。

3-4 理系学部での研究や技術交流に役立つ外国語

理系学部での研究活動において、英語は国際的な共通語ですが、特定の言語を習得していることで、より深い技術交流や情報収集が可能になります。

ドイツ語:共同研究プロジェクトへの参加、学会での議論が活発に

中国語:最新研究成果の入手が可能

共同研究の論文執筆やプレゼンテーションにおいて、相手の言語で表現できる能力は、信頼関係構築にも繋がります。

3-5 理系学生が第二外国語を選ぶ際の注意点

理系学生が第二外国語を選ぶ際には、文系学生とは異なる注意点があります。まず、理系科目の学習は非常に時間を要するため、第二外国語の学習に充てられる時間には限りがあります。そのため、無理なく継続できる難易度の言語を選ぶことや、学習効率の高い方法を見つけることが重要です。

また、単に「かっこいいから」という理由で選ぶのではなく、自身の専門分野や将来のキャリアプランに本当に役立つか、具体的なメリットを考えて選択することが不可欠です。

例えば、特定の国の大学院への進学や、その国の企業への就職を目指すなど、明確な目標があるとその言語学習のモチベーションを維持しやすくなります。

4.第二外国語選びのポイント

第二外国語選びのポイント

4-1 就職活動でアピールできる外国語の選び方

就職活動でアピールするためには、需要と供給のバランスを考慮することが重要です。英語以外の言語で、かつビジネスや特定の産業分野で需要が高い言語は、希少価値の高い人材として評価されやすくなります。

例えば、中国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語などは、国際的なビジネスシーンで広く使われているため、多くの企業で高く評価される傾向にあります。また、特定の業界(例:IT、自動車、製薬など)で有利になる言語を選ぶことで、より具体的なアピールが可能です。

4-2 将来の職業や業界の需要を意識する

将来どのような職業に就きたいか、どのような業界で活躍したいかという具体的なキャリアプランを描くことが、第二外国語選びの重要な指針となります。
例えば、商社で働きたいなら中国語やスペイン語、国際機関で働きたいなら国連公用語、研究者になりたいなら専門分野の論文が豊富な言語など、将来の目標から逆算して必要な言語を特定します。業界の動向や、グローバル化の進展に伴う言語需要の変化にも目を向け、長期的な視点で選択することが大切です。

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4-3 科目の得意不得意を超えた選択の重要性

第二外国語の選択において、高校までの英語の成績や、文系・理系といった得意不得意の枠に囚われすぎる必要はありません。確かに語学学習には向き不向きがあるかもしれませんが、大学での語学学習はゼロからのスタートであり、新しい言語に挑戦する良い機会です。むしろ、これまで触れてこなかった言語に挑戦することで、新たな興味や才能を発見する可能性もあります。最も重要なのは、その言語を学びたいという強い意欲と、継続して努力する姿勢です。

5.第二外国語選びで後悔しないためのまとめ

5-1 文系・理系学生それぞれの選び方のポイント

文系学生は、自身の専門分野を深掘りするツールとして、また国際的なコミュニケーション能力を高める手段として、中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語などを中心に、興味と将来性を考慮して選びましょう。
理系学生は、英語に加え、専門分野の最新技術や研究動向を追うための補助ツールとして、ドイツ語や中国語など、実用性と効率性を重視して選ぶことがポイントです。

5-2 第二外国語が大学生活や就職に与える長期的な影響

第二外国語の習得は、単なるスキルアップに留まらず、大学生活を豊かにし、将来のキャリアパスを広げる長期的な影響を持ちます。異文化理解が深まり、視野が広がることで、人間としての成長にも繋がります。
また、語学力は一度身につければ一生もののスキルですが、継続的に学び続けることでその価値はさらに高まります。就職後も、海外とのビジネス機会の獲得や、キャリアアップのチャンスに恵まれる可能性が高まります。

5-3 学部・学科の専門性と第二外国語の相乗効果

学部・学科で培う専門知識と第二外国語能力は、互いに相乗効果を生み出します。専門知識を背景に語学力を活用することで、より高度なコミュニケーションが可能になり、語学力があることで専門分野の情報をより深く、広く収集できるようになります。
この組み合わせは、国際社会で活躍できる希少性の高い人材へと成長するための強力な武器となるでしょう。

5-4 将来のキャリアを見据えた第二外国語選びの重要性

第二外国語を選ぶ際は、目先の興味だけでなく、将来のキャリアプランを具体的に見据えることが非常に重要です。どのような分野で、どのような働き方をしたいのかを明確にし、そのためにどの言語が最も役立つのかを戦略的に考えることで、後悔のない選択ができます。大学時代の選択が、その後の人生を大きく左右することを意識しましょう。

5-5 学生時代の選択が社会人生活に与える影響

大学時代に第二外国語を学ぶという選択は、社会人になってからのキャリア形成に大きな影響を与えます。語学力は一度身につければ一生もののスキルであり、常に学び続けることで、その価値は高まります。
国際的な舞台で活躍したい、多様な人々と交流したい、自身の専門性を世界に広げたいと考えるなら、学生のうちに第二外国語の学習に挑戦する価値は十分にあります。

執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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