留学後の就活は不利になる?進路の選び方や就活成功のポイントをご紹介

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公開日
2025/03/27

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留学後の就活は不利になる?進路の選び方や就活成功のポイントをご紹介

海外で貴重な勉学の経験を積める留学。しかし、「留学すると就職活動に不利になる」といわれることもあります。
この記事では、海外留学後の就職活動について解説するとともに、留学前から進められる就職活動の準備や対策、就職先の探し方や選択肢について説明します。

海外留学および海外で働くことを検討している人は、ぜひ以下の講座も併せて参考にしてみてください。

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1.留学後の就職活動は不利になるって本当?

留学後の就職活動は不利になるって本当?

海外留学は、外国語を本場で学ぶことによる語学力の向上に加えて、文化の違いを実感したり、さまざまな人と関わることでコミュニケーション能力が身に付いたりと自分自身が大きく成長するきっかけになります。

一方、「留学後の就職活動は不利になるのでは?」と不安な人もいるのではないでしょうか。

留学すると就職活動で不利になるといわれている主な理由は以下のとおりです。

  • 日本の就職活動とタイミングが合いにくくなる
  • 留学期間をブランクと判断される場合がある
  • 海外で得た資格や学位が日本では認められない場合がある

新卒の学生の場合、大学3年生の春から就職活動を始め、4年の夏頃までに内定を獲得するスケジュールを組むのが一般的です。しかし、留学タイミングや期間によっては就職活動の開始時期に間に合わないことがあります。

また、企業によっては留学期間を休学によるブランクと判断するケースがあります。

正規の教育機関で学ばない短期留学や語学留学の場合、履歴書に記載ができない場合があるためです。

さらに、海外で得た資格や学位が日本の就職活動では通用しない場合もあるでしょう。

海外での学位や資格を日本の大学卒と同等に見る企業もありますが、法的な根拠はありません。例えば、医師や看護師などの専門職の資格を海外で取得しても日本では認定されず、あらためて日本国家資格を取得しなければならない場合があります。

ただし、留学が必ずしも就職活動で不利になると決まったわけではありません。明確な目的や目標を持って留学に臨み、学びや経験をしっかりアピールできれば就職活動でプラスに評価される可能性もあります。また留学の前後で就職活動の準備を進めれば、留学後にスムーズに就職活動を始められるでしょう。

2.留学前からできる!就職活動準備のポイント

留学前からできる!就職活動準備のポイント

留学後の就職活動を成功させるには、留学後から準備をするのではなく、留学前から準備を進めておくことが大切です。留学前、留学中、留学後のフェーズごとにできることをまとめると、以下のようになります。

フェーズ できること
留学前 ・就職活動のスケジュールを把握する
・留学の目的を明確にする
留学中 ・目的・目標達成に向けて取り組む
・就職活動のイベントに参加する
・自分自身を見つめ直す
現地のインターンシップやボランティアに参加する
留学後 ・留学経験を振り返る
・自己PRやガクチカをブラッシュアップする
・これまでの経験やスキルを活かせる企業を探す

留学の準備や日々の学業と並行して就職活動の準備を進められるか不安な人は、やるべきことの重要度や優先度などを明確にするためにもタスク管理を実践してみましょう。

タスク管理については、以下の記事や講座で詳しく解説しています。おすすめのツールもご紹介していますので、「うまくタスク管理をしたい」という人はぜひご覧ください。

ここからは、フェーズごとに取り組みたいことをそれぞれご紹介していきます。

2-1 留学前にできること

①就職活動のスケジュールを把握する

留学後の就職活動を成功させるためにも、就職活動のスケジュールを留学前に把握しておきましょう。帰国時期によって就職活動の進め方を調整する必要があるため、スケジュールを事前に頭に入れておくと安心です。

例えば、前述のとおり国内の学生は大学3年生の春から就職活動を始めることが一般的ですが、実際にはそれまでに企業研究や業界研究、自己分析などもおこないます。

他の学生と同じスタートラインで就職活動を始めることを重視するなら、就職活動の開始時期から逆算して留学期間を調整できるかを確認しましょう。

希望する留学プランによっては、就職活動の開始前に帰国できないケースもあります。不安な人は大学のキャリアセンターなどに相談するとよいでしょう。


②留学の目的を明確にする

留学の経験を就職活動に活かしたいなら、留学で達成したい目的と目標を明確に定めておくことが大切です。

例えば、「語学力を徹底的に磨く」や「異なる文化圏の人とコミュニケーションをとり理解を深める」のように具体的な目的を定めるとよいでしょう。

留学の目的が明確になっておらず不安に感じている人は、My CareerStudyの「マイロードマップ」を活用してみましょう。

目的や目標を決めて、達成までのステップを組み立てることで、自分だけのロードマップを簡単に作成できます。

詳しくはこちらをご覧ください。

2-2 留学中にできること

①目的・目標達成に向けて取り組む

留学中は、留学前に決めた目的・目標の達成に向けて取り組みましょう。コツコツと努力を続けることが何物にも代えられない経験値となります。

目標を達成する過程の努力とその成果を具体的に話すことができれば、アピール材料として活用できます。


②就職活動のイベントに参加する

勉強の合間に、就職活動の準備としてオンラインの就職活動のイベントに参加してみるのもよいでしょう。

留学中に就職活動のイベントに参加しておくことで就職活動の進め方などをイメージでき、帰国後もスムーズに就職活動を始めやすくなります。

新型コロナウイルスが流行して以降、企業ではオンラインイベントを実施するケースが増えており、なかには採用活動をオンラインで進める企業もあります。気になる企業の選考フローやイベント情報を調べておきましょう。

ただし、オンラインイベントに参加するためにはインターネットに接続できる環境が必要となります。ホストファミリーの家や学校に長時間利用できるWi-Fi環境があるかなども確認しましょう。


③自分自身を見つめ直す

留学は自分を見つめ直すよい機会となるため、自己分析をしっかり進めておきましょう。

留学では文化的な背景や思想が異なる人同士でディスカッションする機会が多く、日本にいたときはわからなかった自分の本当の価値観や考え方に気付くこともあります。そうした気付きも自己分析に役立ちます。

より深く自己分析をしたい場合は、以下の講座を受講してみてください。


④現地のインターンシップやボランティアに参加する

留学中に現地企業のインターンシップに参加できるチャンスがあれば、積極的に参加しましょう。

日本の企業とは仕事への取り組み方が異なる外国の企業でインターンシップやボランティアに参加して企業風土に触れたり、グローバル環境でプロジェクトに参加したりできれば、貴重な経験として就職活動に活かせます。

2-3 留学後にできること

①留学経験を振り返る

留学から帰国したあとは、留学体験が鮮明に記憶に残っているうちに振り返りをおこないましょう。

留学経験を就職活動に活かすためには、立てた目的・目標に対してどのような成果が得られたのか、その過程で何を学んだのかを振り返り、言語化できる状態にしておくことが大切です。

成果を書き出したあとは、具体的にどれくらい成長できたか把握するためにアクションを起こしてみることも必要です。例えば、「英語力が身に付いた」と振り返るなら、その成果を測るためにTOEICなどの試験を受けてみるとよいでしょう。また、「留学を経て価値観が変わった」と思うなら、あらためて自己分析をして、留学前との価値観の違いを文章に起こしてみるのも有効です。

留学経験の振り返りをする際は、My CareerStudyの「経験メモ」を活用してみましょう。自分の経験に該当するパーソナリティ(性格)と具体的なエピソード、そこから学んだ内容を最大5つまでメモでき、自己分析に活かせます。


②自己PRやガクチカをブラッシュアップする

就職活動では、採用担当者に自己PRやガクチカを伝える機会が多くあります。

「自己PR」は、就職活動で自分の強みや魅力をアピールすることで、「ガクチカ」は学生時代に特に力を入れたことを指します。

自己PRを考える際は、まず自分の強みや特徴を明確にし、それと関連付けながら留学で得た学びや成長した点を整理しましょう。そして、志望する企業でどのように生かせるのかを具体的に言語化すると説得力のある自己PRとなります。また、具体的なエピソードを交えることで、自分自身の経験や強みをより魅力的に伝えることができます。

ガクチカの場合は、単に「留学した」という経験のみを記載するのではなく、留学中に具体的に何に力を入れたのかを文章化する必要があります。そして、どのような結果や成果を得られたのかを伝えることでよりよいガクチカとなります。

自己PRやガクチカの書き方について詳しく学びたい人は、My CareerStudyの以下の講座や記事をご覧ください。


③これまでの経験やスキルを活かせる企業を探す

例えば、海外支社があるグローバル企業や、海外との取引が多い企業では、留学で培った語学力やコミュニケーション能力を前向きに評価してくれる可能性が高いでしょう。

一方で、国内のみで事業を展開している企業でも留学経験が他の部署で活かせる場面があれば、意欲を重視して評価してくれる場合もあります。

留学生活のなかで見つけた気になる業界や企業の分析を進め、留学経験や語学スキルを活かせる企業を絞り込んでいきましょう。

3.留学後に自分に合う企業を探すには?

留学後に自分に合う企業を探すには?

留学を通してさまざまな社会経験を積んでから就職活動を始めることで、仕事選びの軸が決まることもあります。留学後に自分に合う企業を探す方法は、主に以下の3つがあります。

3-1 企業の採用情報を見る

まずは、企業が求める人物像や採用している職種の業務内容、入社後のキャリアパスなどが自分に合っているかを確認することが必要です。自分が求める働き方が実現できるか、留学で身に付いたスキルや経験を活かせる部署があるかを調べ、企業を絞り込んでいくとスムーズに就職活動を進められます。

企業の採用情報はホームページでも確認できますが、1社ごとにアクセスするのは時間がかかります。企業情報を確認するなら、3万社を超える企業の情報を確認できる「マイナビ2026/マイナビ2027」がおすすめです。多くの企業情報を一度にチェックできるため、効率的に情報収集ができ、自分に合った企業を見つける手助けになるでしょう。


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3-2 企業や大学が開催しているイベントに参加する

企業や大学が開催する以下のようなイベントに参加してみることも有効です。

  • 合同企業説明会
  • インターンシップ
  • 留学経験者向けのキャリアイベント

合同企業説明会では複数の企業の採用担当者と直接話ができる場合もあり、自分の求める働き方と企業風土が合っているか直接聞けるかもしれません。また、数多くの企業が集まっているため、1日で効率的に業界研究・企業研究を進められます。

インターンシップにも可能な限り参加してみましょう。留学中に現地でインターンシップなどに参加する機会もあるかもしれませんが、あらためてインターンシップに参加することで、日本企業と外国企業の働き方の違いを比較できます。また、留学経験者向けのキャリアイベントなら、留学経験を高く評価してくれる企業と出会えるかもしれません。

3-3 エージェントを利用する

エージェント(就活エージェント)とは、就職活動に関して専門的な知識を持つアドバイザーが就職活動をサポートするサービスのことです。

個別面談を通じて就活生の特徴や強みをヒアリングし、それぞれに合う企業をピックアップしてくれます。エントリーシートや履歴書の書き方、面接での応対方法まで細かくレクチャーをしてくれるサービスもあります。また、エージェントを通じてさまざまな企業や職種を知ることができるため、視野も広がります。

効率的に就職活動を進めたい人や、視野を広くして就職活動に臨みたい人は、新卒学生向けの無料就職エージェントサービス「マイナビ新卒紹介」をおすすめします。キャリアカウンセリングを通じて自分の良さや可能性を再発見できたり、マイナビ新卒紹介でしか見られない非公開求人を紹介してもらえたりと、多くのメリットがあります。

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4.留学経験を活かせる就職先の選び方

留学経験を活かせる就職先の選び方

留学経験を活かせる就職先を選ぶ場合は、主に4つの選択肢が考えられます。 それぞれ見ていきましょう。

4-1 海外展開している日系企業に就職する

留学経験を就職活動に活かしたい場合、まずは海外展開している日系企業に就職する選択肢があります。最初は国内の支店で業務経験を積み、一定のキャリアを積んだあとは、海外支店で語学力を活かして働くことも可能です。

海外赴任をすると海外赴任手当がつく企業が多く、国内の一般企業と比較して給与面で優遇されやすいメリットもあります。

4-2 日本国内の外資系企業に就職する

日本国内の外資系企業に就職する選択肢もあります。外資系企業は国内にあっても社内の公用語が英語のケースが多く、留学で身に付けた語学力を発揮できます。

上司も取引先も外国の人というケースもあり、日本にいながら海外支店や取引先と英語を使ったリモート会議をおこなうことも珍しくありません。

4-3 NGOや国際機関に就職する

民間企業に就職せず、国際的な機関に所属して働く選択肢もあります。
例えば、NGO(貧困や環境などの国際問題に取り組む非政府組織)の一員として働くことなどが考えられます。国連やユニセフ、世界貿易機関(WTO)などに所属し、国際公務員として働く道もあります。

インターンシップやボランティアへの参加を通じて上記のような組織の実務を学ぶ機会もあるため、国際協力に興味がある場合はぜひ参加してみましょう。

社会貢献できる仕事に就きたい場合は、以下の記事もあわせてご覧ください。

4-4 留学先の企業に就職する

日本で就職せず、留学先の企業に就職する方法もあります。

渡航する国によっては、二国間の協議に基づき休暇目的で海外に滞在しながら一定の就労ができるビザ制度や、ワーキングホリデーを活用してそのまま現地で就職する人もいます。ワーキングホリデー中に企業のインターンシップに参加し、現地就職の足がかりとするケースもあります。

現地のインターンシップに参加する際は「TOEIC850点相当」など高い英語力が求められることがあるため簡単ではありませんが、現地就職にこだわるならワーキングホリデーや海外のインターンシップについて調べてみましょう。

以下の講座では、新卒で海外就職した人の体験談をご紹介しています。

5.まとめ

留学を検討する際、「留学は就職活動で不利になる」という意見を見かけることがあるかもしれません。しかし留学が必ずしもマイナスに評価されるわけではなく、留学の目的や経験したことなどを具体的に説明できれば就職活動でアピールポイントになります。また、語学力やコミュニケーション能力は、グローバル企業や外資系企業に限らずどの企業でも活かせる重要なスキルです。

ただし留学のプランによっては一般的な就職活動のスケジュールで進めるのが難しいこともあるため、帰国時期を踏まえて就職活動の開始時期を検討しておくと安心です。そして、自己分析を重ねたり、将来のキャリアパスを考えたりしたうえで、自分に合う企業を見つけられるよう、留学前から準備を進めておきましょう。

My CareerStudyでは、留学後の就職について基礎から学べる講座をご用意しています。ぜひご覧ください。

執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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