県職員×心理職——地域の心理的健康を支える技術職
Q 現在の仕事内容を教えてください。
A 専門知識を生かした対人援助職
私は愛媛県の心理職として働いています。採用区分で言う『地方上級(心理)』という枠ですね。
県の心理職のお仕事はざっくり言うと、「県民からの相談依頼を受け、心理学の専門知識に基づいてクライエントがよりよく暮らせるよう支援を行うこと」です。想像しやすいところですと、発達障害/知的障害を持つ児童への関わり方の助言、性格特性や知的能力を知るための心理検査の実施、心理的な問題を抱える方への治療的関わりなどです。
もう少し具体的に話していきましょう。私の現在の配属先は愛媛県福祉総合支援センター、いわゆる『児童相談所』です。児童相談所の心理職の大きな仕事として、まず心理判定があります。支援の必要な児童に対し、知能検査と性格検査を組み合わせて実施し、そこから分かった知的能力の偏りや性格の特徴を見て、関わり方の提案をします。また心理判定には、知的障害のある児童に対して交付する『療育手帳』の判定も含まれます
継続して行う面接としては、虐待を受けた児童に対しての心理面接やプレイセラピーを通した心理的ケア、怒りやすい性格特性の児童へのアンガーマネジメントの実施、性的問題行動があった児童に対する再発防止プログラムの実施など、対応の種類は多岐にわたります。
県の心理職のお仕事はざっくり言うと、「県民からの相談依頼を受け、心理学の専門知識に基づいてクライエントがよりよく暮らせるよう支援を行うこと」です。想像しやすいところですと、発達障害/知的障害を持つ児童への関わり方の助言、性格特性や知的能力を知るための心理検査の実施、心理的な問題を抱える方への治療的関わりなどです。
もう少し具体的に話していきましょう。私の現在の配属先は愛媛県福祉総合支援センター、いわゆる『児童相談所』です。児童相談所の心理職の大きな仕事として、まず心理判定があります。支援の必要な児童に対し、知能検査と性格検査を組み合わせて実施し、そこから分かった知的能力の偏りや性格の特徴を見て、関わり方の提案をします。また心理判定には、知的障害のある児童に対して交付する『療育手帳』の判定も含まれます
継続して行う面接としては、虐待を受けた児童に対しての心理面接やプレイセラピーを通した心理的ケア、怒りやすい性格特性の児童へのアンガーマネジメントの実施、性的問題行動があった児童に対する再発防止プログラムの実施など、対応の種類は多岐にわたります。

Q この職業の良いところは何ですか?
A 誰かのために働ける職場/安定した職場です
まず心理職自体の良いところは、人のためになる仕事ができるところ、それを直接実感できるところです。
これは個人的な話ですが、友人から「心理職って利益とか余計なこと考えずに、純粋に人のためだけを考えられる数少ない仕事だよね」と言われたことがあって、私はこの考え方をとても大事にしています。実際に就職してみても、クライエントのために何が一番良いのか考えることが業務と言って差し支えなく、まさしく純粋に人のためを考える職種だと思います。
県職員として心理職に就く良いところは、まず安定性です。県職員は公務員ですので安定しており、休暇や手当等の福利厚生も充実しています。
相談できる同職種の仲間も多く、研修を公費で受講させてもらえるなど、専門性を高めるうえでも充実した環境と言えます。
もう1つの県職員の大きな魅力は、直接的な支援に取り組めるところだと思います。一般的な心理職は職場次第で特定の仕事しか受けていない場合があり、それが心理判定などのアセスメントに留まることも珍しくありません。しかし、県職員はどこの配属先になったとしても、カウンセリングや心理教育、メンタルケアといった直接の支援を行うことができます。
私としても、この点は県職員となる決め手の1つでした。
これは個人的な話ですが、友人から「心理職って利益とか余計なこと考えずに、純粋に人のためだけを考えられる数少ない仕事だよね」と言われたことがあって、私はこの考え方をとても大事にしています。実際に就職してみても、クライエントのために何が一番良いのか考えることが業務と言って差し支えなく、まさしく純粋に人のためを考える職種だと思います。
県職員として心理職に就く良いところは、まず安定性です。県職員は公務員ですので安定しており、休暇や手当等の福利厚生も充実しています。
相談できる同職種の仲間も多く、研修を公費で受講させてもらえるなど、専門性を高めるうえでも充実した環境と言えます。
もう1つの県職員の大きな魅力は、直接的な支援に取り組めるところだと思います。一般的な心理職は職場次第で特定の仕事しか受けていない場合があり、それが心理判定などのアセスメントに留まることも珍しくありません。しかし、県職員はどこの配属先になったとしても、カウンセリングや心理教育、メンタルケアといった直接の支援を行うことができます。
私としても、この点は県職員となる決め手の1つでした。

Q この職業のマイナスポイントは何ですか?
A 責任のある職場/異動がある職場です
心理職としてのマイナスポイントは、責任の重い仕事であるということです。クライエントの悩みや生きづらさを十分に理解したうえで何らかの手当を考える仕事ということは、うまくいかなければクライエントは苦しい状態が続くということです。実際にクライエントが目の前で泣いてしまったり、自分を傷つけてしまった話を聞いたりすることも珍しくありません。そうしたときはこちらも悩んでしまうものです。
気軽にはできない仕事ですが、その分、うまくいったときにはやりがいを感じられる仕事です。
県職員としての特徴は異動があることでしょう。
生活に関しては、愛媛県の場合、生活拠点に配慮した人事がされており、特に技術職の3か所目以降の異動では希望地外への転居をした人は6%程度に収まっています。
しかし勤務先については多様な職場があり、児童相談所のような福祉領域だけではなく、病院などの医療領域の配属先もあります。異動のたびにそれに対応していくことはプレッシャーに感じる人もいるでしょう。ただ、私個人としては他領域の理解が深まるし、知識が偏りづらくなるため、専門職としては大きなメリットでもあると考えています。
気軽にはできない仕事ですが、その分、うまくいったときにはやりがいを感じられる仕事です。
県職員としての特徴は異動があることでしょう。
生活に関しては、愛媛県の場合、生活拠点に配慮した人事がされており、特に技術職の3か所目以降の異動では希望地外への転居をした人は6%程度に収まっています。
しかし勤務先については多様な職場があり、児童相談所のような福祉領域だけではなく、病院などの医療領域の配属先もあります。異動のたびにそれに対応していくことはプレッシャーに感じる人もいるでしょう。ただ、私個人としては他領域の理解が深まるし、知識が偏りづらくなるため、専門職としては大きなメリットでもあると考えています。

所属企業

愛媛県庁
「愛顔(えがお)」とは、未来志向の前向きな気持ちと思いやりの心が結集した愛のある笑顔のことです。
愛媛県庁では、「愛のくに 愛顔あふれる愛媛県」を基本理念として、心の充足と物質的な充足が調和した愛媛ならではの幸せのかたちを見つけ、それを創ることができる愛媛づくりを目指しています。
県職員の仕事は県の施策の企画立案・実施のほか、市町のサポートや広域的課題への取組み、学校運営等、多岐にわたります。