履歴書に書いたことだけが答えじゃない！面接で大切な志望動機の伝え方

この記事を書いた人物：: Y.H・設計グループ

記事テーマ：: 社会人が見せます！私の就活時の志望動機

Q 入社時の志望動機を教えてください。

A 社会の役に立つ実感を持てる仕事を目指して

私が就職活動をしていたとき、自分の仕事が誰かの役に立っている、社会に貢献できていると実感できるような仕事がしたいと思っていました。
その中で出会ったのが、変圧器という製品です。普段あまり目にすることはありませんが、電気を安全に届けるために欠かせない機器であり、ビル・工場・病院など、あらゆるインフラの裏側で活躍していると知りました。「変圧器を通じて、社会を支える仕事ができる」と感じたことが、この会社を志望した大きな理由です。
また、私は高校・大学時代に作図やCADなどの基本的な設計知識を学んでおり、学んできたことを何らかの形で仕事に活かしたいと考えていました。そうした知識も活かしつつ、自分なりに成長できるのではないかと思い、入社を決めました。

Q 志望動機で意識したポイントは何ですか？

A 「なぜ働くのか？」に自分なりの答えを

志望動機を考えるとき、「お金のためだけではなく、自分がなぜ働くのかをちゃんと話せるようにする」ということを意識しました。
もちろん収入は大切ですが、それだけでは仕事に対してモチベーションを持ち続けるのは難しいと感じていたからです。そこで私は、自分の仕事が社会にどんな形で役立てるかという視点を大事にしました。
例えば、変圧器のような電気インフラに関わる製品を扱う仕事は、普段の生活の中では見えにくいけれど、社会の土台を支える大事な役割があります。そうした製品に関われることが、自分のやりがいにつながると思いました。
さらに、自分のこれまでの学びを活かせるかを意識していました。私は工業高校出身ということもあり、「製造業なら、学んだ作図や機械の知識が活かせるかもしれない」と考えたのも、この業界を選んだ理由の一つです。
そして最終的にこの会社を選んだのは、勤務地が通いやすく、無理なく続けられること、親会社との取引が安定していて将来の安心感があることなど、実際に働き続けることを考えたときにプラスになる要素が多かったからです。

Q 志望動機を伝える際のアドバイスをお願いします。

A 履歴書の「そのまま」じゃなくていい

学生の皆さんに伝えたいのは、「志望動機は履歴書に書いた通りでなくていい」ということです。
履歴書やエントリーシートには、限られたスペースの中で一番伝えたいことを書く必要がありますが、面接の場では、もっと自由に“自分の言葉”で伝えてほしいと思っています。
面接官が見ているのは、文章の正確さだけではありません。
その人の話し方、声のトーン、表情、どんな思いでその言葉を話しているか、といった「熱量」や「人柄」も大切なポイントです。
だからこそ、面接という「直接会って話す場」があるのだと思います。
志望動機を完璧に暗記して話す必要はありません。むしろ、少し言葉に詰まりながらでも、自分の素直な思いや考えを伝えてくれた方が、こちらにはしっかり届きます。
緊張するのは当たり前ですし、話がうまくまとまらなくても大丈夫です。大事なのは「なぜその会社で働きたいのか」「どんなことに興味があるのか」といった、あなた自身の気持ちを言葉にすることです。
履歴書は“きっかけ”。面接では、そこにあなた自身の“声”を乗せて伝えてください。