大学が楽しくない、つまらない…原因別の解決方法や要注意な行動例を紹介

大学が楽しくない、つまらない…原因別の解決方法や要注意な行動例を紹介

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公開日
2024/5/31

この記事は6分で読めます

大学が楽しくない、つまらない…原因別の解決方法や要注意な行動例を紹介

大学生活が楽しくない・つまらないと悩んでいませんか。大学生は自由度が高く、授業以外の時間も多くなるため、気軽に話せる友人がいなかったり夢中になれるものがなかったりすると時間を持て余してしまい、退屈に感じてしまう場合があります。
この記事では、大学が楽しくないと感じる主な要因や、その解決方法をご紹介します。

1.大学が楽しくないと感じる主な要因

大学が楽しくないと感じる主な要因

まずは、大学生活が楽しくないと感じる要因として代表的な例を5つご紹介します。

1-1 気の合う友人や仲間がいない

友人や仲間がいないことが原因で大学生活を楽しめないという人は少なくありません。

実際、全国大学生活協同組合連合会が2023年におこなった調査では、交友関係が大学生活の満足度に影響をおよぼしているという結果が出ています。特に、コロナ禍で大学へ通う機会がなくなった、または減少した時期には、「友人ができない」と悩む大学生も多く見受けられました。

また同調査では、大学生の13%以上が、「対人関係がうまくいかないこと」を大学生活の悩みとして挙げています。交友関係は、大学生活を充実させるうえで大切な要素の一つといえるでしょう。

参照:全国大学生活協同組合連合会「第 59 回学生生活実態調査 概要報告」

大学生になってはじめて一人暮らしを始める人も多いと思います。そんなとき、住みなれない土地でなかなか友人ができないと、孤独を感じてしまうこともあるでしょう。大学生活だけではなく、日常生活を充実させるためにも気軽に話ができる友人の存在は大切です。

1-2 授業がおもしろくない・ついていけない

授業がおもしろくなかったり、難しくてついていけなかったりすることも、大学生活が楽しくないと感じる要因です。周囲のレベルが高くて授業についていけない、逆に周囲のレベルが低く退屈してしまうことで大学へ通うのが億劫になることもあるのではないでしょうか。

また、本来志望していた大学や学部への入学が叶わず、第2志望以降の大学・学部へ入学した場合、授業内容に興味が持てず苦痛に感じてしまうケースもあります。

1-3 部活動やサークルが楽しくない

部活動やサークル活動が楽しくないことが要因になっている場合もあります。例えば、部活動に取り組むために入学したのに思うような成果が出せなかったり、練習が大変で苦に感じてしまったりすると、大学生活そのものが楽しくなくなってしまう可能性があります。

サークル活動も同様で、「もっと楽しい大学生活を過ごせると思っていたのに期待外れだった」「サークルメンバーと話が合わず楽しくない」と後ろ向きな気持ちになることもあるかもしれません。

1-4 時間を持て余している

大学生活はある程度時間に融通が利きます。自身が学びたい授業を中心に必要な単位取得を目指すため、大学側から時間割の指定はされず、場合によっては午前中で授業が終わるケースもあります。

これといってやりたいことがなく時間を持て余してしまうと、日々の生活そのものが退屈に感じられてしまうかもしれません。

1-5 やりたいことが見つからない

大学でやりたいことが見つからなかったり大学に通う意義が見出せなかったりすると、退屈に感じてしまうこともあります。

例えば、将来はこの職業につきたいなどの明確な目標がある場合は、そこから逆算して今自分が何をすべきかを判断でき、勉強にも実が入るかもしれません。しかし目標がない状況では、なかなかやる気を起こすのは難しいものです。

もちろん目標がなくても大学生活を楽しめる人もいますが、「何のためにそうするのか」を重んじる人は、何のために大学へ通っているのか自身のなかで腹落ちしていないと、大学生活が楽しくないと感じてしまうでしょう。

2.大学生活を楽しむためのヒント

大学生活を楽しむためのヒント

大学生活を楽しむためには、どのような理由であれ能動的に行動してみるのがポイントです。高校生までとは異なり、大学は1つの教室に集まって毎日同じ人と過ごす環境ではありません。また前述のとおり、時間の融通もきくため自由度が高く、やりたいことや友達は主体的にみつける必要があります。

日本学生支援機構の令和4年度の調査によると、学生の多くは1週間のなかで「大学の授業」「授業の予習・復習・課題」「娯楽・交友」にほとんどの時間を費やしていることがわかっています。
そのため、そのなかから何か一つでも自分が興味を持てるものを見つけ出せれば、それをやりがいに変えられるかもしれません。

参照:日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査結果」

授業以外の時間は、あなた自身が自由に使える貴重な時間です。何か楽しめるものがないか積極的に探してみましょう。

3.大学が楽しくないと感じたときの解決方法

大学が楽しくないと感じたときの解決方法

大学が楽しくないと感じたときは、以下のような行動を起こしてみましょう。

  • 好きなことを見つける
  • 新しい出会いを増やす
  • 将来を見据えて視野を広げてみる

ここからは、項目ごとに具体的な行動例を紹介していきます。

3-1 好きなことを見つける

●新たな分野の授業を受講する

大学の場合、他の学科の授業を履修したり他の大学の授業を聴講したりすることも可能です。
これまであなたが学んでいたものとは異なるテーマに触れると、自分の中にある新たな興味に気付けるかもしれません。

ただ、他学科・他大学の聴講は必ずおこなえるものではないので、事前に聴講概要などを参考にしてから臨むことをおすすめします。また、原則として単位取得につながらないという点も知っておきましょう。

●オンライン学習サービスを活用する

新しい学びを得たいと思ってはいるものの、他学部の授業を受けたり、他大学の聴講に行ったりするのはハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。

そんな場合は、オンライン学習サービスを活用すると好きなときに自宅からさまざまな分野の学習が可能です。My careerStudyでは、キャリアに役立つ講座や日常で活用できるコミュニケーションスキルなど、豊富なテーマを取り扱っています。あなたが興味を持つコンテンツもきっと見つかるでしょう。ぜひ一度ご覧ください。


●資格の取得を目指す

今学んでいる分野や興味のある分野での学びを活かして、資格の取得を目指すのもおすすめです。
余暇を勉強に費やすことで充実感が得られますし、資格によっては就職活動時のアピール材料にもなります。そして何より、あなたの知見を大きく広げることになります。

就職活動でアピールしやすい資格や自分の学びがどのような資格に活かせそうか知りたい人は以下の講座もぜひ併せてご覧ください。


●新しい趣味を探す

新しい趣味を探すのも、楽しい大学生活を送るうえで効果的です。
例えば「気になっている作者の本を読む」「興味のあるスポーツを観戦してみる」などは気軽に取り組めるのではないでしょうか。

ほかにも自転車やレンタカーなどで自身の移動手段の幅を広げると、積極的に外出する意欲が生まれるでしょう。

新しく始めた趣味をきっかけにブログやSNSで情報を発信してみても良いでしょう。継続的に情報発信をすることで、同じような趣味を持つ人と出会える可能性もあります。

趣味を充実させるためにはある程度のお金も必要になるので、アルバイトを始めるきっかけにもなり、日々の生活をより楽しく送ることができるようになるかもしれません。


●今までにやったことがないことをやってみる

これまで自身が経験していないことや初めてのことに挑戦してみるだけでも、これまでになかった新しい発見が得られるかもしれません。

「趣味を作らなければ」と身構える必要はありません。まずは気軽な気持ちで身近なものに触れてみてはいかがでしょうか。「いつもと違う路線で大学から家まで帰る」「近所の行ったことがないカフェに行ってみる」などでも構いません。

3-2 新しい出会いを増やす

●サークルに所属する

サークルへの所属は、大学のなかで交友関係を広げる有効な方法の一つです。共通の話題があるので会話も盛り上がりやすく、大学生活での困りごとなどがあればサークルの先輩や同期に相談ができます。

本来の活動以外にも、サークルメンバーで遊びや旅行に行ったりして関係性を構築できます。交友関係を広げ、友人と過ごす時間が増えれば、大学生活を楽しむきっかけになるでしょう。


●アルバイトを始める

アルバイトを始めると、アルバイト先のメンバーや社員として働いている人との交友関係ができます。また、趣味に使うお金や交通費、交際費も得られます。

また、アルバイトとはいえ顧客に何らかのサービスを提供し、その対価を受け取ることになるため、社会人になる前に仕事を経験できます。


●インターンシップやボランティアに参加する

インターンシップやボランティアに参加すると、学生ではなかなか経験できないような外の世界に触れるきっかけが得られます。

例えばインターンシップであれば、興味のある業界・企業で実際にどのような仕事をするのかイメージの解像度を高められます。あなたが将来したいことがより明確になるかもしれません。

インターンシップに参加する際の準備や参加による効果を高めるコツについて知りたい方は以下の講座も併せてご覧ください。

またボランティアは、社会的な問題を解決するための集まりであるケースが多いため、さまざまな考えを持った人との交流の機会により視野を広げられるでしょう。大学生活においても、いろいろな立場や考えの人を理解できるようになるため、交友関係が広がりより楽しく大学生活が送れるようになるはずです。


●留学する

新しい出会いを増やすきっかけとして留学をしてもよいでしょう。
留学先でさまざまな国籍・出身の人と出会うことができ、仲良くなればお互いの国へ旅行をするなど行動の幅も広くなります。

また、異なる文化圏の人の価値観に触れられる点も留学の大きなメリットです。異なる文化圏の人との交流が、あなた自身の価値観に大きな影響をもたらす可能性があります。日本以外の国を知ることで視野が広くなり、興味関心を寄せるテーマが見つかったり、あらためて日本の良さに気付くきっかけになったりするでしょう。

留学により語学力を身につけることができれば、それがそのまま強みになります。時代とともに仕事で英語を話す機会はますます増えていますので、語学力はきっと将来あなたの成長の大きな支えとなります。


●新しい場所を訪れてみる

これまであなたが訪れたことのない新しい場所を訪ね、交流を広げるのもおすすめです。初めての景色を見ることや、初めて出会った人との会話は、あなたの知見と想像力を高めてくれます。見知らぬ場所にひとりで行ったことが自信になり、大学生活にも好影響をもたらすでしょう。

3-3 将来を見据えて視野を広げてみる

●将来の自分をイメージする

今の自分ではなく将来の自分をイメージしてみるのも視野を広げるきっかけになります。具体的には、どうすれば将来楽しくなるのか、卒業後何がしたいのか、どのような企業で働きたいのかなど、今後何をしたいかをできる限り具体的にイメージしましょう。
卒業後にしたいことが見つかると、今何をしておいたほうがよいか・しておくべきかが明確になります。将来何がしたいかがわからない場合は、まずは自己分析からはじめてみましょう。自分自身を深く知ると、好き嫌いや得意不得意、考え方のクセなどがわかり、自分がやりたいことを知るきっかけとなります。

やりたいことを見つける方法については、こちらの記事で解説しています。

社会人としてのあなたのキャリアを考える際には、以下の講座や自己分析ツールもぜひ活用してみてください。実践的にキャリアを考えるヒントをお伝えします。


●ミートアップに参加する

ミートアップに参加し、ほかの人の考えや意見を取り入れるのもおすすめです。

ミートアップでは、他大学の学生や社会人との交流を通じて、さまざまな考えに触れられます。一人で考えるよりたくさんの新しい発見があるはずです。

My CareerStudyでは、社会人との接点が持てるミートアップを開催しています。みなさんと同じように大学生活を経て社会で働く人の声を聞ける貴重な機会ですので積極的に活用してみましょう。

4.大学が楽しくないと感じたときの要注意行動

大学が楽しくないと感じたときの要注意行動

もし「大学生活が楽しくない」と感じたとしても、以下のような行動をとる場合は注意が必要です。

4-1 一人で考えすぎない

まず何より、一人で考えすぎないことが大切です。積極的に他者と交流して悩みや不安を打ち明けたり、何か没頭できるものを見つけたりして、物事を後ろ向きに考えてしまう一人の時間を少なくしてみましょう。

4-2 大学を無断で長期間欠席する

大学を無断で長期間欠席すると、単位取得ができず留年になったり、最悪の場合退学処分を受けたりと、大きなリスクを負ってしまいます。
また、他者と関われる機会を失い、一人で考え込む時間が増えてしまう恐れがあります。
そのため、「行くのが面倒だ」と感じても可能な限り大学の授業へ出席するように心がけましょう。

とはいえ、大学へ行くことがどうしても苦痛に感じてしまい欠席したいということもあるかもしれません。授業を欠席する場合は、必ず教授に欠席をする旨と欠席理由を申し出ることが大切です。

4-3 目的なく休学・中退する

あなた自身に明確な目的があって、大学へ通いながらそれに取り組むのが困難な場合、休学や中退は一つの方法かもしれません。
ただし、中退してしまうと、これまでの学費が無駄になってしまうことはもちろん、中退であることで志望する企業の求人に応募できないなど、あなたの将来の選択肢に大きな影響を及ぼす可能性があります。

休学をする場合は、何か明確な目的を持つようにしましょう。例えば、「将来の留学費用を稼ぐためにしばらくはアルバイトに専念する」など、何か将来の行動につながるものであれば問題ないでしょう。

「大学生活がおもしろくないから」といった理由で休学したり中退したりしてしまう前に、大学に在籍したまま解決できる方法はないか、今一度考えてみましょう。

5.まとめ

友人がいなかったり、没頭できるものがなかったりすると、自分一人の退屈な時間が増えてしまい、今の状況を楽しめなくなる可能性があります。自ら積極的に行動して交流を広げるなど、まずは一歩踏み出してみましょう。

また、学内に目を向けるだけではなく、My CareerStudyが提供しているミートアップを活用し、他者との交流機会を増やすのもおすすめです。

自身が置かれている状況を冷静に分析し解決しようと行動することは、社会人になってからも仕事の場面で役立つスキルとなります。「まずはやってみる」という気持ちを大切に、失敗をおそれずに行動してみましょう。

執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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