履修登録とは?やり方やコツ、気を付けることを解説

履修登録とは?やり方やコツ、気を付けることを解説

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公開日
2025/09/29

この記事は6分で読めます

履修登録とは?やり方やコツ、気を付けることを解説

大学生になったとき、新学期を迎えたとき、履修登録は最初に訪れる重要なイベントです。手続きをおろそかにすると授業を受けられず、学びの機会を失ってしまいます。また、単位を取得できず卒業ができなくなるリスクが高まることにも注意が必要です。

この記事では、大学生にとって重要な履修登録を確実におこなうために必要な情報をご紹介しています。スムーズに単位を取り、無事に4年で卒業するためにも、ぜひご覧ください。

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1.履修登録とは?

履修登録とは?

履修登録とは、大学生活を順調に送りスムーズに卒業するうえで欠かせない手続きです。

そもそも履修とは、大学の授業に出席し、レポートなどの課題提出や試験の結果により教員の評価を受け、単位を取得することを指します。単位を取得したいと思う授業を大学側に提示するためにも、履修登録は重要な手続きです。

大学を卒業するには、あらかじめ指定された単位数を取得しておくことが要件です。卒業に必要な単位数を1年ですべて取得することはできないため、1年次から計画的に履修する必要があります。

2. 大学で履修登録が欠かせない理由

大学で履修登録が欠かせない理由

高校までは、与えられた時間割に沿って授業を受けていた人がほとんどでしょう。しかし大学では、授業開始に先立ち履修登録の手続きが欠かせません。その理由を2つに分けて解説します。

2.1.自分で時間割を設計する必要がある

大学の時間割は学生自身で組み立てるものです。自身の興味・関心にあわせて授業を選択します。「この時期は忙しいので授業の負荷を減らしたい」といったことも、ある程度までは可能です。

その結果、同じ学科やコースであっても学生ごとに時間割が異なる場合があります。学生の時間割は自分だけのものですから、自分自身で組み立てたうえで、大学側に「この時間割で履修します」という意思表示をしなければなりません。

2.2. 登録期間を守らないと授業を履修できない

選んだ授業を履修するためには、大学が定めた期間内に履修登録と呼ばれる手続きをおこなう必要があります。締切日をチェックし、計画的に手続きを済ませましょう。

締切日までに履修登録を完了できない場合、たとえ授業に出席して試験を受けても単位は認定されません。

3. 履修計画の立て方と登録の流れを5STEPで確認!

履修計画の立て方と登録の流れを5STEPで確認!

続いて、履修計画の立て方と登録の流れを、5つのSTEPに分けて確認していきます。

3.1. STEP1:履修登録ガイダンスに参加する

新入生など初めて履修登録をおこなう場合は、まず履修登録ガイダンスに参加しましょう。対面で実施される場合とオンラインで実施される場合がありますが、決められた日時に参加して履修登録のルールや方法、締切日時などを把握しましょう。

大学によっては、ガイダンスをオリエンテーションと呼ぶ場合があります。また、2年次以降は実施されない場合もあります。

3.2. STEP2:必要単位数を確認する

履修登録に先立ち、卒業に必要な単位数や履修条件を確認し、どの科目を優先して履修すべきかを把握します。これは、計画的な履修登録をおこなうためのスタート地点です。卒業に必要な単位数は大学や学部・学科により異なりますが、目安は以下のとおりです。


分類 必要な単位数
一般教育科目 36単位
外国語科目 8単位
保健体育科目 4単位
専門教育科目 76単位
合計 124単位

出典:日本学術会議「大学設置基準(抄)」

また、大学によっては年間で履修できる単位数に上限が設けられている場合があります。その場合、空き時間が発生しないように授業を詰め込んだとしても、上限を超えた単位は認定されません。

せっかくさまざまな学びを得ても単位につながらなかった、といったことがないよう、年間で取得できる単位数をチェックしておきましょう。

3.3. STEP3:必修科目から時間割に組み込む

以下の科目は進級や卒業に欠かせない科目のため、優先的に登録する必要があります。

  • 語学科目などの必修科目
  • あらかじめ大学から履修時期や曜日・時間帯が指定されている科目
  • 所属する学部・学科の必修科目

大学によっては、あらかじめ必修科目が時間割に組み込まれている場合があります。その場合、同じ時間帯に別の授業を選ぶことはできません。

3.4. STEP4:選択科目で残りの単位数を調整する

必修科目の登録が終わったら、自由選択科目など興味を持った授業を時間割の空いた部分に入れていきます。無理にすべてを埋める必要はありません。アルバイトやサークル活動など、それぞれのスケジュールに合わせて時間割を組みましょう。

ただし、履修の希望者が多い授業では抽選が実施される場合があります。その場合、以下のプロセスで抽選が進みます。

抽選申し込み期間内に申し込む

抽選申し込み期間後に抽選が実施され、学生に当落が通知される

定員に達しなかった場合は追加の受付がおこなわれる

なお、抽選の結果、定員に達しなかった場合は先着順で登録を受け付けるケースと、受付期間終了後に追加申込者を対象とした抽選が実施されるケースがあります。

どうしても履修したい科目は、履修できる可能性を高めるためにもできるだけ1番のタイミングで申し込むとよいでしょう。

時間割の組み方については以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

3.5. STEP5:指定された方法で履修登録をする

時間割を組んだら、大学が指定する期日までに指定する方法で履修登録を済ませます。
近年ではポータルサイトなどのオンラインシステムで登録するケースが多いですが、大学ごとに方法は異なります。早めに確認しておきましょう。

4.履修登録で失敗しないためのコツ

履修登録で失敗しないためのコツ

「申請を忘れた」「授業を詰め込み過ぎた」「授業が難しすぎてついていけない」など、履修登録で失敗をしないためには、以下の4つのコツを押さえて進めることが重要です。

4.1. スケジュール通りに申請をおこなう

前述のとおり、大学の履修登録には必ず締切日が設定されています。締め切りに遅れると、希望の授業を受講できないだけでなく、必要な単位を取得できないおそれがあります。

そうした事態を防ぐためには、締切日をチェックして履修計画を立てることが重要です。準備を着実に進めて新学期のスタートをスムーズに切りましょう。

計画を立ててスケジュールどおりに実行するためには、タスク管理やタイムマネジメントが重要です。タスク管理、タイムマネジメントについては以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。


また、My CareerStudyではタスク管理、タイムマネジメントの講座をご用意しています。興味のある人はぜひ受講してみましょう。

4.2. シラバスで授業の特徴を早めに確認する

早めにシラバスを確認して授業の特徴を把握することも、履修登録のコツとして挙げられます。以下は、シラバスのなかでもぜひ確認しておきたい項目です。

  • 講義の目的や内容
  • 授業の方法(オンライン、対面での講義、実験・実習あり、ゼミ形式など)
  • 授業の難易度(初級者向け、上級者向けなど)
  • 出席の重要度
  • 評価のつけ方(試験のみ、レポートのみ、試験+レポートなど)
  • 課題の量

あらかじめ授業の特徴を把握することで自身にマッチする授業を選ぶことができ、効率的に単位を取得できます。学びに対する満足感も得られるでしょう。

4.3. 無理のない履修計画を立てる

無理のない計画を立てることも、失敗しない履修計画を立てるコツの一つです。以下の点に注意して時間割を決めましょう。

  • 1日に授業を詰め込み過ぎない
  • できるだけ長い空き時間が出ないようにする(例:朝9時からと夕方4時からの授業だけなど)
  • キャンパスの移動がある場合は移動時間も考慮する

効率的に授業を配置することで、自主学習の時間やサークル活動、アルバイトなど、他の活動にも多くの時間を割り当てることができ、充実した学生生活につながります。

履修のペースは学年によっても異なります。履修・修得単位数の目安は以下を参考にしましょう。

学年 履修・修得単位数の目安
1年生 履修の上限まで登録し、確実に履修する
2年生 履修の上限まで登録し、確実に履修する
一般教養科目は2年次までに可能な限り履修する
選択科目も履修する
3年生 履修の上限まで登録し、4年次の必修科目以外は履修済みの状態にする
選択科目も積極的に履修する
4年生 卒業論文・卒業研究やゼミなど、4年次の必修科目を履修する

大学によっては、「必修科目をできるだけ低学年のうちに履修する」「1年生~3年生のうちに、履修上限単位(40単位)の8割以上を履修して取得する」ことを推奨しているところもあります。

授業の履修は、大学生活と密接な関係にあります。充実した大学生活を過ごすコツについては、以下のMy CareerStudyの講座で解説していますのでご覧ください。

4.4. 履修登録に迷ったら周囲や窓口に相談する

履修登録や授業選択で迷った場合は、大学の学務窓口に相談してみてください。担当教員がいる場合は教員に相談してもよいでしょう。自分では気付かない単位の取り方や履修の順序、履修条件などについてアドバイスをもらえるため、納得のいく学習計画を立てやすくなります。

また、先輩のアドバイスや友達の意見を参考にしてもよいでしょう。授業の進め方や担当教員の教え方、単位の取得しやすさ、試験の傾向や対策など、経験者ならではの情報が得られるかもしれません。

大学によっては、学生が授業に関する情報を発信している場合もあります。授業選びの参考として活用するとよいでしょう。

5.履修登録に関するよくある質問

履修登録に関するよくある質問

最後に、履修登録に関するよくある2つの質問について解説します。

5.1. 履修登録を忘れた場合はどうなる?

履修登録を忘れた場合、その学期は授業を履修できず、単位も取得できません。卒業が遅れる原因にもなりますので、期日までに忘れずに登録しましょう。

なお、大学によっては必修科目に限り自動的に履修科目が登録される場合もあります。この場合は、履修登録を忘れた場合でも必修科目だけは履修でき、単位も取得できることになります。

また、大きな災害が発生した場合や特定の事情があると、履修登録の期限が延長されるケースもあります。大学から発信される通知をこまめに確認しておきましょう。

5.2. 履修登録を中止・修正することはできる?

履修登録は、授業が始まる前、または授業が始まった直後の時期のみ中止・修正できるのが原則です。授業を何回か受けたあとに「やはりこの授業は難しい」と感じても、その時点で履修登録を中止することはできません。

ただし大学によっては、学期が始まって1ヵ月後、または学期の中頃など、授業開始後に履修を中止・変更できる場合があります。シラバスや履修要項などを確認してください。

6.まとめ

履修登録は大学生活を左右する重要な手続きです。

希望する授業を履修して卒業に必要な単位を確実に取得するためにも、早めに情報を収集したうえで時間割を作成し、手続きを進めましょう。

大学では多種多様な授業が開講されており、どの授業を履修すべきか迷うかもしれません。その場合は早めに教務窓口や先輩などに相談してみましょう。

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執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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