CADと電気知識を武器に！設計職で身につくスキルと成長のポイント

この記事を書いた人物：: M.A・設計グループ

記事テーマ：: シゴト図鑑　～仕事内容・身につくスキル＆必要なスキル～

Q 現在の職業をひとことで表すと？また仕事内容や目標指標を教えてください。

A 設計図面から現場を動かす、設計グループの役割

現在は、設計グループに所属し、主に製品の図面を作成し、社内に展開する業務を担当しています。設計図は製造や品質管理、営業などの各部門と共有され、製品づくりの基盤となるため、正確さと分かりやすさが求められる重要な業務です。
図面の内容には、寸法や材料、仕様など細かい情報が含まれており、関係部署がスムーズに業務を進められるように設計意図を正しく伝えることも、私たち設計担当の役割です。
目標指標としては、図面の正確性（ミスの少なさ、図面の再修正率の低減）、作図スピード（納期までに設計を完了できているか）、社内対応力（他部門との連携、質問対応の的確さ）、改善提案数（設計上の工夫や改善アイデアの提案件数）、設計標準化への貢献（再利用しやすい図面の整備や共有化の推進）などが挙げられます。
こうした指標を意識しながら日々の業務に取り組むことで、より高品質かつ効率的な設計ができるよう努めています。

Q この職業で最も楽しいと感じる瞬間と大変な瞬間はいつですか？

A 設計が形になった瞬間が一番のやりがい

最も楽しいと感じるのは、何事もな図面通りに物が完成したときです。
自分が描いた設計図が実際の形になり、問題なく機能しているのを見ると、設計としての達成感とやりがいを強く感じます。「ミスなく進められた」「設計意図が正しく伝わった」と確認できたときは、素直に嬉しく、次の仕事へのモチベーションにもつながります。
大変だと感じるのは、何らかの理由で物が完成させられないときです。
たとえば設計ミスや部品手配の遅れ、仕様変更などが発生すると、全体の流れに影響が出てしまいます。そうしたときは、自分の設計が原因ではなかったとしても、関係者と連携しながら迅速な対応が求められるため、精神的にもプレッシャーがかかります。
ただ、そのようなトラブルを一つひとつ解決していく過程でも、学びや成長を実感できるため、大変さと同時にやりがいも感じています。

Q この職業で身につくスキル＆あると良いスキルは何ですか？

A 設計職で身につくスキルと、あると助かる“基本力”

設計の仕事では、専門知識と実践力の両方が求められます。日々の業務を通じて、次のようなスキルが自然と身についていきます。
この職業で身につくスキルは、電気に関する専門知識（回路や制御など、製品の動作原理に対する理解が深まる）、CAD操作のスキル（図面作成や修正を繰り返すことで、実務レベルのCADスキルが身につく）、課題解決力・柔軟な対応力（設計中に発生する仕様変更や技術的な問題にも、柔軟に対応する力が磨かれる）、責任感と丁寧さ（自分の描いた図面が製造に直結するため、「ミスのない仕事」への意識が強くなる）が挙げられます。
あると良いスキルは、積極性・物怖じしない姿勢（分からないことを遠慮せずに聞いたり、新しいことに挑戦したりする姿勢）、基本的な電気の知識（専門用語や技術的な内容への理解がスムーズになる）、CADの基礎経験（基本操作ができると、スムーズに業務に入っていくことができる）、社内外とのコミュニケーション力（設計意図を製造や他部署に正確に伝えるための「説明力」も求められる）などが挙げられます。