現場経験が育てた、責任感と判断力

この記事を書いた人物：: T.S・工事グループ

記事テーマ：: あれを乗り越えたから今がある！社会人生活で最もきつかった仕事

Q 社会人生活で最もきつかったシゴトエピソードを教えてください。

A 初めての現場監督と現場代理人を経験して

私がこれまで経験した中で最もきつかった仕事は、初めて現場監督および現場代理人を任された現場でした。
これまではチームで分担して動くことが多かったのですが、この現場ではすべての責任とプレッシャーが自分一人にのしかかっていました。初めての経験だったため、右も左もわからず、不安な気持ちが常に頭をよぎっていました。
何をどう進めればよいのか手探りの状態で、ミスが許されない緊張感の中で仕事をしていたため、本当に大変でした。しかし、その中で少しずつ経験を積み、問題が起きても冷静に対処できるようになりました。
この経験は、今後どんな仕事をする上でも自信につながっており、自分の成長を強く実感できた貴重な時間でした。

Q それをどのように乗り越えましたか？

A プレッシャーの中で学んだ「行動」と「相談」の大切さ

初めて現場監督や現場代理人として現場を任されたときは、わからないことだらけで、不安のほうが大きく、正直「自分にできるのか」と悩んでばかりでした。
そんな中でも私は、まずこれまでの経験を振り返り、「自分にできることは何か」を一つずつ整理し、できることから行動に移すように意識しました。
たとえば、過去に見てきた現場の進め方や、先輩たちがどのように動いていたかを思い出しながら、自分なりにスケジュールを組んだり、関係者と積極的にコミュニケーションを取るように心がけました。
また、一人で抱え込まず、先輩や上司に「こういう時はどうしたらいいでしょうか？」と素直に相談することも意識しました。相談することで、的確なアドバイスをもらえるだけでなく、「自分一人じゃない」と思える安心感が大きな支えになりました。
最初は自信がなくても、小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ仕事の流れや判断の仕方がつかめるようになり、前向きに取り組めるようになりました。
この経験を通じて、どんな困難も「行動すること」「周囲に頼ること」で乗り越えられると実感できたのは、自分にとって大きな成長だったと感じています。

Q その経験から得たものは何ですか？

A 思い切りと慎重さの“線引き”

現場監督として初めて仕事を任されたときの経験から、私は「思い切り」と「慎重さ」のバランスが非常に大切だということを学びました。
不安に感じてばかりいても前には進めないため、ある程度の勇気を持って行動に移「思い切り」は必要です。
一方で、自分の考えや思いだけで物事を進めてしまうと、ミスや事故につながるリスクもあるということも実感しました。
だからこそ、「どこまで自分で判断して動くのか」「どこからは上司や先輩に確認を取るべきか」という“線引き”がとても重要だと感じました。
また、実際に現場を経験することでしか得られない気づきも多く、経験を積むことの大切さも改めて実感しています。
一つ一つの経験が自分の判断力や対応力を育ててくれるということを、身をもって学ぶことができました。