リーダーシップとは?学生時代にできる5つの鍛え方とアピール方法を解説

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公開日
2025/11/14

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リーダーシップとは?学生時代にできる5つの鍛え方とアピール方法を解説

将来のキャリアに不安を感じていたり、就職活動を意識し始めた学生の皆さんにとって、「リーダーシップ」はどこか遠い存在に感じるかもしれません。しかし今、リーダーシップは特定の役職に限らず、誰もが日常の中で発揮できる重要なスキルとして注目されています。

学生時代にこの力を育むことは、就職活動での強みになるだけでなく、社会に出た後も自分らしいキャリアを築く土台になります。

この記事では、まず「リーダーシップとは何か?」という基本から解説し、マネジメントとの違いを明確にした上で、学生が日常生活の中でリーダーシップを身につけるための具体的な方法を5つ紹介します。さらに、培った経験を就職活動でどう活かすかまでを丁寧に解説。未来に自信を持って踏み出すヒントを、ぜひ見つけてください。

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1.リーダーシップとは?

リーダーシップとは?

1-1 リーダーシップの本質と役割

リーダーシップは、特定の役職や肩書きを持つ人だけのものではありません。 サークルの代表やゼミ長といった「リーダー」の立場にある人はもちろん、そうでない人でも、日々の学生生活の中でリーダーシップを発揮する機会はたくさんあります。

たとえば、グループワークで議論が停滞した際に、自ら発言して方向性を示したり、異なる意見を持つメンバーの間に入って調整したりする行動は、まさにリーダーシップの一例です。また、友人が困っている時に、解決策を一緒に考え、具体的な行動を促すこともリーダーシップと言えるでしょう。これらの身近な行動の一つひとつが、チームを良い方向に導き、目標達成に貢献する第一歩となります。役職がないから関係ないと考えるのではなく、「自分にできることはないか」と主体的に行動することが重要です。

1-2 目標達成に導く「リーダーシップ」と組織を管理する「マネジメント」

リーダーシップと「マネジメント」は異なる役割を持っています。 リーダーシップは「何を、なぜ行うか」というビジョンや方向性を提示し、変革を促し、人々の意欲を高めることに焦点を当てます。一方、マネジメントは「どうやって、いつ行うか」という計画を立て、業務プロセスを管理し、組織を安定的に運営することに重点を置きます。

どちらも組織運営には不可欠ですが、目指すものが異なります。リーダーシップは未来志向で変革を促し、マネジメントは現状維持と効率性を追求します。

1-3 リーダーシップは後天的に身につけられる

「リーダーシップ」と聞くと、生まれつきの才能や特別な資質が必要だと感じる人もいるかもしれません。しかし、リーダーシップは特定の役職や天賦の才ではなく、目標達成のために集団を導く「役割」であり、誰もが後天的に身につけ、発揮できる能力や行動です。本や動画で学び、大学生活での経験を通じて磨くことができます。

リーダーシップを身につける上で大切なのは、まず「理想のリーダー像」を設定し、現状の自分とのギャップを自己分析することです。 そのギャップを埋めるための具体的な行動計画を立て、日々の実践を通じて経験を積み重ねることで、着実に自身のリーダーシップ能力を高めていくことができます。たとえ「資質がないかも」と感じていても、様々な経験を通じて実践を重ねれば、就職活動でアピールできる経験となり、将来のキャリアに活かせるスキルとして自信を持って発揮できるようになるでしょう。

2.なぜ学生のうちからリーダーシップスキルを磨くべきなのか?

なぜ学生のうちからリーダーシップスキルを磨くべきなのか?

学生生活は、将来のキャリアを形成するための大切な準備期間です。この時期にリーダーシップスキルを磨くことは、皆さんの未来に大きな可能性をもたらします。
就職活動で他の学生と差をつけ、社会に出てすぐに活躍できる土台を作り、そして何よりも自分自身の成長と自信の構築に直結するからです。これから、その具体的なメリットを詳しく見ていきましょう。

2-1 就職活動で他の学生と差をつける

就職活動において、企業が新卒学生に求める資質として「主体性」や「コミュニケーション能力」とともに、「リーダーシップ」も重要な要素の一つに挙げられます。 これは、単にチームを率いる経験があるかどうかだけでなく、主体的に課題を見つけて解決する力、周囲を巻き込み目標を達成する力、そして困難に直面しても諦めずに粘り強く取り組むポテンシャルを企業が見ているためです。多くの学生が「リーダーシップ経験がない」と感じている中で、具体的なエピソードを交えながら自身のリーダーシップをアピールできれば、他の候補者と明確な差別化を図ることができます。

学生時代にリーダーシップを意識的に経験し、それを語れるようになることが、面接官へのアピールに繋がるでしょう。

2-2 社会で活躍できる土台を作る

学生時代に培ったリーダーシップは、社会人として活躍するための強力な土台となります。 現代のビジネス環境では、役職や立場に関わらず、全ての社員にリーダーシップが求められるからです。例えば、プロジェクトの推進、部署内の業務改善、顧客との交渉、後輩の育成など、あらゆる場面で主体的に考え、周囲を巻き込み、成果を出す力が不可欠となります。

リーダーシップを磨く過程で身につくコミュニケーション能力、意思決定力、問題解決能力、そして他者を巻き込む力などは、VUCA時代において業界や職種を問わず普遍的に役立つ「ポータブルスキル」であり、専門スキルと組み合わせることで個人の市場価値やキャリアを大きく高めます。学生のうちにこれらのスキルを実践的に習得しておくことは、入社後の成長や活躍の土台を築き、責任ある仕事を任されたり、キャリアアップのチャンスを掴んだりする可能性を高めるでしょう。

2-3 自己成長を通じて自信を築く

リーダーシップへの挑戦は、皆さんの内面的な成長を飛躍的に促進し、確固たる「自信」の構築に不可欠な要素となります。 多くの人が「自分にはリーダーシップの素質がない」と感じがちですが、実際には、小さな役割であってもリーダーシップを発揮する経験を重ねることで、これまで抱えていた漠然とした不安や自信のなさを払拭する大きなきっかけとなるのです。

例えば、グループワークでの意見調整やサークル活動における企画・実行など、目標達成に向けて周囲を巻き込み、協力し合う経験は、一つひとつの成功体験として記憶に刻まれます。これらの経験を通じて「自分にもできた」という達成感や自己効力感を育み、それが新たな挑戦への原動力となるでしょう。

3.学生時代にリーダーシップスキルを鍛える5つの効果的な方法

学生時代にリーダーシップスキルを鍛える5つの効果的な方法

リーダーシップは、決して特別な役職に就いた人だけが発揮するものではありません。皆さんの日々の学生生活の中には、リーダーシップスキルを鍛える機会が溢れています。

このセクションでは、今すぐにでも実践できる、リーダーシップスキルを効果的に高めるための5つの方法をご紹介します。これらの方法は、大学生活で経験するさまざまな活動に落とし込めるように具体的に解説していますので、ぜひ今日から行動に移し、将来に役立つ力を身につけていきましょう。

3-1 ゼミやグループワークで主体的に行動する

大学生活で最も身近な活動の一つであるゼミやグループワークは、リーダーシップを発揮する絶好の機会です。 ここでは、単に与えられた課題をこなすだけでなく、一歩踏み込んで主体的に行動することが重要になります。例えば、グループで議論が停滞した際に「一度、ここまでの意見を整理してみませんか?」と問いかけ、ホワイトボードに意見を書き出して可視化する役割を買って出ることも、立派なリーダーシップです。

また、意見が対立して議論が進まなくなった場合には、それぞれの意見の共通点や、互いが重視しているポイントを見つけ出し、「〇〇さんと〇〇さんの意見には、どちらも△△という視点が含まれていますね。この点を踏まえて、次に何をすべきか考えてみませんか」といった形で調整役を担うこともできます。これらの行動は、チームの目標達成を促進する上で不可欠な、調整力や発信力、傾聴力といったリーダーシップの要素を鍛えるトレーニングになるのです。小さな行動の積み重ねが、やがて大きな自信へと繋がっていきます。

主体的に行動するにあたって、最初のゼミ選びも大切です。 ゼミの選び方については下記の講座や記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

3-2 サークルや部活動で役職に挑戦し組織を動かす経験を積む

サークルや部活動は、学生が主体的に組織運営に携われる貴重な場です。 部長や会計、イベントリーダーといった役職に挑戦することは、リーダーシップスキルを飛躍的に向上させる機会となるでしょう。役職に就けば、新たな活動目標を設定したり、年間計画を立案したり、イベントを企画・実行したり、メンバーのモチベーション管理を行ったりと、組織を動かすリアルな経験を積むことができます。

もちろん、役職に就いていなくてもリーダーシップを発揮する機会は十分にあります。例えば、新入生の指導役として積極的に関わり、彼らが早く組織に馴染めるようにサポートすることも、リーダーシップの一つです。また、活動内容に課題を感じた際に、改善策を具体的に提案し、周囲を巻き込みながら実行に移すこともできます。重要なのは、肩書きにこだわることなく、どのように組織に貢献し、チームの目標達成に貢献したかという経験の中身です。 実際に組織を動かし、成果を出すプロセスを通じて、実践的なリーダーシップスキルを磨いていけるでしょう。

3-3 アルバイトで目標達成を意識して働く

多くの学生にとって身近なアルバイトも、リーダーシップを鍛える貴重な場となり得ます。 単にお金を稼ぐための労働と捉えるのではなく、一歩進んで「店舗の目標達成」や「業務改善」に貢献する視点を持って働くことが重要です。例えば、飲食店のアルバイトであれば、単にオーダーを取るだけでなく、「今日の売上目標を達成するために、お客様におすすめ商品を積極的に提案しよう」と意識して行動することができます。

また、業務フローに非効率な点を見つけたら、「この作業はもっとこうすれば効率的になるのではないでしょうか」と改善案を提案し、実際に試してみることもできます。さらに、新人スタッフが入ってきた際には、率先して教育係を買って出たり、困っている仲間がいれば積極的に声をかけたりと、チーム全体の生産性向上に貢献する行動もリーダーシップです。 こうした当事者意識や成果へのこだわりは、将来ビジネスの現場で求められるリーダーシップの重要な要素となるでしょう。

将来に活かせるアルバイトの選び方については下記の講座で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

3-4 インターンシップやボランティアで社会課題の解決に貢献する

インターンシップやボランティア活動は、教室の中だけでは学べない、より実践的なリーダーシップを養うことができる場です。 これらの活動は、現実社会が抱える課題に直接触れ、その解決に向けて主体的に取り組む貴重な機会を提供します。企業でのインターンシップでは、与えられた課題に対して「自分だったらどう解決するか」を深く考え、積極的に意見を発信し、プロジェクトメンバーと協力しながら解決策を探っていく姿勢がリーダーシップに繋がります。

また、ボランティア活動では、地域のニーズや社会課題を発見し、「私たちができることは何か」「どのようにすればもっと効果的に貢献できるか」を考え、他の参加者を巻き込みながら具体的な行動を推進することが求められます。例えば、イベントを企画する際に、目的や目標を明確にし、メンバーそれぞれの得意分野を活かせるように役割分担をしたり、進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて軌道修正したりする行動です。これらの経験は、就職活動において、具体的な課題解決能力や主体性をアピールする強力なエピソードとなるでしょう。

インターンシップについての具体的なメリットや将来への活かし方については、下記の講座で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

3-5 イベントの企画・運営を通してチームをまとめる

学園祭の出店、サークルの新入生歓迎イベント、地域活性化のためのプロジェクトなど、イベントの企画・運営は、リーダーシップを実践する上で非常に総合的な経験を積める場です。 イベント運営は、目標設定から計画立案、実行、そして振り返りまで、リーダーシップの一連のプロセスを凝縮して体験できます。

例えば、企画段階では「どんなイベントにしたいか」「どのような成果を目指すか」というビジョンを明確にし、メンバーと共有します。準備段階では、タスクを細分化し、それぞれのメンバーの適性を見極めて役割を割り振り、進捗状況を管理します。イベント当日には、予期せぬトラブルが発生することもありますが、冷静に状況を判断し、チームを鼓舞しながら問題解決にあたります。そして、イベント終了後には、「何がうまくいったのか」「改善点は何か」をチームで振り返り、次の活動へと活かします。このように、イベント運営を通じて、リーダーとしてチームをまとめ、目標に向かって導くためのあらゆる要素を実践的に学ぶことができるのです。

4.経験を効果的にアピール!キャリアへの活かし方や就活でリーダーシップを伝えるコツ

経験を効果的にアピール!キャリアへの活かし方や就活でリーダーシップを伝えるコツ

学生生活でリーダーシップ経験を積んだとしても、それを面接官に効果的に伝えられなければ意味がありません。就職活動を成功させるためには、具体的なエピソードを論理的に整理し、自分の言葉で魅力的に語る技術が求められます。

このセクションでは、皆さんがこれまで培ってきたリーダーシップの経験を最大限にアピールするための具体的なテクニックと、その背景にある考え方を紹介します。これらのコツを習得することで、自信を持って就職活動に臨み、面接官に強い印象を与えられるようになるでしょう。

4-1 STARメソッドで具体的なエピソードを構造化する

就職活動の面接でリーダーシップ経験を伝える際、効果的なフレームワークの一つとして「STARメソッド」が挙げられます。 これは、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を取ったもので、エピソードを論理的かつ具体的に構造化するのに役立ちます。まず、S(Situation)では、どのような状況でその経験が始まったのかを簡潔に説明します。次に、T(Task)では、その状況下でどのような課題や目標があったのかを明確に伝えます。

そして、最も重要なA(Action)では、その課題や目標に対して「あなた自身が具体的にどのような行動をとったのか」を詳細に語ります。チームの成果だけでなく、あくまで「自分」が果たした役割や貢献に焦点を当てることが重要です。例えば、アルバイトでの業務改善の経験であれば、「新人の教育マニュアル作成を提案し、自ら作成に着手した」といった具体的な行動を挙げます。最後に、R(Result)では、その行動によってどのような結果が得られたのか、成功・失敗に関わらず客観的な事実を述べ、その結果から何を学んだかを伝えます。このSTARメソッドを用いることで、面接官はあなたの経験を具体的にイメージしやすくなり、主体性や問題解決能力といったリーダーシップの資質を正確に評価できるようになります。

こちらでは学生生活での経験を「ガクチカ」に結びつける方法を解説しています。ぜひご覧ください。

4-2 自分のリーダーシップスタイルを自己分析し言語化する

リーダーシップと一言で言っても、そのスタイルは人それぞれです。 面接で効果的にアピールするためには、自分自身のリーダーシップスタイルを深く自己分析し、それを明確に言語化できるようになることが大切です。世の中には、「サーバント型(支援型)」のようにメンバーを支え、自律性を促すリーダーもいれば、「ビジョン型(牽引型)」のように明確な目標を掲げ、周囲を鼓舞して引っ張っていくリーダーもいます。

画一的なリーダー像に囚われるのではなく、これまでの経験を振り返り、自分がどのような状況で、どのような力を発揮してきたのかを深く考えてみましょう。例えば、「私は、チーム内の意見が対立した際に、それぞれの立場を理解し、共通の解決策を見出すことでチームをまとめることが得意です。私のリーダーシップスタイルは、調整を通じてチームに貢献することだと考えています」といった形で、自分の特性を具体的に言語化します。このような自己分析と思考の言語化は、自己理解の深さを示すだけでなく、入社後にあなたがどのように貢献できるかを面接官に具体的に伝える強力なアピールポイントとなるでしょう。

自己分析のはじめの一歩として、社会人基礎力診断MATCH plus Actionを受験してみることをおススメします。

4-3 成功体験と失敗からの学びの両面をアピールする

就職活動の面接では、素晴らしい成功体験を語ることももちろん重要です。 しかし、それだけではなく、「失敗から何を学び、どのように成長したか」という経験を語ることは、あなたの人間的な深み、成長意欲、そして誠実さを示す上で非常に効果的です。

失敗談を語る際は、単に「失敗しました」で終わらせるのではなく、以下の4つのステップで構造的に伝えることを意識しましょう。まず、「①どのような状況で、どのような失敗があったのか」を客観的に説明します。次に、「②その失敗に対して自分にどのような責任があったのか」を素直に認めます。そして、「③その失敗から具体的な何を学んだのか」を明確に伝え、最後に「④その学びを今後どのように活かしていきたいと考えているのか」で締めくくります。このように語ることで、あなたの失敗経験は、単なるマイナス要素ではなく、あなたの成長とポテンシャルを示す魅力的なエピソードへと変わるでしょう。

失敗を恐れずに挑戦し、そこから学ぶ「トライアンドエラー」の重要性については下記の講座で詳しく解説しています。 ぜひご覧ください。

5.リーダーシップを身につける上で必要なスキルとは?

リーダーシップを身につける上で必要なスキルとは?

このセクションでは、リーダーシップを効果的に発揮するために特に重要となる、「傾聴力」「働きかけ力」「実行力」という3つのスキルに焦点を当ててご紹介します。

5-1 メンバーの話に耳を傾ける「傾聴力」

リーダーシップにおいて「傾聴力」は、単に相手の話を聞くだけではなく、その意見の背景にある考えや感情まで深く理解しようとする姿勢を指します。 メンバーの話に真摯に耳を傾けることで、「理解されている」という安心感が生まれ、心理的安全性が高まります。これがチーム内の信頼関係を深め、メンバーは安心して自分の意見や懸念を率直に表明できるようになります。これにより、多様な視点やアイデアが引き出され、結果としてより良い意思決定や問題解決へと繋がります。

現代のリーダーには、指示命令でチームを動かすのではなく、メンバー一人ひとりの力を最大限に引き出す能力が強く求められています。傾聴力はそのための基盤となるスキルであり、メンバーが主体的に考え、行動することを促します。具体的には、相手の話に「なるほど」「そうなんですね」といった相槌を挟んだり、「つまり、〇〇ということでしょうか?」と要約して確認したりすることで、相手は「理解しようとしてくれている」と感じ、さらに心を開いてくれるでしょう。

こちらの講座では、「傾聴力」の鍛え方と実生活での取り組み例を解説しています。ぜひご覧ください。

5-2 周囲を巻き込み、チームを動かす「働きかけ力」

真のリーダーシップとは、単に指示を出すだけでなく、チームや集団の目標達成に向けて、周囲のメンバーに積極的に働きかけ、協力体制を築きながら一体となって進んでいく「働きかけ力」に深く根ざしています。 これは、一人では達成できない大きな目標に対し、他者の意見を尊重しつつ、自分の考えも明確に伝え、皆の意欲を高め、具体的な行動へと導く力です。

この働きかけ力は、「どうすればチームの目標を達成できるか」を常に考え、自分から主体的に行動を起こし、周りを巻き込む姿勢から生まれます。例えば、学園祭の企画やグループワークなどで、意見がまとまらない時に積極的に議論を促したり、メンバーの得意分野を見極めて役割を提案したりすることも、この働きかけ力の一例です。時には、異なる意見を持つ人たちをまとめ、共通の目標に向かわせるための調整役となることも必要です。このような経験を積むことで、メンバーからの信頼を勝ち取り、チーム全体が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を作り出すことができます。 結果として、個人の成長だけでなく、チーム全体の持続的な成功へとつながるでしょう。

こちらの講座では、「働きかけ力」の鍛え方と実生活での取り組み例を解説しています。ぜひご覧ください。

5-3 失敗を恐れず行動する「実行力」

リーダーシップは、机上の学習だけでは決して身につきません。 実際に様々な状況に身を置き、試行錯誤を繰り返す「実践」こそが、リーダーシップを磨くうえで重要です。多くの学生が「失敗したらどうしよう」という不安を感じるかもしれませんが、リーダーシップの成長には、失敗を恐れずにまず行動を起こす「実践力」が不可欠です。

失敗は、決して終わりではありません。むしろ、そこから多くの学びを得られる貴重な機会だと捉える視点が大切です。たとえば、イベントを企画してうまくいかなかったとしても、その原因を分析し、次に活かすことで、より成功に近づくことができます。まずは小さな一歩からでも、ゼミでの発表で率先して意見を出したり、アルバイトで新しい業務に挑戦したりするなど、積極的に行動してみましょう。その一つひとつの挑戦が、皆さんのリーダーシップを確実に成長させてくれます。

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6.まとめ:今日からできる一歩を踏み出し、自信を持って未来へ進もう

この記事では、学生の皆さんがリーダーシップを身につけ、就職活動や将来のキャリアに活かすための具体的な方法をご紹介しました。 リーダーシップは、特定の役職を持つ人だけのものではなく、誰もが日々の学生生活の中で発揮し、磨いていける能力です。

ゼミやグループワークでの主体的な行動、サークル活動での挑戦、アルバイトでの目標達成意識、インターンシップやボランティアを通じた社会貢献、そしてイベントの企画・運営など、皆さんの身近なところにリーダーシップを実践する機会は溢れています。これらの経験一つひとつが、就職活動で自信を持って語れるエピソードとなり、社会で活躍するための揺るぎない土台となるでしょう。

完璧なリーダーを目指す必要はありません。大切なのは、失敗を恐れずにまず一歩を踏み出し、行動してみることです。メンバーの話に真摯に耳を傾ける「傾聴力」、チームや目標達成に向けて周囲に積極的に働きかけ、協力体制を築く「働きかけ力」、そして自ら率先して行動し、最後までやり遂げる「実行力」という3つの心構えを大切にしながら、今日からできる小さなことから始めてみてください。これらの積み重ねが、皆さんのリーダーシップを確実に成長させるでしょう。

皆さんの学生生活での挑戦と成長が、自信に満ちた未来へと繋がることを心から願っています。 さあ、今日からあなたのリーダーシップジャーニーを始めましょう。

執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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