オンデマンド授業とは?オンライン授業との違いを徹底解説

オンデマンド授業とは?オンライン授業との違いを徹底解説

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公開日
2025/11/21

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オンデマンド授業とは?オンライン授業との違いを徹底解説

アルバイトやサークル活動、自分の時間を大切にしながらも、学業もしっかりと両立させたいと考えている大学生や受験生の皆さんは多いのではないでしょうか。近年、大学教育の選択肢として注目されている「オンデマンド授業」は、そのような願いを叶える可能性を秘めています。しかし、「本当に効率的な学習ができるのか」「オンライン授業とは何が違うのか」といった疑問や不安を感じている方もいるかもしれません。

この記事では、オンデマンド授業の基本的な定義から、混同されがちなオンライン授業との明確な違い、そしてオンデマンド授業が持つメリットとデメリットを徹底的に解説します。さらに、その特性を最大限に活かし、学業とプライベートを充実させるための具体的な学習方法や、活用すべきサポートシステムについてもご紹介します。この記事を通じて、オンデマンド授業がご自身の学習スタイルや大学生活に合っているかを判断し、より効果的な学び方を見つける手助けとなれば幸いです。

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1.オンデマンド授業とは?

オンデマンド授業とは?

オンデマンド授業とは、あらかじめ教員によって録画・作成された授業コンテンツを、学生が自分の都合の良い時間に、好きな場所で視聴して学習する形式の授業です。従来の対面授業のように特定の教室に集まる必要がなく、またオンライン授業(同時双方向型)のように決められた時間にリアルタイムで参加する必要もありません。

この授業形態の最大の特徴は、学習者が自身のペースで学習を進められるという点にあります。講義動画を一時停止してノートを取ったり、理解が難しい箇所を繰り返し視聴したり、あるいはすでに理解している部分は倍速で再生して効率的に進めたりすることも可能です。これにより、一人ひとりの学習理解度や進捗に合わせた柔軟な学びが実現できます。

そのため、時間や場所の制約を受けずに学習できるオンデマンド授業は、学業とアルバイト、課外活動などを両立したい学生にとって非常に有効な選択肢となっています。

2.オンデマンド授業とオンライン授業の違い

オンデマンド授業とオンライン授業の違い

大学の授業形態は多様化しており、特に「オンデマンド授業」と「オンライン授業」は混同されがちです。しかし、この二つには明確な違いがあります。オンライン授業、特に「同時双方向型」と呼ばれるものは、Zoomなどのビデオ会議システムを利用して、決められた時間にリアルタイムで授業が進行する形式を指します。学生は指定された時間と場所にオンラインでアクセスし、講師や他の学生と同じタイミングで学習を進めます。

オンデマンド授業とオンライン授業(同時双方向型)の最も大きな違いは、「リアルタイム性」、つまり同期性の有無にあります。同時双方向型オンライン授業は、あたかも対面授業に参加しているかのように、その場で質問をしたり、ディスカッションに参加したりすることが可能です。チャット機能を使って質問を投稿したり、ブレイクアウトルーム機能でグループワークを行ったりと、教員や学生間のインタラクションが活発に行われることが特徴です。

一方で、オンデマンド授業は、事前に録画された講義動画や資料を、学生が自分の都合の良い時間に視聴する形式です。リアルタイムでのやり取りは発生しないため、学習の進め方や質問の方法、他の学生との交流において、同時双方向型オンライン授業とは大きく異なります。どちらの形式にもメリットとデメリットがあり、自身の学習スタイルやライフスタイルに合わせて選択することが重要になります。

2-1 オンデマンド授業の特徴

オンデマンド授業の最大の魅力は、その「柔軟なスケジュール調整」にあります。授業の配信期間内であれば、好きな時間に好きな場所で学習を進められるため、アルバイトやサークル活動、インターンシップなど、学業以外の活動とも無理なく両立できます。例えば、午前中はアルバイト、午後は授業を視聴するといった時間の使い方が可能になり、学生生活全体の充実につながります。

また、「自分のペースでの学習」ができる点も大きな特徴です。講義内容が難しいと感じた場合は、一時停止してじっくり考えたり、何度も見返したりすることができます。逆に、既に理解している部分は倍速で視聴することで、効率的に学習を進められます。個々の理解度に合わせて学習速度を調整できるため、苦手分野の克服や得意分野のさらなる深化にも役立ちます。

さらに、オンデマンド授業は「多彩な学習方法」を提供します。動画講義だけでなく、配布資料を読み込んだり、小テストで理解度を確認したりと、様々なコンテンツを通じて多角的に学ぶことができます。自宅や図書館など、集中できる環境を自分で選んで学習できるため、学習効果を最大化しやすいというメリットも持っています。

2-2 オンライン授業(同時双方向型)の特徴

オンライン授業の同時双方向型は、リアルタイムで授業が進行するため、決まった時間にオンラインで参加する必要があります。これにより、対面授業に近い「強制力」が働き、規則正しい学習リズムを保ちやすくなります。毎週同じ曜日の同じ時間に授業があることで、生活にメリハリがつき、学習習慣を確立しやすいという特徴があります。

さらに、他の学生と同時に授業を受けることで、「クラスメートとの一体感」や連帯感が生まれやすいのも同時双方向型オンライン授業の特徴です。チャットでのやり取りやグループワークを通じて、自然と仲間意識が芽生え、学習モチベーションの維持につながります。対面授業のようなライブ感や緊張感をオンライン上で体験でき、場所を選ばずに参加できる利便性と相まって、多くの学生に利用されています。

2-3 対面授業との比較

大学の授業形態は、伝統的な「対面授業」、そして「オンデマンド授業」と「オンライン授業(同時双方向型)」の大きく3つに分けられます。対面授業は、決められた時間にキャンパス内の教室に集まり、教員や他の学生と物理的に同じ空間で学ぶ形式です。学習場所はキャンパスに限定され、時間は固定されていますが、教員との直接的なコミュニケーションや、学生同士の交流が最も活発に行われるという特徴があります。

一方、オンデマンド授業は、学習場所も時間も柔軟に選択できる点が最大の特徴です。自宅でも外出先でも、自分の都合の良い時に学習を進められますが、リアルタイムでのコミュニケーションは基本的にありません。質問は後日メールやLMS(学習管理システム)を通じて行うことになります。オンライン授業(同時双方向型)は、学習場所は柔軟ですが、時間は固定されており、リアルタイムでのコミュニケーションが可能です。

このように、それぞれの授業形式には長所と短所があります。対面授業は直接的な学びと交流が魅力である一方、時間や場所の制約が大きい場合があります。オンデマンド授業は自由度が高い反面、自己管理能力が求められます。同時双方向型オンライン授業は、対面とオンデマンドの中間に位置し、リアルタイムの交流と場所の柔軟性を兼ね備えています。学生は自身のライフスタイルや学習の優先順位に合わせて、最適な授業形式を選択することが重要になります。

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3.オンデマンド授業のメリット

オンデマンド授業のメリット

オンデマンド授業は、柔軟な学生生活を送りたいと考える皆さんにとって、非常に魅力的な選択肢です。ここからは、オンデマンド授業が皆さんの学生生活にどのような具体的な利点をもたらすのか、詳しく見ていきましょう。

3-1 自分のペースで学習を進められる

オンデマンド授業の最大のメリットは、自分のペースで学習を進められる点にあります。録画された講義を視聴するため、対面授業のように画一的な速度で進むことはありません。例えば、講義中に重要なポイントがあれば一時停止してじっくりノートを取ったり、理解が難しい部分は何度も巻き戻して繰り返し視聴したりできます。逆に、すでに知っている内容や理解度の高い部分は、倍速再生で効率よく進めることも可能です。

このように、オンデマンド授業では、ご自身の理解度や学習スタイルに合わせて、最適な学習速度を調整できます。これにより、知識がしっかりと定着しやすくなるだけでなく、限られた時間の中で最大の学習効果を得ることが期待できるのです。個々の学習ニーズにきめ細やかに対応できる点が、大きな魅力と言えるでしょう。

3-2 時間や場所を選ばずに受講できる

オンデマンド授業は、時間や場所の制約を受けずに受講できるため、皆さんの学生生活を大きく豊かにする可能性を秘めています。特に、アルバイトやサークル活動との両立を考えている方にとっては、非常に有効な学習形態です。例えば、講義の空きコマや通学中の移動時間、またはアルバイトが終わった深夜など、ご自身の都合の良いタイミングを選んで学習を進めることができます。

自宅やカフェ、大学の自習室など、インターネット環境さえあればどこでも学習できるため、地理的な制約もありません。遠隔地に住んでいる学生はもちろん、社会人として仕事と両立しながら学びたい方にとっても、この柔軟性は大きなメリットとなります。自分のライフスタイルに合わせて学習計画を立てられるため、学業とプライベートの両方を充実させたい方に最適な選択肢と言えるでしょう。

3-3 繰り返し視聴して理解を深められる

オンデマンド授業では、一度視聴した講義を何度でも繰り返し視聴できるため、深い理解につながりやすいというメリットがあります。特に専門的で複雑な内容や、難解な概念が登場する講義では、一度聞いただけで全てを理解するのは難しいものです。対面授業では聞き逃してしまえばそれまでですが、オンデマンド授業なら納得できるまで何度でも見直すことができます。

また、期末試験前の復習時にも、この繰り返し視聴できる機能は非常に役立ちます。試験範囲の講義をピンポイントで見直したり、苦手な部分を重点的に復習したりすることで、知識の定着度を格段に高めることが可能です。自分のペースでじっくりと学習に取り組みたい方にとって、この繰り返し学習ができる点は、学力向上に直結する大きな利点となるでしょう。

4.オンデマンド授業のデメリット

オンデマンド授業のデメリット

ここまでオンデマンド授業の多くのメリットを見てきましたが、もちろん注意すべき点もあります。ここでは、オンデマンド授業が持つデメリットや課題について、正直にお話ししていきます。どのような学び方にも良い面とそうでない面があり、大切なのは課題を理解した上で、それに対する対策を考えることです。

4-1 自己管理能力が求められる

オンデマンド授業で最も大きな課題となるのが、自己管理能力が強く求められる点です。対面授業のように「〇月〇日〇時開始」と決まった時間割がないため、授業の視聴や課題提出のタイミングをすべて自分で管理しなければなりません。忙しい日々に追われていると、「まあ、後でやればいいか」とつい後回しにしてしまいがちです。気づけば、週ごとの未視聴の講義動画が溜まってしまい、最終的に期末試験が近づいてから膨大な量の学習を強いられる、という状況に陥ってしまうことがあります。

履修している科目の視聴期限や課題の提出日を把握し、それらを逆算して学習計画を立て、日々着実に実行していく。これらをすべて自分自身の意思で行う必要があるため、「自分は計画的に物事を進めるのが苦手だ」と感じている方にとっては、大きな壁となる可能性があります。

自己管理については、下記講座でも解説しています。気になる方は、ぜひご覧ください。

4-2 すぐに質問できず孤立しやすい

オンデマンド授業では、学習中に疑問点が生じても、その場で先生に質問したり、クラスメイトに尋ねたりすることが難しいというデメリットがあります。講義動画を視聴している最中に「これってどういう意味だろう?」「この計算、なぜこうなるの?」といった疑問が浮かんでも、すぐに解決できないため、そのまま学習が停滞してしまうことがあります。

また、対面授業のような直接的な交流の機会が少ないため、教員や他の学生とのつながりを感じにくい傾向があります。これにより、大学生活で友人を作りづらかったり、学習面での悩みを共有する仲間が見つからなかったりして、一人で学習を進めているという孤独感を抱きやすくなる可能性があります。

4-3 モチベーションの維持が難しい

自己管理の難しさや孤立感に加えて、オンデマンド授業ではモチベーションの維持が課題となることがあります。決まった時間に教室へ足を運び、先生や友人と顔を合わせる対面授業には、学習への強制力や刺激があります。しかし、オンデマンド授業では、そうした外的な要因が少ないため、純粋に自分の内側から湧き上がる学習意欲を保ち続けることが求められます。

一度リズムが崩れてしまうと、「今日はいいか」「明日から頑張ろう」という気持ちになりやすく、そのままズルズルと学習から遠ざかってしまうことも珍しくありません。自分一人で学習の進捗を管理し、意欲を保ち続けるのは、想像以上に難しいことなのです。

5.オンデマンド授業が向いている人の特徴

オンデマンド授業が向いている人の特徴

これまでオンデマンド授業のメリットとデメリットについて詳しく見てきました。ここでは、それらの特徴を踏まえて、どのようなタイプの学生がオンデマンド授業を特に効果的に活用できるのかを具体的に掘り下げていきます。オンデマンド授業は万能な学習形態というわけではありませんが、特定の目標や特性を持つ学生にとっては、自身のポテンシャルを最大限に引き出し、充実した学生生活を送るための非常に強力なツールとなり得ます。

ご自身の学習スタイルやライフプランと照らし合わせながら、オンデマンド授業が本当に自分に合っているのかどうか、一緒に考えていきましょう。

5-1 学業とアルバイトや課外活動を両立したい人

学業だけでなく、アルバイトやサークル活動、インターンシップなど、多様な課外活動にも積極的に取り組みたいと考えている方にとって、オンデマンド授業は非常に有効な選択肢です。オンデマンド授業は、好きな時間に好きな場所で学習できるため、日中のアルバイトやサークルの練習、ボランティア活動などで忙しい時間帯を避けて、自分の都合の良い時に授業を受けられます。急なシフト変更やイベントの準備で時間が取れない日があっても、深夜や早朝の短い時間を見つけて学習を進められるため、学業を犠牲にすることなく、自身の興味やキャリアに繋がる経験を積むことが可能になります。

このように時間の制約が少ないオンデマンド授業は、限られた学生生活の時間を最大限に活用し、多角的な経験を積みたいと願う意欲的な学生にとって、学業とその他の活動の最適なバランスを見つける手助けとなります。例えば、長期休暇中に集中して履修を進め、学期中はアルバイトに重点を置くといった柔軟な計画も立てやすくなり、充実したキャンパスライフを送るための大きな強みとなるでしょう。

5-2 自分のペースでじっくり学びたい人

集団で行われる対面授業やリアルタイムのオンライン授業では、授業の進捗スピードが個々の学生の理解度に合わせられないことがあります。しかし、オンデマンド授業であれば、自分の理解度や学習スタイルに合わせて、講義を一時停止したり、巻き戻したり、あるいは倍速で視聴したりと、完全に「自分のペース」で学習を進めることができます。特定の分野に深い興味があり、じっくりと時間をかけて探求したい方や、一度で理解するのが難しい専門性の高い内容を納得いくまで繰り返し学びたい方にとって、この「自分のペースで学べる」という特性は、学習効果を飛躍的に高める大きなメリットとなります。

また、他人の目を気にすることなく、集中して学習に取り組みたいと考える方にもオンデマンド授業は適しています。疑問点があれば何度でも見返すことができ、納得するまで情報を消化できるため、表面的な理解に留まらず、深い知識の定着に繋がります。集団学習のペースに合わせるのが苦手だったり、じっくりと考える時間を確保したい方にとって、オンデマンド授業は理想的な学習環境を提供してくれるでしょう。

5-3 主体的に学習計画を立てられる人

オンデマンド授業は、その自由度の高さゆえに「自己管理能力が求められる」というデメリットがあるとお話ししました。しかし、裏を返せば、この自己管理能力をすでに持っている方、あるいはこれから身につけたいと強く願う方にとっては、オンデマンド授業はその能力を存分に発揮し、学習成果に直結させるチャンスでもあります。自分で目標を設定し、それに向かっていつ、何を、どのように学ぶかを計画し、実行し、そして進捗を管理できる人は、オンデマンド授業の特性を最大限に活かすことができるでしょう。

具体的には、履修する科目の内容を把握し、視聴期限や課題の提出日を考慮に入れた上で、週単位や月単位での学習スケジュールを自ら作成し、それを実行に移せる方がオンデマンド授業で成功しやすい傾向にあります。このような自律的な学習者は、オンデマンド授業が提供する柔軟性を活用し、自身の学習スタイルに合わせて最適な学習環境を構築することで、むしろ対面授業以上に効率的で質の高い学びを実現できる可能性を秘めています。主体的に学びをデザインしたいと考える方にとって、オンデマンド授業は非常にやりがいのある学習形態となるでしょう。

計画力や規律性については、下記講座でも解説しています。気になる方は、ぜひご覧ください。

6.オンデマンド授業を効果的に受けるためのポイント

オンデマンド授業を効果的に受けるためのポイント

オンデマンド授業は、柔軟な学習スタイルを実現する一方で、自己管理能力やモチベーションの維持といった課題も伴います。しかし、ご安心ください。これらのデメリットは、適切な対策を講じることで十分に克服できます。このセクションでは、オンデマンド授業を最大限に活用し、充実した学生生活を送るための具体的なポイントを詳しくご紹介します。不安を感じている方も、ここで紹介する実践的なアドバイスを参考に、自分に合った学習方法を見つけていきましょう。

6-1 学習計画を立ててスケジュール管理を徹底する

オンデマンド授業で最も重要になるのが、学習計画の立案と徹底したスケジュール管理です。固定された授業時間がないため、つい視聴を後回しにしてしまいがちですが、カレンダーアプリや手帳などを活用し、「いつ、どの授業を視聴するか」を具体的に決めておくことが成功の鍵となります。まずは、各授業の視聴期限をしっかりと確認し、そこから逆算して週ごとの学習目標を設定しましょう。

例えば、1週間で3コマのオンデマンド授業を視聴する必要がある場合、月曜日に1コマ、水曜日に1コマ、金曜日に1コマといった具体的な日時を決めておくことで、計画的に学習を進められます。また、予備日を設定し、急な予定変更や体調不良があった際にも柔軟に対応できるようにしておくと良いでしょう。このように、自分自身で明確なルールを作り、それを守ることで、オンデデマンド授業の自由度をメリットに変えられます。

6-2 集中できる学習環境を整える

自宅での学習は、誘惑が多く集中しにくいと感じる方も少なくありません。オンデマンド授業を効果的に受けるためには、集中できる学習環境を意識的に整えることが非常に大切です。まず、学習専用のスペースを確保しましょう。リビングの片隅でも良いので、そこでしか勉強しないという場所を決めることで、気持ちの切り替えがしやすくなります。

また、スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスは、学習の強い味方であると同時に、SNSや動画サイトといった誘惑の元でもあります。学習中は通知をオフにしたり、物理的に手の届かない場所に置いたりするなど、意識的に距離を取る工夫が必要です。家族と同居している場合は、学習時間中は声をかけないよう協力をお願いすることも有効ですさらに、時には気分転換に大学の図書館や自習室、カフェなどを利用して、いつもと異なる環境で学習するのも良い方法です。

6-3 大学のサポートシステムや質問機能を活用する

オンデマンド授業では、その場で質問ができなかったり、他の学生との交流が少なかったりすることで、孤独感を感じやすいというデメリットがあります。しかし、多くの大学では学生が安心して学べるよう、さまざまなサポートシステムや質問機能を提供しています。これらを積極的に活用することが、疑問を解消し、学習意欲を維持するための重要なポイントとなります。

例えば、多くの大学で導入されているLMS(学習管理システム)には、授業内容に関する質問フォームや学生同士が交流できる掲示板が設置されています。疑問点があればためらわずに質問を投稿したり、他の学生の質問と回答を参考にしたりすることで、学習の理解を深められます。また、教員がオンライン上で質問を受け付けるオフィスアワーを設けている場合もありますので、積極的に参加してみましょう。

さらに、大学のシステムやSNSを通じて、同じ授業を履修している仲間を見つけることも有効です。オンラインで情報交換をしたり、グループで課題に取り組んだりすることで、一人で抱え込みがちな学習の悩みを共有し、解決へとつなげられます。主体的にコミュニティを作ることで、孤独感を解消し、学習のモチベーションを維持する良いきっかけになるでしょう。

7.多様化する授業形態:ハイブリッド型・ブレンド型授業とは

多様化する授業形態:ハイブリッド型・ブレンド型授業とは

近年、大学の授業形態はオンデマンド授業の普及とともに、さらに多様化しています。その一つが「ブレンド型授業」や「ハイブリッド型授業」と呼ばれる教育形態です。これは、従来の対面授業の良さと、オンライン学習の利点を組み合わせたものです。具体的には、教室での直接的な指導やディスカッションといった対面要素と、自宅などで自分のペースで学習できるオンライン要素が融合しています。

例えば、講義内容の基礎部分はオンデマンドで視聴し、疑問点や発展的な内容については教室で教員や他の学生と対面で議論するといった形で授業が進められます。これにより、学生は自分のペースで予習・復習をしながら、必要に応じてリアルタイムでの対話やフィードバックを得ることができます。オンラインと対面の要素が適切に組み合わされることで、学習の柔軟性が高まるだけでなく、多様な教材に触れる機会が増え、個別指導も受けやすくなります。

ブレンド型授業は、学生の学習スタイルや理解度に合わせて最適な学びを提供できるため、これからの大学教育における主流な選択肢の一つになりうると考えられています。学習の効率と深さを両立させたい学生にとって、非常に魅力的な形式と言えるでしょう。

8.まとめ

オンデマンド授業は、時間や場所にとらわれずに自分のペースで学習できるという大きなメリットがある一方で、自己管理能力が求められたり、孤独感を感じやすかったりといったデメリットも存在します。しかし、これらの特性を正しく理解し、自分の性格やライフスタイルに合っているかどうかを見極めることが何よりも重要です。

もし自己管理に不安を感じる場合でも、学習計画を立ててスケジュールを徹底したり、集中できる学習環境を整えたり、大学のサポートシステムや質問機能を積極的に活用したりすることで、デメリットは十分に克服できます。オンデマンド授業を賢く活用すれば、学業とアルバイト、サークル活動といった個人の生活を両立させる強力なツールとなり、充実した大学生活を送るための大きな助けとなるでしょう。ぜひこの記事を参考に、ご自身に最適な学習方法を選択し、主体的に大学生活を設計してみてください。

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執筆:My CareerStudy編集部

執筆:My CareerStudy編集部

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