貴金属の可能性を追求する技術者の道
Q 現在の職業をひとことで表すと?また仕事内容や目標指標を教えてください。
A 製品の開発と不良原因の特定
私が現在担当しているのは、AuSnリッドの開発と不良原因の特定です。
水晶振動子と言われる、安定した周波数を維持する役割を持つ電子部品があるのですが、その部品を真空にするための蓋となるのがAuSnリッド。
実はスマートフォンにも使われているほど身近な部品ですが、とても小さいために安定して生産することが難しい製品でもあります。
水晶振動子と言われる、安定した周波数を維持する役割を持つ電子部品があるのですが、その部品を真空にするための蓋となるのがAuSnリッド。
実はスマートフォンにも使われているほど身近な部品ですが、とても小さいために安定して生産することが難しい製品でもあります。

Q この職業で最も楽しいと感じる瞬間と大変な瞬間はいつですか?
A あらゆる要求に応えるための試行錯誤
AuSnリッドの製品としての特性を引き出すためには、AuSn合金を正確な場所に融着する必要があります。
水晶振動子を真空状態にするためには完璧に密封する必要がありますが、内部にまでAuSnが流れ込んでしまうと電子部品としての特性が失われてしまいます。
その上で、小型化等のお客様のご要望にも随時対応しつつ、個数も数億個という単位で大量かつ安定的に製造しなければなりません。
あらゆる方面からの要求に全て応えるべく、日々試行錯誤を繰り返しています。
水晶振動子を真空状態にするためには完璧に密封する必要がありますが、内部にまでAuSnが流れ込んでしまうと電子部品としての特性が失われてしまいます。
その上で、小型化等のお客様のご要望にも随時対応しつつ、個数も数億個という単位で大量かつ安定的に製造しなければなりません。
あらゆる方面からの要求に全て応えるべく、日々試行錯誤を繰り返しています。

Q この職業で身につくスキル&あると良いスキルは何ですか?
A 想像力と周囲と協力する力
AuSnリッドの開発と並行して担当している不良原因の特定業務では、まず評価装置を使って表面の状態を調査します。
原因の特定が難しいこともありますが、時にはセオリーから外れているようなことまで想像力を働かせながら、周囲とアイデアを出しあっています。
この業務で意外だったのは、学生時代の研究が活かせている点です。扱う素材は鉄と貴金属という全く異なるものですが、不良品特定における表面状態の観察方法や評価方法は学生時代に行っていたものと共通する部分も少なくありません。
他にも、データの解釈の仕方やプレゼンなどの場面でも学生時代に磨いたスキルを活かすことができており、当時の努力は無駄になっていないと感じています。
原因の特定が難しいこともありますが、時にはセオリーから外れているようなことまで想像力を働かせながら、周囲とアイデアを出しあっています。
この業務で意外だったのは、学生時代の研究が活かせている点です。扱う素材は鉄と貴金属という全く異なるものですが、不良品特定における表面状態の観察方法や評価方法は学生時代に行っていたものと共通する部分も少なくありません。
他にも、データの解釈の仕方やプレゼンなどの場面でも学生時代に磨いたスキルを活かすことができており、当時の努力は無駄になっていないと感じています。
所属企業

田中貴金属グループ
当グループは貴金属を通じて、自動車や電化製品、通信機器、環境分野、メディカル分野に至るまでフィールドを広げており、若いうちから様々な仕事に挑戦できます。2025年で創業140年を迎えた当社の技術力・開発力は、グローバルリーディングカンパニーと認められており、営業や管理の部門においても、国内外を問わず様々な国籍のプロフェッショナルが活躍しています。