All for the Patients!! ～病院管理栄養士の役割～
- この記事を書いた人物：
- K.A・愛媛県立中央病院 栄養部
- 記事テーマ：
- シゴト図鑑 ～仕事内容・身につくスキル＆必要なスキル～
Q 現在の職業をひとことで表すと？また仕事内容や目標指標を教えてください。
A 食と栄養の専門職
病院の管理栄養士の主な業務は、「栄養管理」と「給食管理」です。
栄養管理業務では、入院患者の栄養状態を評価し、問題点やリスクなどの課題を見出し、対策を立てます。具体的には、患者の病状にあった食形態や職種の相談、栄養補助食品の提供などを行います。また、患者の疾患に応じて、医師の指示のもと、入院および外来で栄養指導を行い、食事のアドバイスを行います。栄養サポートチーム（NST）や褥瘡対策チームなどのチーム医療では、チームの一員として食と栄養に関する知見を活かし、患者の栄養面のサポートを行います。
給食管理業務では、給食業務を委託している患者のスタッフと協力し、栄養バランスの良い、安全で衛生的な美味しい食事の提供に努めています。また、毎年入院患者に対してアンケート調査を実施し、その結果をもとに献立の修正などを行い、患者満足度の向上を目指しています。入院中の食事は治療の一環でもあるため、食べていただくことが大切です。嚥下状態や食欲不振などで食事が進まない方でも食事がとれるように、食事形態や量、見た目、味付けを工夫した献立作成を心がけています。
栄養管理業務では、入院患者の栄養状態を評価し、問題点やリスクなどの課題を見出し、対策を立てます。具体的には、患者の病状にあった食形態や職種の相談、栄養補助食品の提供などを行います。また、患者の疾患に応じて、医師の指示のもと、入院および外来で栄養指導を行い、食事のアドバイスを行います。栄養サポートチーム（NST）や褥瘡対策チームなどのチーム医療では、チームの一員として食と栄養に関する知見を活かし、患者の栄養面のサポートを行います。
給食管理業務では、給食業務を委託している患者のスタッフと協力し、栄養バランスの良い、安全で衛生的な美味しい食事の提供に努めています。また、毎年入院患者に対してアンケート調査を実施し、その結果をもとに献立の修正などを行い、患者満足度の向上を目指しています。入院中の食事は治療の一環でもあるため、食べていただくことが大切です。嚥下状態や食欲不振などで食事が進まない方でも食事がとれるように、食事形態や量、見た目、味付けを工夫した献立作成を心がけています。
Q この職業で最も楽しいと感じる瞬間と大変な瞬間はいつですか？
A 管理栄養士としてのやりがい
自身の栄養指導によって、患者さんの栄養状態が改善し、患者さんから「指導を受けてよかった」、「話を聞いて不安が解消できた」といった声をいただいたときは、とてもうれしく思いますし、この仕事をやっていてよかったと感じます。また、NSTの活動の際、入院中の栄養状態の悪かった患者さんに対して、医師や看護師など他職種と連携して栄養状態を改善し、経口摂取が十分できるまでに回復していく様子を見られたことは管理栄養士としてチーム医療に携わることができたと実感できました。令和6年度は診療報酬改定で、慢性腎臓病透析予防指導管理料が新設され、透析予防診療チームの一員として、この管理料の算定ができる体制づくりに尽力し、慢性腎臓病患者への透析予防指導を行うこともできるようになりました。
一方で、患者さんとのコミュニケーションのとり方に難しさを感じたり、食欲不振の患者さんに経口摂取量の増加を促すことの難しさにぶつかったりすることもあります。
栄養指導や食事提案では、押しつけにならないような伝え方を心がけています。一方的な視点で情報を伝えるのではなく、患者さんと一緒にどこをどうしていくか、なにならできそうかなどといったことを考えながら、「やってみよう」と思ってもらえるような信頼関係を患者さんと築くことが大事だと思っています。今後も病院の管理栄養士として求められる役割を果たし、患者一人ひとりにあった栄養指導や栄養管理を行っていきたいと思います。
一方で、患者さんとのコミュニケーションのとり方に難しさを感じたり、食欲不振の患者さんに経口摂取量の増加を促すことの難しさにぶつかったりすることもあります。
栄養指導や食事提案では、押しつけにならないような伝え方を心がけています。一方的な視点で情報を伝えるのではなく、患者さんと一緒にどこをどうしていくか、なにならできそうかなどといったことを考えながら、「やってみよう」と思ってもらえるような信頼関係を患者さんと築くことが大事だと思っています。今後も病院の管理栄養士として求められる役割を果たし、患者一人ひとりにあった栄養指導や栄養管理を行っていきたいと思います。
Q この職業で身につくスキル＆あると良いスキルは何ですか？
A 伸ばせ！対話力！！
栄養管理や栄養指導、チーム医療の活動を円滑に行うためには、多くの疾患に対する栄養管理の知識を習得しておく必要があります。疾患の栄養管理に関わることは、日々最新の情報にアップデートされていくため、管理栄養士自身も新しい知見や研究成果などを取り入れていく姿勢が大切です。
栄養指導では、幅広い年代、様々な疾患、異なる生活環境の患者さんと接します。患者一人ひとりにあった食事提案をするためには、しっかりとした聞き取りと患者の生活にあった食事のアドバイスを分かりやすい言葉で説明を行う対話力が非常に重要となると実感しています。チーム医療の場面でも、他職種と連携して業務を行うため、対話力と協調性が重要です。
まだまだ経験や勉強不足であることを実感することも多いですが、患者さんに沿った栄養管理や栄養指導が行えるように、今後も対話力や協調性といったスキルを磨いていきたいと思います。
栄養指導では、幅広い年代、様々な疾患、異なる生活環境の患者さんと接します。患者一人ひとりにあった食事提案をするためには、しっかりとした聞き取りと患者の生活にあった食事のアドバイスを分かりやすい言葉で説明を行う対話力が非常に重要となると実感しています。チーム医療の場面でも、他職種と連携して業務を行うため、対話力と協調性が重要です。
まだまだ経験や勉強不足であることを実感することも多いですが、患者さんに沿った栄養管理や栄養指導が行えるように、今後も対話力や協調性といったスキルを磨いていきたいと思います。
この記事を書いた人物
職種：
医療・福祉系
出身学部：
医学・歯学系
経歴:
2017年３月に徳島大学大学院栄養生命科学教育部を修了。管理栄養士の免許を取得。
2017年４月に新採で愛媛県へ入庁。初任地は、愛媛県立南宇和病院。
愛媛県立南宇和病院では、管理栄養士として、給食管理と栄養管理業務を担当した。
地域に根差した病院であったため、周辺施設の介護職向けの勉強会の開催や患者向けの糖尿病や透析教室での講義を行うなどの業務を毎年行った。
また、栄養サポートチーム医療加算をとるために各部署に働きかけ、算定要件を満たし、加算算定ができるように尽力した。
現在は入庁８年目で、愛媛県立南宇和病院を経て、愛媛県立中央病院栄養部で働いている。
2017年４月に新採で愛媛県へ入庁。初任地は、愛媛県立南宇和病院。
愛媛県立南宇和病院では、管理栄養士として、給食管理と栄養管理業務を担当した。
地域に根差した病院であったため、周辺施設の介護職向けの勉強会の開催や患者向けの糖尿病や透析教室での講義を行うなどの業務を毎年行った。
また、栄養サポートチーム医療加算をとるために各部署に働きかけ、算定要件を満たし、加算算定ができるように尽力した。
現在は入庁８年目で、愛媛県立南宇和病院を経て、愛媛県立中央病院栄養部で働いている。
所属企業
愛媛県庁
「愛顔（えがお）」とは、未来志向の前向きな気持ちと思いやりの心が結集した愛のある笑顔のことです。
愛媛県庁では、「愛のくに 愛顔あふれる愛媛県」を基本理念として、心の充足と物質的な充足が調和した愛媛ならではの幸せのかたちを見つけ、それを創ることができる愛媛づくりを目指しています。
県職員の仕事は県の施策の企画立案・実施のほか、市町のサポートや広域的課題への取組み、学校運営等、多岐にわたります。
