責任が重い仕事だからこそチームで乗り越える
- この記事を書いた人物:
- O・山梨県警察本部警務課
- 記事テーマ:
- あれを乗り越えたから今がある!社会人生活で最もきつかった仕事
Q 社会人生活で最もきつかったシゴトエピソードを教えてください。
A 事件は待ってくれない!
私が警部補になって三年ほど経った頃のある時期の話です。当時私が勤務していたのは、県内でも規模が小さい警察署で、私の担当する係では警察官が私と部下の二名という体制でした。今でこそ働き方改革も進み、働いた分は別の日に休みをとるような体制も整えられていますが、当時私の係では、事件を立て続けに認知し、なかには犯人を逮捕する事件も抱えていて、私と部下は、日中は、一日中取調べをし、勤務時間外近く
になってからそれ以外の仕事に手を付けるといった日々を過ごしていました。そんな状態ですから、連日帰宅は夜遅くなり、眠気と戦い燃え尽きて帰宅することもしばしばでした。
さらに私は、当時自身の結婚式も控えていて、帰宅後には家で私の帰りを待っていた妻との打ち合わせという戦いも控えていたのです。
になってからそれ以外の仕事に手を付けるといった日々を過ごしていました。そんな状態ですから、連日帰宅は夜遅くなり、眠気と戦い燃え尽きて帰宅することもしばしばでした。
さらに私は、当時自身の結婚式も控えていて、帰宅後には家で私の帰りを待っていた妻との打ち合わせという戦いも控えていたのです。
Q それをどのように乗り越えましたか?
A チーム力
こんな話(帰宅後の話は若干大げさに言っていますが)があるなんて、警察はつらい仕事だと思われるかもしれません。しかし、そんな日々でも、別の係の仲間が、担当している事件の捜査をサポートしてくれて、不在の間に飛び込んでくる私の係の通常業務を請け負っていてくれたおかげで、私と部下は乗り越えることができました。これはどんな仕事にも言えることかもしれませんが、警察の仕事も、例外なくチームで仕事をします。一人でできる仕事に限界はあっても、一人一人が連なって仕事をすることでよりよい成果が得られ、チームの絆は深まり、チーム力が備わります。そんなチームで乗り越えた仕事の達成感は特別なものがあります。
Q その経験から得たものは何ですか?
A この記事を読んだ方へ
警察官になって10年以上が経ち、忙しかったあの頃を乗り越えて得たチーム力は、チームの一員でもあり、チームを作る立場にもなっている今の自分自身にとって支えであり、一つの目標になっています。警察官の仕事は、人の一生を左右する重大な責任を負う場面も多々あり、心身の負担も決して小さくはありません。しかし、だからこそ、仲間を一人にせずチームで仕事をするという感覚を組織全体で共有して、日々の業務に当たっています。何かのきっかけでこの記事を読んだ方が、警察官という道を選び、いつか私と一緒に仕事をすることになったとき、チーム力を感じられるような職場環境を作れる先輩になっていたいと思います。
所属企業
山梨県警察本部
日常が日常であるために、誰もが何気ない日常を当たり前に過ごせるようにすることが、警察の使命です。
山梨県警察の活動指針は、「県民のために、県民とともに安全・安心なやまなしをめざして」
富士山をはじめとする美しい自然に恵まれた、この素晴らしい環境を愛し、県民がより快適で安心して暮らせる地域社会の実現のため、職員一人一人が日々努力しています。